これでもう青森に来ても困らない? 実用「津軽弁」講座

時々Twitter上でも難解な津軽弁が話題になりますが、(他の地方も同様だと推察しますが)今の若い子たちはあまり津軽弁を話しません。発音は訛っているけれど、単語自体は標準語と同じ感じで話している子が多いです。このまとめは、まだかろうじて生き残って使われている津軽弁についてのツイートです(もちろん地域差、世代差はあります)。
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肝助のしじみちゃん本舗(公式) @shijimi4438

「Why ジャパニーズ ピーポー」という言葉がありますが、説明できないけど自然にそうなってしまう津軽弁表現がありますので、きょうはそれについて書いてみます。もちろん個人差はあるのでしょうが、じつは「弘前市」と「弘前」では読みが違うのです!!(つづく)

2022-05-20 08:54:24
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「弘前市」はふつうに「ひろさきし」と脳内で読みますし、じっさい口から出る言葉も「ひろさきし」です。ところが市が抜けて「弘前」になると「ひろさギ」に発音が寄っていってしまうのです。これはほんとに「Why ツガリアン ピーポー」と言われても説明できない現象です。

2022-05-20 08:56:38
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同様に「浪岡町」(現在は青森市)も「なみおかまち」と言いますが、「浪岡」だと「なみおガ」寄りの発音になります。もっと変化が激しいところでは「藤崎町」は「ふじさきまち」ですが、「藤崎」だと「ふんちゃギ」に近づきます。なんでかはよく分かりません…。

2022-05-20 08:59:23
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将来青森にいらっしゃった時に使える、実用的な #津軽弁 表現です。 ・たげめ/たんげめ(意味:すごくおいしい) ・のれめ/のれそれめ(意味:すごくおいしい) ・わやめ(意味:すごくおいしい) ・がっぱめ(意味:すごくおいしい) ・のっつめ(意味:すごくおいしい) ・わっため(意味:すごくおいしい) pic.twitter.com/DPT5Yg4heZ

2022-05-07 16:42:59
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※今の若い子たちは、イントネーションは津軽弁だけど単語的には標準語とおんなじ感じで話してますが、この辺の感嘆は(若干の地域差はあれど)じっさい今でも耳にします。ぱっと思い出せませんが、他にもあるかもしれません…。

2022-05-07 16:45:25
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先ほどのツイートなんですけども、よく考えたら、、、 ・うだでめ/うだでぐめ(意味:すごくおいしい) ・たんだめ/たんだでねぐめ(意味:すごくおいしい) この辺も使います!

2022-05-07 17:57:01
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先日「こいんだば わんつかねでがら ひっぱりへ」の津軽弁標語がタイムラインで話題になっていましたね。ここまでくるとネイティブでも、ヒアリングだとすんなり分かるけど、文字に起こしたのを読むと一瞬「ん?」と戸惑うレベルかと思います。もちろんひと口に津軽弁といってもいろいろありまして…

2022-05-06 11:07:05
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シホンのまわりではよく「まぎ」という言葉をつかいます。これ、狭義では「親戚筋」あたりで使うのが一般的だと思いますが、この「まぎ」の2文字で「という名字の多い地域」という意味で使うのです。たとえば「平内まんず辻村まぎだっきゃ」で「平内町はほんと辻村姓が多い地域だよね」を意味します。

2022-05-06 11:11:21
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突発的にしたくなる津軽弁のおはなし。あきらかに「これは津軽弁だろう」という表現ではなく、語源から考えても全国的にふつうに使われているだろうと思っていた言葉が津軽弁だったりすることがあります。たとえば「油(あんぶら)」と「炭(すみ)」です。

2022-05-19 16:44:20
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津軽弁で油といえば料理に使うサラダ油の事ではなくて、クルマのガソリンです。だって、ガソリンは油じゃないですか。むしろなんで他の地域でこの言い回しをしないのか疑問に思うくらいです。また、炭は乾電池のことです。マンガン電池をバラすと炭素棒がでてきますし、電池=炭というのは自然な感じ。

2022-05-19 16:47:39
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じゃマンガン電池じゃないニッケル水素電池やリチウム系の電池はなんと呼ばれているのかというと、それも炭…とは言い難く、今の若い人はあんまり炭という表現は使わないからなあという印象です。ガソリン=油のほうは今でも生き残っていると思いますけどね。以上、ツイッターで油を売ってみました。

