佐々木俊尚が語る西村博之(ひろゆき)のディベート術

BSジャパンで放送された勝間和代さんと西村博之さんの対談を通して 西村氏にインタビューした経験がある佐々木氏が語る西村氏の議論術。
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佐々木俊尚 @sasakitoshinao

ひろゆきさんは何度も取材し、3時間ロングインタビューもした。結論としてわかったのは、彼はもの凄く頭が良い。たとえば相手の質問に対し、その質問の依って立つ基盤そのものに疑問を投げかける。相手は必ずそこで虚を突かれる。ぼんやりしてる(失礼!)ように見えるが実は緻密な戦術構築!

2010-05-06 15:15:42
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

でもひろゆきさんの言ってることは後から書き起こしてみるとわかるけど、徹底的にロジカルで世界観は統一されている。だからそのロジックに歩調を合わせられれば、話していてとても楽しい。でもそうじゃない人は苛立つだろうなあと言うのは予想できるけどね。

2010-05-06 15:19:25
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

ひろゆき戦術続き。相手が何か専門用語を使うと、「僕知らないんだけどどういう意味なんすか?」と無知なふりをして聞く。相手がとうとうと上から目線で説明してる間にどうも切り返しを頭の中で考えているらしく、上から目線説明が終わったとたんに話を基盤からひっくり返されて真っ白に。

2010-05-06 15:54:57
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

でもひろゆきさんはめったに声を荒げて喧嘩したりはしない(たまにはあるらしいが)。ロジカルで声を荒げないというのはディベートの基本。だから彼のようなやりかたをみんなが真似すれば日本にもディベート文化が根付いていくと思う。そう考えれば楽しい。

2010-05-06 16:01:09
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

ひょっとしてお父さんから学んだ? RT @iwamatsumasaki: これ、税務職員が使う手です。QT 相手が何か専門用語を使うと「僕知らないんだけどどういう意味なんすか?」と無知なふりをして聞く。

2010-05-06 16:02:17
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

議論という行いに対して「くだらない喧嘩するな」「対立するな」「実行する方が大事だろ」とか否定的な人がいるが、そういう発想が日本から真っ当な議論を奪い去り、情緒的なアクティビズムを生み出したことを留意してほしいと思う。

2010-05-06 16:32:00
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

議論は必ずしも結論を必要としない。結論が出なくても、議論というプロセスそのものに意味がある。議論することで問題点が浮上し、それが参加者の間で共有される。議論はわれわれ自身を鏡に写し出す。

2010-05-06 16:33:08
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

相手を論破することだけが議論のゴールではない。相手の内面にあるものを露出させ、相手が何を考えているのかを白昼のもとに見せてしまうこともひとつのゴールとなる。

2010-05-06 16:41:35
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

もちろんそれも大事なゴールですね。RT @noboru_kisaragi: @sasakitoshinao ジャーナリストの哀しい性也、議論のゴールは相手を論破でも、内面を白日に晒して面罵することでもない、物事の本質を突き詰めお互いのベクトルを合わせること。

2010-05-06 16:49:23
佐々木俊尚 @sasakitoshinao

下手打つと「何勝手にまとめてんだよ」と思われてしまう危険も。RT @minatsu7172: @sasakitoshinao 相手に先に言われちゃったよ、という落胆を感じさせずに可視化させるのが難しいと感じています。コツはどこにあるのでしょうか。

2010-05-06 16:50:24