【アニメてにをは！基礎編その１～作用と反作用について】

アニメてにをは＠石曽根正勝 @animeteniwoha

【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【０】「てにをは」作業を見てくださった方から、”正直、専門的すぎて……”というご意見をくださりました。 ということで、【基礎編】をやることにしました。 第一回目は「作用と反作用」です。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【１ー１】キキがお届け物を自分で持とうとします。 そのとき「地面へと引っ張る力・重力の作用」が働きます。 荷物が重いのはより強く重力で引っ張られている「作用」が働いているのです。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/niMQmGo9BH

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【１ー２】キキは重力で引っ張られる力＝「作用」に対して、逆らうように持ち上げる力＝「反作用」で抵抗しています。「作用」と「反作用」が拮抗して、荷物は宙にぶらさがり／持ちあがっています。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/VEZfuLSumf

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【１ー３】しかし荷物に働く「作用＝重力」に「反作用」が負けて、荷物は地面に落ちます。 このようにアニメを楽しむポイントのひとつが、この「作用と反作用の拮抗」表現に注目することなのです。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/kxaTBsOK0J

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【２－１】『魔女の宅急便』の続きをそのまま見ましょう。 重い荷物を抱えて計量計へと運びます。しかしこれはすべて「絵」でしかありません。それでもなぜ見ていて「重み」を感じるのでしょうか？ #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/1E1c4RxnK6

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【２－２】アニメは現実と違い、重力と関係のない絵として表現されるため、その絵が現実とリンクするには、「作用／反作用」が働いているかのような「演技づけ」を必要とします。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/7Kc6rYL3Ft

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【３ー１】だから新人アニメーターはまず「歩き」の動作から学ぶことになります。「重力という作用」に対して反発するように「歩く＝反作用の・重力に逆らう動き」が必要になるのです。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/INyMJrabBy

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【３ー２】ちょうど、ひとりだけでなく、合計四人分の「足の運び＝重力に逆らって足を運ぶ＝作用と反作用」の動きが確認できますね。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/9kV5CK06kh

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【３ー３】ついでにもうひとカット見ておきましょうか。あなたはアニメを見るとき、足の運びに注目してきましたか？この「歩き」がアニメの基礎中の基礎となる表現なのです。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/VNiPDVU4AO

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【４－１】重い荷物を運んで階段を昇るキキ。「荷物の重み」を感じさせる「作用／反作用」の動き。それと、表現の基本である「歩み（階段の昇り下り）の作用／反作用」が「演技づけ」されています。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/TuRsF9i3c7

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【４－２】動きの連なりを視認してほしいので、同じカットの連続した図像を掲示しておきましょう。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/JR3pOpCwM5

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【休憩】休憩しまーす。この「作用／反作用」の仕組みが、宮崎アニメで有名な「飛行シーン」に活かされているといったら驚きますか？ 休憩をいただいてから、それをご説明します。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/BqFrcl85nm

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【５－１】アニメは「ただの絵」であり、それに「動き」がともなうのでした。全般的には「重力という作用（地に落ちる力）」が一方にあり、それに逆らうヒトやモノの「反作用」の力があるのでした。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/9SqcgX6u8B

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【５－２】キキはいま飛び立とうとします。「重力＝作用」に逆らって「飛ぶ＝反作用」の力が働こうとします。また飛ぶ際は「風という作用」に逆らう「反作用」も起こりますね。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/xfjRrHEdlO

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【６－１】大まかに言って、キキはこのとき、「重力と風」という「ふたつの作用」に「反作用」として立ち向かっているのがわかりますでしょうか。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/ct6LtljbeI

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【６－２】だから宮崎アニメの飛行シーンは、「歩きの運動」に代表される「作用／反作用の力学」をそのまま「飛ぶ」行為に適用しているのです。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/4s0PT5pGBj

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【６－３】宮崎アニメの飛ぶシーンが、他のアニメとちょっと違うのは、常に「重力という作用」が働いていて、それに「逆らうように＝反作用」で飛んでいるという「緊張状態」を維持している点です。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/kr7RPHgBjP

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【７－１】重力だけではありませんね。風の「作用／反作用」も働いて、キキはいま、きりもみ状態で飛んでいますね。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/kMBCVuR2CZ

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【７－２】宮崎飛行シーンにあこがれて真似をするのですが、多くの場合、この「作用／反作用の拮抗・緊張」に気づかないで、ただ「重力から解放された」飛行に快楽を見出している。極論でしょうか？ #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/NxBtVmJFNZ

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【７－３】多くのアニメの飛行シーンは、重力から解放され、あるいは重力を無視し、あるいは重力などないかのように・飛ぶ主体が存分に飛びまわっている？ #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/mtsX0MKs0K

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【７－４】宮崎アニメでの飛ぶシーンは、飛んでいる主体が主役じゃないんです。主役は下から引っ張る重力であり、吹き寄せ・翻弄する風なんですよね。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/NXMgm2nZqF

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【７－５】いま「キキ」と「重力・風」が主役を張ろうと闘っている。そんな風にこのシーンを見たらどうでしょう？飛行シーンの見え方ががらっと変化するはず。キキの勇ましい顔もどう見えますか。？ #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/vSvOa3reNg

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【８－１】話をまとめしょう。宮崎アニメにあって飛行シーンと歩くシーンは原理が同じ。いつだって宮崎駿は「重力と闘う」愉快さのなかにいる。すべてが「作用／反作用」で説明がつくのですね。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/LFg9lWx0P5

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【８－２】どうでしょうか。便宜的に『魔女の宅急便』のもっとも楽しい飛行シーンの図を掲げながら説明してきましたが、飛ぶ様子が違って見えてきましたかね？そうであってほしいものです。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/LQGZ4qiKvf

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【アニメてにをは～基礎編／作用と反作用】 【９－１】宮崎アニメの飛行シーンの肝は、飛んだ解放感でなく、いつだって「飛べるかな？飛べないかな？」の緊張・不安にあるときこそが「見もの」なんです。というのがぼくのオリジナル仮説です。 #スタジオジブリ #宮崎駿 #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/IdsU0F0K4h

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