元朝日新聞鮫島浩「朝日新聞政治部」解説

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徳本 @tokumoto0

元朝日新聞鮫島浩の著書「朝日新聞政治部」を買った。読んで今日中に何らかの報告をする。全て実名で綴ると銘打ちながら第1章早々に語られるサツ回り記者と警察のえげつない癒着(先行公開分以降も話は続く)の当事者がY記者と匿名。これ現論説委員の谷津憲郎でしょと先日指摘したら鮫島はあっさり認めた pic.twitter.com/VWXWgA3HGI

2022-05-26 19:33:14
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徳本 @tokumoto0

元朝日新聞鮫島浩の「朝日新聞政治部」を読んだ。吉田調書報道については、あくまでも誤報でも捏造でもないと強弁。そのうえで上層部の対応に問題があったと責任転嫁し、安倍政権をからめた雑な陰謀論を展開。

2022-05-26 23:59:38
徳本 @tokumoto0

吉田調書報道に関して鮫島は、以下スレッドで示した青木理との対談時と概ね同じことを言っていた。 twitter.com/tokumoto0/stat…

2022-05-27 00:02:51
徳本 @tokumoto0

元朝日新聞鮫島浩が自身の失脚の原因となった吉田調書報道について、昨年人目につきにくい媒体で出鱈目な正当化や与太話をして対談相手の青木理も同調していたので、取り急ぎレポートする。出典はスタジオジブリの小冊子「熱風」2021年9月号。(続く pic.twitter.com/n5kW51UT4s

2022-05-26 01:41:48
徳本 @tokumoto0

帯はこういう煽りだが、吉田調書報道に入るのは全体の3分の2を過ぎてから。それまでは、鮫島が朝日に入社してから配属された各部署でのエピソード。この辺は「昔は良かった」的感傷をまじえながら語られる新聞記者と政治家のよもやま話といった風情。それが吉田調書報道の章に入るや鮫島逆恨み節全開。 pic.twitter.com/NKqQKB1jcn

2022-05-27 00:11:48
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徳本 @tokumoto0

よもやま話エピソードはわりと面白いのもいくつかあった。一番傑作なのは菅直人が不祥事の反省ポーズで四国お遍路回りした時に、菅は全行程を歩くと公言していたがもしかしたら途中でロープウェイを使うインチキをするのではと疑った鮫島たちが、乗り場近くの茂みに隠れてスクープ激写を目論むくだり。

2022-05-27 00:19:57
徳本 @tokumoto0

帯で「すべて実名で綴る」と謳っているが、前述の谷津憲郎以外にも名前を伏せてる人物はいる。 外務省に人脈を築き機密文書を次々に入手した「美人特ダネ記者」はK記者となっているが、これは経歴等から梶原みずほ。鮫島は梶原が煙草を吸うことを外務省に絶対に言わないよう上司に口止めされたとのこと

2022-05-27 00:40:55
徳本 @tokumoto0

鮫島は過去の手記(ZAITEN 2021年7月号)で、吉田調書報道取り消し時に、会社に辞表を出して記者会見し、全てをぶちまけようとしたが上司に説得されて堪えたと書いていたが、今回の「朝日新聞政治部」ではその上司の名前が書かれてないどころか、説得されたくだりが出てこない。

2022-05-27 00:46:15
徳本 @tokumoto0

鮫島が新聞協会賞をとったとよく自慢してる「手抜き除染」告発記事の話も当然出てくるが、驚いたことに、その記事が後に週刊新潮にヤラセを暴かれたことに一切言及していない。

2022-05-27 00:50:55
徳本 @tokumoto0

この手抜き除染ヤラセ記事を書いた記者は青木美希。風評加害でも悪名高い記者だったが、現在は記者職を外され左遷されている。 朝日の名物記者が“左遷”に恨み節ツイート スクープ連発も記事に“物言い” dailyshincho.jp/article/2020/0… twitter.com/tokumoto0/stat…

2022-05-27 00:55:52
徳本 @tokumoto0

鮫島は左遷先のweb論座でよりによってDr.ナイフに寄稿させ、匿名アカウントに書かせるなんてと社内からも轟轟たる非難を浴びて論座編集長が降格される疫病神ぶりを発揮。ブチギレた鮫島は「この会社にもう未来はないと確信した」と吐き捨てるのであった。

2022-05-27 01:01:24
徳本 @tokumoto0

吉田調書取材班は鮫島、宮崎知己、木村英昭の他にもう1人いたことを明かす鮫島。それがなんと堀内京子。このツイートで悪い意味で話題になった記者。 pic.twitter.com/ArBKqcW9j5

2022-05-27 01:08:27
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徳本 @tokumoto0

リプライでのご指摘。鮫島は畑違いの知財室に左遷された際、判例が殆ど載ってないはずの「ジュリスト」を読んで著作権判例を猛勉強した云々と昨年語っていたが、新著ではそのくだりを「判例集」にしてごまかしているとのこと。 ①サメタイ samejimahiroshi.com/newspaper-copy… ②新著263P twitter.com/JIJOsBizAdv/st… pic.twitter.com/xlLjYFmbZc

