稲川淳二の『つぶやき怪談』(2022.05.25)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

もう6月ですね。 ４月の初めから工房に立て籠もりの生活から、 ようやく解放されました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

みなさん、お変りないですか。　 稲川淳Ｇです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

例年は４月の終わりに一旦東京へ帰って、 あれやこれや一度整理してから、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

仕切り直して再び、 工房で後半の作業に入るんですが、 今年は、４月５月ぶっとうしで、 気分の減り張りが無いんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まあ、こんなに長く工房にいたのは初めてなんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それも一歩も外に出ずで、 工房というより監房でしょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

朝、海から昇る日の出とともに起きて、 日没前の６時には仕事を切り上げて、 一杯やって、その日の疲れを取ります。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

海と緑と小鳥のさえずり、 自然に包まれて、規則正しい生活を送ってます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

敷地の雑草も私の髭もすっかり伸び放題。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

工房には親しい幽霊がいるし、 正に怪談には打って付けの、 非日常の世界ですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

長雨のあとの洗い立ての空が眩しく輝いて、 もう夏本番ですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、 「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな訳で、怖ーい噺で楽しんで下さい。 稲川淳二の「つぶやき怪談」 怖・楽しい時間を、共有しましょうね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

山男の方なんですがね、 遺骨収集団に入っていらっしゃるって、 言うんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

先の大戦で、亡くなられた方の遺骨が、 まだまだたくさん、彼の地で眠られているんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その時だそうですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

現地の人が、 「心臓の弱い方や、その手のものが苦手な人は、 ごらんにならない方がよい」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

と、言うんだそうです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その方は、前の話にもある通り、 なかなか肝もすわっていらっしゃる方ですからね、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「行きましょう」 と、行ったわけですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

当時、アメリカ軍は日本軍に対して、 恐怖を感じていたんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ジャングル戦が慣れていないこともあったんですが、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

日本人は自分の命を捨ててまで戦うって事を知ってましたから、 それが恐かったんでしょうね。