「貯蓄から投資へ」におけるマネーストック問題の解釈

ただ単に統計的貨幣量が減るというのが問題なわけではないと思う
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

某所での議論雑感② 「貯蓄から投資へ」政策への批判の文脈で、 『貯蓄から投資へのスローガンは、必然的にマネーストックが減るのが問題だ』という意見があった。 もちろん、貨幣統計上は実際に個人が預金を手放して銀行から証券を購入すればマネーストックは減少する。

2022-06-18 10:02:00
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

ただ、それが購買力上で問題になるかというと、そういうわけではないと思う。 いくら個人投資家が増えるとしても、プレーヤーとしての金融機関の地位は落ちないというか、むしろほとんどの投資家は金融機関経由でポジションを取ることが多いはず。となれば、

2022-06-18 10:03:00
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

基本的には、所有している証券を適宜、銀行に引き取ってもらって適宜の決済手段を調達することは難しくなく、ポートフォリオが銀行預金から株式よりになることは、”平常時の場合は” 経済活動をそこまで阻害しないと考えるのがフェアだと思う。 しかしながら、

2022-06-18 10:04:30
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

リスキーなポートフォリオを組むことで、危機時や不況時において、適宜の現金化が出来なかったり、現金化出来たとしても大きくその価値が毀損したりすることで、経済的な不安定性(特に庶民における)が高まりやすくなるのではないか、というのはMMT的にも言えそうな気がしている。

2022-06-18 10:07:11
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

ただ、ここで問題なのは、あくまでbank depositやcashをリスキーな資産に置き換えることそれ自体のリスクの上昇であって、統計的な貨幣量の増減の問題は本質ではないように感じる。(それは適宜創造されるものであるというのが金融システムを本質だと思われるので)

2022-06-18 10:08:32