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美大で指導していると作品で「人を傷つけたくない」とか、「不快感を感じさせたくない」と、自由な表現を自己検閲する学生が年々増えていて考えさせられてしまいます。
2022-06-02 22:26:01気持ちはわからないでもないですが、本来的に作品というのは様々な形で人を傷つけたり、不快感を煽り得るものです。それゆえに存在意義があるのではないでしょうか。
2022-06-02 22:26:13学生にとって分かりやすい例で説明するならば、例えばアニメ『進撃の巨人』。あれほど残酷なストーリーで人を傷つけたり、グロテスクな表現で不快感を煽りながら、多くの人に受け入れられ、評価され、熱烈に求められるのはなぜでしょうか。
2022-06-02 22:26:31留意すべきは、顔の見えない抽象的な誰かの心を傷つけてしまうことへのリスクではありません。そうではなく、特定の個人の尊厳や名誉を毀損するリスク、或いは社会の中に現実に存在する差別や憎悪を助長してしまうリスクにこそ留意すべきです。
2022-06-02 22:26:51「人を傷つけたくない」とか「不快感を感じさせたくない」といういう心理は、他者を配慮しているようでいて、実のところそれは空気のような同調圧力の中で「批判されたくない」、さらに言えば自分が「傷つきたくない」という心理と隣り合わせにあるのかも知れません。
2022-06-02 22:27:08表現者たるもの、責任を持って批判を受け止める覚悟やメンタルの強さは必須です。そしてその覚悟や強さを持つために勉強し、知識や見識を養う努力を怠らないでほしいと切に思います。
2022-06-02 22:27:46一部のおっさんたちに言っておきたい。僕らが学生だった2〜30年前に比べて、今の学生たちは遥かに深刻な傷を負わされるリスクが高い、過酷な情報環境を生きているんだよ。むしろ表現すべきものを持っている学生ほどそこで苦しんでいる。うちらが今の環境を学生として生きてたら潰れてるかもよ。
2022-06-03 04:46:55美術家/ホーメイ歌手。専門は現代美術・身体表現・映像音響・ハンセン病史。2011年1月1日より「パ」という音節を口にせず生きて〼。展示中→Don't Follow the Wind展(帰還困難区域,グランギニョル未来で)/ハ病療養所大島青松園で常設。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科+同大学アーツ&ルーツ専攻准教授
@yamakawafuyuki 逆を言えば落語「目黒の秋刀魚」の最後に登場する「一才の危険性を排除した結果、焼き魚としての原型すら失って到達したツミレ汁」がどうして人を魅了し得ると思えるのでしょう?「秋刀魚は目黒に限る」と言われておしまいと、どうして気付けないのでしょう?
2022-06-03 06:20:20@yamakawafuyuki 社会が作品に人格を求めてきているのかもしれませんが、作品自体を評価して欲しいと思います。決して、作り手、学び手の所為ではない問題だと思う。
2022-06-03 07:49:13@yamakawafuyuki 芸大出身です。私の頃は自分の制作で頭がいっぱいで他人なんかなり振り構ってなかったですが、今は空気読む感じなんですかね💦
2022-06-03 08:30:33@yamakawafuyuki 子供の頃から、お花を描きましょうね、とかお父さんお母さんの笑顔を描きましょうね、とか空は青いんですよ、とかもっと明るい色を使ってみましょうね、とか言われた結果なのかも。
2022-06-03 08:43:39@yamakawafuyuki 作品に関してではないのですが、美術専攻の人は日常生活でも常識から外れる思考や行動があり、それが一種の魅力になっている場合があるように思います。
2022-06-03 08:56:59@yamakawafuyuki 徹底的にやればグッドデザインが生まれるかも? 作品で他人を傷つけるなんて、それだけのパワーがあるものが作れたらの話で、 そこまでの自信が持てない気持ちの現れなのかも。
2022-06-03 09:24:42@yamakawafuyuki @murakaruki 私は高校生で美術系の学校に通って絵を描いています。誰かから自分の描いた絵を評価されたい、 と思っていますが、人を不快にさせたくないと思っていましたが、このツイートを見て色々な事を表現しなくてはいけないのではないかと、色々な事を考えさせられました。いい勉強になりました。ありがとう。
2022-06-03 08:30:41@yamakawafuyuki 表現は自由でないといけませんね。表現が思想的に制限される社会では目に見えた発展はないでしょう。 確かに人に不快感を与える作品はモラル的には良くないかもしれないけれどそれ故に人を突き動かす何かを秘めていると思います。弱さや醜さを知っている人ほど強く正しい自尊心を持っています。
2022-06-03 18:38:40@yamakawafuyuki 作品のターゲット層を絞れば絞るほど刺さる人の満足度が上がっていく代わりに刺さらない人の不快感が増すみたいな話思い出したなぁ…
2022-06-03 11:29:39@yamakawafuyuki 社会が作品に人格を求めてきているのかもしれませんが、作品自体を評価して欲しいと思います。決して、作り手、学び手の所為ではない問題だと思う。
2022-06-03 07:49:13@yamakawafuyuki ネガティブを残したくないという傾向が強いように感じます。 それも自分の中にあるものなんだけど、 人が持つものなんだけど、それを自分の物差しでジャッジしてるというか。 作品を見て嫌いだ嫌だ悲しいという気持ちを感じるのもまた芸術の力。そこを避けていたらゲルニカは描かれてない。
2022-06-03 18:30:50スレッド。若い芸術家志望者にとって、かつては抵抗すべき規範があったが、今は見えない監視の目を意識させられているのか。。こういうことは、これまで問題化した様々な例を題材に大学の授業で考える時間が必要なのだろうけど、大学以前の鑑賞・リテラシー教育もますます重要になると思う。 twitter.com/yamakawafuyuki…
2022-06-04 09:01:52「人を傷つけたくない」「不快感を感じさせたくない」という言葉が出る学生は、自分の表現の中にそれらが孕まれる可能性を予知しているわけで、なぜそれらが生まれてくるのか、それは制作の動機とどれだけ結びついているのかを考えることも必要だろうね‥‥。考えても出てくるものは出てくるんだけど。
2022-06-04 09:07:32作品が基本的に「加害」的側面を持っているということは近代以降の芸術においては常識となっているのだけど、それは思わぬところに弾を打ち込んでくるからだよね。「痛っ、えっ、ここに来たか!」て感じで。それが”世の中に既にある加害”と同型・同質だったら、まったく芸術の意味はないんだよね。
2022-06-04 09:15:11ぼくは小説を書いていますが、やはり読者の皆様には、不快感を与えたくないなあ…とはなるんです。 だから読んでいて誰も傷つかない、ハッピーエンドで終わる日常系小説とか書しました。令和時獄変って言うんですが(タイトルが物々しいけど説明に虚偽が実際ない) twitter.com/yamakawafuyuki…
2022-06-03 21:10:27そう、そうなのよ 心の叫びだからこそ誰かを癒したり傷つけたりする 誰も傷つけない作品などない twitter.com/yamakawafuyuki…
2022-06-03 19:51:00