2022-05-28 00:07:11
事情通 @JIJOsBizAdv

@tokumoto0 判例がほとんど載っていないはずの「ジュリスト」を読んで、著作権判例を猛勉強したっていうくだりは、そこを「判例集」にして、ごまかしてましたね。

2022-05-27 17:42:34
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徳本 @tokumoto0

①しょっちゅう自慢している、「手抜き除染」報道で新聞協会賞を取った時の鮫島。この報道が後に週刊新潮にヤラセを暴かれるのだがそれはさておき、当時はふっくらしていた鮫島。 ②失脚後。AbemaTVで上念司らにボコボコにされた頃 pic.twitter.com/IGtDxRwigA

2022-05-28 00:11:42
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徳本 @tokumoto0

特別報道部時代の「手抜き除染」報道の取材班メンバーを鮫島は詳述。後に週刊新潮にヤラセを暴かれた報道なので、前述青木を除き名前を出してくれるなと思ってるのでは。以下が鮫島以外の面子。括弧内は出身部署。 多田敏男(経済部) 鬼原民幸(政治部) 青木美希(社会部) 小田健司(文化くらし報道部)

2022-05-28 00:25:36
徳本 @tokumoto0

各章の冒頭には以下のような新聞発行部数と前年比の表が掲載されている。いかに朝日新聞の部数が減っていったかをこれみよがしに見せつける仕掛け。 pic.twitter.com/XQdbs6kY3N

2022-05-28 00:30:25
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徳本 @tokumoto0

最後の「おわりに」で鮫島は編集者の山中武史の過去に言及するが「かつて講談社を揺るがす事件の当事者となったことがある」と随分ぼかした言い方。これは2017年に週刊現代が公明党に抗議されて謝罪と記事削除した事案(後述)。当時の同誌編集長が山中。勇ましい事を言ってても公明党相手だとお茶を濁す

2022-05-28 00:52:45
徳本 @tokumoto0

ソース ①週刊現代に厳重抗議 公明新聞:2017年1月8日 "週刊現代(山中武史編集長)"と記載あり komei.or.jp/news/detail/20… ②週刊現代が謝罪 公明新聞:2017年2月6日 komei.or.jp/news/detail/20… twitter.com/tokumoto0/stat…

2022-05-28 00:53:21
徳本 @tokumoto0

小田くんも登場するよ!→ゲッ! まあそうなるわな。鮫島との接点である特別報道部時代に、後に週刊新潮にヤラセを暴かれる「手抜き除染」報道の取材班員だったんだから。 twitter.com/tokumoto0/stat… pic.twitter.com/JoYgNcxEq6

2022-05-28 01:05:50
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徳本 @tokumoto0

会社を辞める際にこのKが久しぶりに連絡をくれたと鮫島は書いてるんだけど、これ余計なことを書くなという牽制では。 twitter.com/tokumoto0/stat…

2022-05-28 01:19:14
徳本 @tokumoto0

鮫島は吉田調書報道は断じて誤報や捏造ではなく、報道を検証したPRC(報道と人権委員会)の報告を初めに誤報認定ありきの物扱い。しかし鮫島が著書で具体的内容に一切触れないPRC報告は、実際の吉田調書の記述等を示して鮫島らの主張の嘘や曲解を適示したうえで、報道は事実ではないと結論づけている。

2022-05-28 22:00:14
徳本 @tokumoto0

またPRC報告では、鮫島が著書で一切触れていない、より致命的な点(吉田所長が調書で所員の命令違反を否定する内容の証言をしていた)も詳細に検証されている。さらに、「所長命令に違反 原発撤退」以外にも捏造があった。これらの点は特に重要なので、以下解説する。

2022-05-28 22:00:52
徳本 @tokumoto0

まずソース。 報道と人権委員会(PRC) 「福島原発事故・吉田調書」報道に関する見解 PDF版 asahi.com/shimbun/3rd/pr… テキスト版(3分割) asahi.com/shimbun/3rd/20… asahi.com/shimbun/3rd/20… asahi.com/shimbun/3rd/20…

2022-05-28 22:04:00
徳本 @tokumoto0

PRC報告は、以下2点の検証結果から命令違反は事実と認められずと結論。 1.そもそも所長の指示は所員に的確に伝わっていたのか →伝わってない。所長もそれを認識し、調書で「伝言ゲーム」に例える 2.所長の指示は妥当だったか →妥当ではなく第二原発への退避の方が適切だったと調書で所長が認めている

2022-05-28 22:07:24
徳本 @tokumoto0

そしてPRC報告は、吉田調書報道記事内の所長証言には割愛された部分があると指摘。それは前述の「伝言ゲーム」について述べた部分と、「よく考えれば2F(第二原発)に行った方がはるかに正しいと思った」と述べた部分。命令違反があったとする報道と食い違う証言部分を記事に掲載しなかったのだ。

2022-05-28 22:08:06