- petaritape
- 29025
- 29
- 1
- 22
母から聞いた庭の話。実家の庭をお願いしている庭師さんが若く熱心で仕事ぶりもよいので、周囲にも紹介すると気に入られて、何軒かではずいぶん熱心に庭造りをするようになったと。それはいいんだけど、庭造りに入れ込むにつれ、知人たちがその庭師さんに対して独占欲みたいなものを示すようになって、
2022-06-04 15:11:49実家は石材業なので、母も善意で石まわりのこと協力したりしていたのが煙たがられるようになったりとか、会話が庭師さんにいかによくしてもらっているかの自慢ばかりになっていくとか、庭に入れ込むと人って庭師を独り占めしたくなるみたいで、なんかちょっとおかしくなるのよ、と。
2022-06-04 15:19:37変な話だけどそんなこともあるのかも…と思ったのは、昔室生犀星の「生涯の垣根」という小説を読んだからだ。男が、初めての庭を一緒に造った庭師のことを忘れられず十何年も夢に見て、再会した、もうほとんど廃業していたその庭師に「生涯最後になるであろう垣根」の大仕事を依頼するという話。
2022-06-04 15:28:22これがとても変でいわく言い難く面白い小説だったのですごく印象に残っていて。「はじめて家を建て、庭を作った時の男だから彼には女のようにわすられなかったのである。女でもこうはゆくまいと思われるくらいだ」っていったいわたしこれは何を読んでるんだろう…と思ったんだよね。
2022-06-04 15:31:26みんなの反応
推し
@sora_mitsu 共に同じ庭を大事にする共感力が心地良かったんでしょうね。 父が独身時代に会社にちょくちょく出入りして仲良くなり、父が結婚後は自宅にも足を運んで家族向けの保険のお世話をしてくれてた生保の営業員さんを思い出しました。
2022-06-06 00:27:00@sora_mitsu 父方の家業が3代ほど続く個人庭師でしたが、庭師側もお客さんのそういう横の繋がりがあるから、紹介は受けにくいし断りにくいしで、有り難くも難儀してました。あと口の無い生き物を扱ってるからか不思議なこともあるし定期で通うので家や人の栄枯盛衰を多く見てて聞かせてくれてたのを思い出しました
2022-06-06 11:44:56@sora_mitsu 同じ価格でも庭師さんによって長持ちする庭と何だか落ち着かない庭ありますね。職人技の違いですね。 値段もいいので囲いたくなる気持ちわかります。
2022-06-06 12:44:01