アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、陽だまりの樹22話脚本:高屋敷氏と巨匠達

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思って調べ始めたが、この方の歴史は膨大すぎた。 今回は、陽だまりの樹22話(高屋敷氏脚本)について。 前回は、陽だまりの樹15話(高屋敷氏脚本)について。 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 25 万二郎は音次郎に額を斬られピンチになるも金属製の鈍器で音次郎の刀を受け、その際音次郎の腹部を刺す。この時、音次郎が「綾」と口にするのはアニオリ。ここもキャラの掘り下げ。 pic.twitter.com/9234BboGcK

2022-06-12 14:37:32
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 26 綾はお前の何なのだと問う万二郎に、「俺の妹だ」と音次郎は答え(アニオリ)、捨て身の反撃に出るが、万二郎に更に斬られて転落し死亡(原作だと首を斬られる)。アニメでは楠兄妹の悲劇性が増している。 pic.twitter.com/ClCcHEnPj7

2022-06-12 14:38:41
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 27 綾が音次郎の妹という事実にショックを受けつつ(アニオリ)、万二郎は気絶。その後、万二郎は良庵に手当てされる。原作では平助が万二郎を良庵のもとに運ぶが、アニメでは部下達が彼を運んだ。ここも平助まわりの調整が丁寧。 pic.twitter.com/71cyhCLC3R

2022-06-12 14:40:00
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 28 良庵が臨時の治療所として借りている飯屋の店主は万二郎を案じるが、命に別状はないと良庵から聞き安堵する(アニオリ)。原作では、ここの店主の役回りは平助。ここも調整が上手いし、モブを大事にする高屋敷氏らしい。 pic.twitter.com/NMu62Bc2Yt

2022-06-12 14:40:51
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 29 そこへ万二郎を慕う部下である辰蔵、権十、清吉が来て、自軍の大勝利を報告するが、「これだけ人を殺して、これだけ怪我人を出して、どこがめでたいんだ!」と良庵に一喝される。怒りの感情は、カイジ・あしたのジョー2(脚本)でも強調が凄い。 pic.twitter.com/Uj9pIpIS8X

2022-06-12 14:41:56
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 30 意識が戻った万二郎は、素直に良庵に感謝し(アニオリ)、良庵は、傷口が開くから喋らなくていいと返す。 原作では万二郎が平助に、逃げるよう促すが、アニメでは平助がいないぶん、良庵と万二郎の友情にスポットが当てられている。 pic.twitter.com/MldSlOfkYP

2022-06-12 14:42:59
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 31 後日、万二郎は勝海舟から作戦成功を褒められる。原作だと万二郎の包帯が取れるまで大分かかるが、アニメでは短縮。また、アニオリで、幕府が新規導入を決めたスペンサー銃について解説が入るのが丁寧。 pic.twitter.com/a0F5i6c7tN

2022-06-12 14:43:56
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 32 そして勝海舟は、万二郎の大隊長昇格と昇給を告げる。 自宅に戻った万二郎は、母のとねと共に、仏壇の父に昇格を報告。万二郎は、幕府の支柱になろうと奮起するのだった。ここはアニオリ。時代を説明するアニオリナレーションも上手い。 pic.twitter.com/MB93dk7CWf

2022-06-12 14:45:04
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ1 今回も、アニオリの多さと、そのクオリティの高さに圧倒される。しかも、そのアニオリが、原作の雰囲気を全く損なっていない。原作未読なら、原作通りの部分とアニオリ部分の見分けはまず不可能だろう。

2022-06-12 14:46:11
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ2 そして、ちょっとの隙間さえあればグッとキャラを掘り下げるアニオリを入れられる、高屋敷氏の才能と技術が炸裂している。メインからモブに至るまで、それが適用されているのが、また凄い。

2022-06-12 14:46:57
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ3 今回、特にアニオリ多めで掘り下げられたのは、音次郎と綾である。アニメでは、音次郎が実は妹思いであるというのが前面に出ており、善悪のラインを明確にしない高屋敷氏のポリシーが出ている。

2022-06-12 14:47:39
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ4 また、RAINBOW-ニ舎六房の七人-(高屋敷氏シリーズ構成・脚本)では、アニオリで昇(メインキャラの一人)に妹がいたことになっていて、妹思いだった過去が付加されている。高屋敷氏自身の、家族に対する思いもあるのだろうか?