2022-05-19 16:49:37
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昨日のツイートがわりと多くのひとに届いたので(当社比)、調子に乗って本日もひとつ津軽弁のおはなしをしますね。今日の津軽弁単語は「じゃま」です。 twitter.com/shijimi4438/st…

2022-05-21 09:10:42
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津軽弁で「じゃま」と言ったら「邪魔」ではないです。津軽弁辞典によると「背丈」と訳されています。まぁ確かにその通り、なんだけど…といった印象。現代での実用的には標準語の「図体」のほうがニュアンス的にしっくりくる気がします。

2022-05-21 09:13:27
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「図体がでかい」はよく言うけども、あまり「図体が小さい」は使われないですよね。そういう感じです。「じゃまでっけぇ」は言うけど、あまり「じゃまちっちぇえ」には使われてない。使う人がいたとしても違和感を覚えるほどではないですけども。

2022-05-21 09:17:02
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で、「じゃま」を含む言葉に「ふじゃま」(発音的にはふんじゃま)があるのですが、これは背丈や図体とは関係ないです。「ふじゃまね」と言ったら「だらしがない」という意味ですね。「ふんじゃまね」って、口に出してみると響きは可愛いらしいんですけどね。

2022-05-21 09:20:17
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今日も津軽弁の話をします。昨日は「じゃま」「ふじゃま」についてツイートしましたので、今日は「じゃんぼ」にしましょう。

2022-05-22 09:18:23
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津軽弁に「ジャンボ」という言葉があります。そして北津軽郡には「鶴田町」が存在します。また、船木誠勝選手や、ケンドー・カシン選手にIWGPのJr.ヘビーのベルトをあげたことで知られる石澤常光選手など、プロレスラーの出身地でもあります。そんな地域の方言ですので、「ジャンボ刈る」といえば…。

2022-05-22 09:23:46
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さきほどのツイート内のプロレス話は全くの余談で、津軽弁の「ジャンボ刈る」は「髪を切る」という意味です。なんで髪の毛がジャンボなのかはまったくの謎です。そしてこれがまた「ジャンボ切る」だと違和感があります。刈るのほうがしっくりくるあたり、地味に不思議ですね。

2022-05-22 09:27:15
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津軽弁で「こい」といったら恋でも故意でも鯉でも濃いでもなくて、まさに草むしりをした翌日(人によっては翌々日)のカラダの状態みたいな感じを指します。翻訳すると「疲れてる」ですかね。精神的な疲れの場合にはあまり使われていないような気はします。

2022-05-23 08:55:33
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津軽弁で「こいじゃ」は、現代ではシチュエーションによって二通りの意味で使われいます。「肉体疲労がすごいある」か「来いよ」か。後者は若者ですかね。もっとネイティブだと「あべじゃ」になりますので。

2022-05-23 08:58:26
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おはようございます。5月24日、火曜日。青森市は曇りで、すこし蒸している感じです。津軽弁で云うと「あめでまる」気分です。こちらは逆に、気持ちが明るくなるような歩道の花壇に咲いてた #花#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う #企業公式春のフォロー祭り pic.twitter.com/aZ65yuMLSg

2022-05-24 09:05:30
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さっきのツイで「あめる」を使いましたが、他の地方でも似た用法はあるようですね。でも「あめる」=標準語の「腐る」だとちょっとニュアンスが違うんですよ。「食べ物が腐る状態の手前」というか。標準語でそれを指す言葉は思いつかなかったです。転じて、気が滅入ってだらける的な意味でつかいます。

2022-05-24 09:11:47
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今日は夏日になる予報ということで、部屋の中がぬぐだまって、冷蔵庫に入れておかないと食べ物があめでまりそうです。津軽弁の「あめる」については昨日の朝のツイートをご参照ください。あったかくなること全般(暑いも熱いも)を「ぬぐだまる」といいます。にぎままをチンしてぬぐだめる、とか。

2022-05-25 08:00:11
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「にぎまま」ですが、「まま」=「ご飯」です。ライスの意味でのご飯でもあり、お食事全体を指してのご飯でもあります。それを「握る」ということで、にぎままというのは「おにぎり」のことです。

2022-05-25 08:02:14
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唐突ですが本日は津軽弁の「びだ」についてツイートしようと思います。これは津軽でも地域によって、また世代によって若干差はあるかと思いますが、めんこのことです。シホンの地域で世代だと丸めんこでした。つづく。

2022-05-27 11:28:10
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