作品論

高島洋毅@目指せTV出演！/一期一会 @fictionlife06

憎しみについて作品「４２８」を、「CANAAN」と交えながら説明します。「４２８」の終盤、仕掛けとしては、憎しみに類する選択肢を選ぶと大切な人が亡くなる、でした。作品を通じて伝えたいのがそれだからです。それはボーナスシナリオの「CANAAN」にも言えます。 #作戦会議

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「CANAAN」では傭兵カナンが2003年のイラク戦争で家族が亡くなります。台詞はシャムからです。戦争に関わっていたからこそ言える台詞です。中東の話である為、難解に思えます。 #作戦会議

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「CANANN」より抜粋。シャム「おまえはまだ復讐を考えているな」「……それはいい。復讐は忘れるな。一族の恥辱はそそげ。だが、それはやるべき事の一つであって全てではない同じ事をするだけの機械にはなるな」 #作戦会議

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「CANANN」より抜粋。「憎悪に身を任せるのは容易いが、それでは生きる屍になる」「憎しみに憎しみであたっては意味がない。――――カナン。憎しみには、義務であたらなければ救われない」 #作戦会議

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書籍「最終考察 ひぐらしのなく頃に」より引用を行います。いずれも用語解説から。 1.河野義行 2.精神科 #作戦会議

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TIPSより引用。「河野義行氏が犯人扱いされた報道」。報道被害として有名。マスメディアはもちろん、その受け手である我々にも問いが投げかけられたといえる。 #作戦会議

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TIPSより引用。「精神科」。精神的な疾患に対する診察や治療を取り扱う臨床医学の一分野。よく「この事件の容疑者には精神科への通院歴があり……」といった報道が行われるが、精神科にかかること自体は決して特殊なものではない。患者に対して偏見の目を持たないよう注意したい。 #作戦会議

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今回書籍「スクリプトドクターの脚本教室・初級編」三宅隆太氏著を読んで、既存の価値観が変わった。それぐらい面白い作品論だった。この本を読んで感じた物を #作戦会議 #演劇 に分けて書いてみる。

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この本には「サバイバーズ・ギルト」という言葉が出てくる。生き残った者の心に残る罪悪感。この手法で描いた作品が、以前解説を書いた「Fate/stay night」である。あれは架空の火災だったが、設定に使われている。 #作戦会議

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「Fate/stay night」の解説で出題した、正義の味方になれるか否かという問いは、このサバイバーズ・ギルトに関係している。正義の味方になるという目標は養父の夢であり、それを引き継いだ主人公が、強迫観念的に、正義の味方になると考えているのが出発点になる。 #作戦会議

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正義の味方になる以前に、この強迫観念をどうにかしなきゃいけない。そこで現れるのがアーチャー(未来のエミヤ)である。一人は理想を掲げ、一人は理想に裏切られる。アーチャーには憎悪しかない。アーチャーは主人公を殺そうとする。 #作戦会議

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そこに現れるのは、理想を掲げた主人公。ついにアーチャーを敗るのである。これは自分に打ち勝つ以外に、サバイバーズ・ギルトとしての葛藤の終わりになります。本当の幸せとは何かという問いが、主人公を通して描かれるのである。ここで正義の味方になれるかどうかという主題に戻る。 #作戦会議

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正義の味方になりたいという思いは受け売りであり、本当に周りが望んでいるのは主人公自身の幸せである。主人公自身の脱却と成長により未来を掴み取れるのだ。あの問いは、本当に大切なのは何か、を知る人が答えられる内容になっている。 #作戦会議 #fate_sn_anime

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僕ら役者が言われて来たのは「いい脚本(ほんと読みます)に出演する。いい本を読む」。いい本がどういうのかは想像するしかないが、恐らくは構成が上手く、魅力的なキャラクターが登場し、テーマを伝えているのが最低ラインだと思われます。 #演劇

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たがこの本を読み、考え方が変わった。脚本を仕上げるだけでも大変なのに、リライトを何度もしてもそれでも上手くいかず、スクリプトドクターを呼ばれるという状態を考えると、とてもではないが、いい本とか言ってられない。脚本家にそれだけ負担を掛けていると言える。 #演劇

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主にクライエントは、監督やプロデューサー。脚本家に内緒で呼ばれる。スクリプトドクターは脚本のプロ。ですがそれは外側から見たから分かるのであって、脚本家から見れば分からない。だから指摘出来る訳です。 #演劇

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演劇の世界では座付き作家という言葉があります。その劇団専属の作家 、または演出家が脚本を兼ねる場合もあります。その場合、劇団の主宰が脚本を書きます。 #演劇

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つまり、演劇の世界では誰もが脚本を書く可能性があるので、脚本を書く難しさは知っておいた方がよくなってきます。小劇場系では、芝居裏方の代名詞であるCQさん以外となると、自分たち(役者)で裏方を担当するのが多いこの世界。 #演劇

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よってこの本は、演劇に携わる人であれば、作劇に関するのも書いてあるので、読んで損はない本といえます。後、中級篇も買ってきてあるので、読み終わればそれも交えて書いていきます。 #演劇

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脚本教室中級篇、読み終わりました。一旦初級篇に戻ります。巷に溢れている作品は中心軌道がほぼ一緒というのが面白かったです。例えばレンタルビデオ店で違うジャンルに並んでいても、中心軌道は一緒という感じです。以下三宅氏が提唱した「旅人の鞄」と呼ばれる中心軌道を引用します。 #作品論

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脚本教室初級篇より引用。 1.旅人が新天地にやってくる。 2.旅人の鞄には大きな秘密が入っている。 3.鞄の中身を知る人物が現れ、鍵を開けるよう旅人を誘惑する。 4.旅人は誘惑を跳ね返し、鞄の鍵が掛かっていることを確認する。 5.新天地の秩序が乱れ始める。 #作品論