2022-06-12 14:48:59
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ5 あと、アニオリの、鳥の意味深描写も興味深い。あらゆる高屋敷氏担当作で、鳥は頻出。また、ルパン三世2ndの高屋敷氏演出/コンテ回には、鳥が重要な役割をするものがあり、面白いところ。 pic.twitter.com/A673B1XbG9

2022-06-12 14:49:50
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ6 そもそも、まんが世界昔ばなしで高屋敷氏は、「幸福の王子」の演出/コンテを担当しており、鳥(ツバメ)の健気さと悲劇を描いている。とにかく同氏の、鳥に対する思い入れは強い。 pic.twitter.com/p3BeUSFQZ8

2022-06-12 14:50:39
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ7 もともと、高屋敷氏が長年一緒に仕事した出崎統氏が鳥を好むが、高屋敷氏はそれとも若干異なり、一羽一羽にドラマを持たせる傾向がある。そのこだわりは並々ならぬものがある。

2022-06-12 14:51:23
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ8 出崎統氏の影響を強く受けながらも、高屋敷氏は、自分の個性を発揮している所が凄い所で、それは出崎統氏の監督作品でも変わらないというか、出崎統氏もそれを推奨している所がある。

2022-06-12 14:52:14
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ9 じゃりン子チエ(高屋敷氏脚本陣)監督時の高畑勲氏もそうだが、独自色が強いと思われている巨匠は、意外とスタッフの個性の突出を容認している。そこも、監督以外に目を向ける(私の場合は高屋敷氏)と見えてくるのが面白いところ。

2022-06-12 14:53:02
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ10 本作監督の、杉井ギサブロー氏もそんな巨匠の一人。この年代(2000年代)では高屋敷氏もベテランの域だが、高屋敷氏を通じて見える巨匠達の姿もまた、新鮮な発見と言える。

2022-06-12 14:53:52
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ11 今回で、本作における高屋敷氏脚本回は最後。密度の濃い原作を圧縮しつつ、毎度秀逸なアニオリを入れ、キャラを掘り下げていく手腕は本当に見事だった。特にアニオリの多さに驚かされた。

2022-06-12 14:54:45
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ12 ちなみに今回描かれた、幕府主体の軍と真忠組の戦いは実際にあった出来事で、楠音次郎は実在の人物(綾は架空)。 ただし、陽だまりの樹の描写は原作・アニメとも結構史実とは異なっているので少し調べると(真忠組で検索)面白い。

2022-06-12 14:55:22
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ13 以前書いた、こちらも紹介: ルパン三世シリーズ(高屋敷氏演出/コンテ/脚本参加)に関するブログ記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2022-06-12 14:59:45
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#高屋敷氏脚本陽だまりの22話 まとめ14 以前書いた、こちらも紹介: まんが世界昔ばなし(高屋敷氏演出/コンテ/脚本参加)に関するブログ記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2022-06-12 15:01:03

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まとめ アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、家なき子15話演出:表現者 アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思って調べ始めたが、この方の歴史は膨大すぎた。 今回は、家なき子15話(高屋敷氏演出)について。 前回は、陽だまりの樹22話(高屋敷氏脚本)について。 https://togetter.com/li/1900309 今までのTogetterも参考までに。 https://togetter.com/id/makimogpfb 今までのまとめのバックアップや、その他高屋敷氏作品についてのブログ: https://makimogpfb2.hatenablog.com/ 629 pv 8