ロシア「ウクライナでは16歳まで徴兵年齢を引き下げようとしている」→クソコラに騙されてるのでは？

6月7日。ロシア国営メディアRIAノーボスチが次のような報道を行った。

Google翻訳
"ウクライナでは、16歳から徴兵の可能性を検討しているとキバ氏は語った。"

日本でもこのようなまとめが作られた。

※記事は削除済み
※このアカウントはbotなのでこの記事のまとめ主ではない事に注意

ここには情報ソースとなるスクリーンショットも掲載されていた。

スクリーンショットのネタ元はロシア側メディアのテレグラムのようだ。見てみよう。

"ドラフト年齢の変更に関する決議案がRadaのウェブサイトに掲載されました。 彼が受け入れられれば、ウクライナの男たちは16歳から（今より2年早く）軍隊に入れられます。 そして初めて、彼らは子供を持たない少女と女性を呼び始めます。

UPD。 情報は拒否されました。 そのような法律は計画されていません。"

・・・・・・おい！！

こんなんじゃここでまとめが終わってしまう。
一応、内容について確認してみよう。
ウクライナ議会の公式サイトは誰でも見ることができる。

ここでは提出された法案も検索することができる。
スクリーンショットもここで撮影したもののはずだ。

スクリーンショット曰く、この法案は2022年4月29日付けの7333号だという。
検索してみよう。

"自主的補償を伴う戒厳令中の刑事責任の免除に関するウクライナ刑法の改正に関する法案"

ｱｯﾊｲ。

同じく掲載されているドキュメント番号2288-Iに至ってはそもそも存在していない。
エラーが返されるだけだ。

きっと前述のロシア側メディアのテレグラムも裏取りで同じ作業をしたのだろう、そして訂正に至ったに違いない。
RIAノーボスチは訂正してないが。

ではRIAノーボスチの記事で名前の出ているキバ氏とは何者か。

ここ数年の動向だけ摘めば、2019年の大統領選でゼレンスキー氏に負けたウクライナ社会党出身の候補者の一人であり、その後親ロシア派野党へ移り、開戦後はロシアの侵略を支持したためにその親ロシア派野党からさえ追放され議会からも追放され、本人はロシアに亡命………お察しください。

しかしまぁ、ロシア側国営メディアはずっとテキトーな情報を織り交ぜた報道をしているので、これも誤報だったとしても今更ではあるなぁ……。