帰宅願望のお婆さんと昔の渋谷の話で盛り上がったら帰宅願望がおさまったはなし。

ツチ @dotarou

デイサービスで久々、帰りたいと外に出られる方についていった。昼休みまではにこやかだったのだが「何でここにいるのかわからない」「自分がわからなくなっちゃった」とうつろな目でウロウロされてお手伝いも断られる。「じゃ、外行きましょう」とお誘い。→

ツチ @dotarou

90代でアルツハイマー病を原因疾患とする認知症の方で健脚。半日は歩き続けると聞いていたので、さてどうするか。 「渋谷に帰る」とおっしゃるので、生まれを聞くと渋谷生まれ渋谷育ちの方。 以前の職場で渋谷出身の方から、「渋谷駅には東京パンと甘栗太郎があってな、、」と聞いたことがあった→

ツチ @dotarou

どちらも検索しても出てこない情報。（ちなみに甘栗三千里ではない、別のお店です。） お聞きすると、「東京パンはしらないけど、甘栗太郎は知ってる。手みやげに買ったりした」 と。、、！

ツチ @dotarou

私が興奮して、ホントですか！なんていってると、その方もうつろな目が戻ってくる様子。 色々お聞きしてる中で、年代を頭の中で計算してみて、あれ？「もしかして本物のハチ公って会ったことあります？」と聞いてみたら「あるわよ」と。→

ツチ @dotarou

○○女学院に通っていたから山手線のるんで渋谷駅から乗ってた。ハチ公もいたと。 興奮気味の私。「昔の渋谷の本あるんですけど、一緒に見ませんか？」とお誘いすると快く了承。自腹で買って職場においてあった渋谷の昔の写真集をおみせすると、近くの方に説明始めて帰るの訴えはありませんでした。→

ツチ @dotarou

この認知症ケアは何といったらいいのか、、昔の渋谷の情報を知りたい、は半分本当で、半分は何とか落ち着いてデイに戻ってきてほしい気持ちはあり。 甘栗太郎やハチ公の話でびっくりしてるのは本当で、そのリアクションが利用者さんにも影響してるのは確か、、。 実際、デイに戻ってから→

ツチ @dotarou

「この人と偶然同じところなのよ」と私のことを地元つながりの人だと思われたらしい。 関係性ができたので、今後はまた別の展開が期待できそう。