落合正勝流　自分のスタイルを作り上げる方法～ファッション編

世界文化社 ブックニュース（ナナ子） @sebun_digital

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【自分スタイルを作る】服飾評論家として名を馳せた落合正勝氏。氏のファッションセオリーは、おもに男性向けに書かれていますが、

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【自分スタイルを作る2】そのおしゃれのコツを見つけるまでのプロセスは、男女ともに「ふむふむ、なるほど」と思う点がいっぱいです。

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【自分スタイルを作る3】自分に似合う服のパターンを、ファッションのプロはどう見つけたのか。その方法をご紹介します。

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【自分スタイルを作る4】僕は若いとき、自分の着こなしを自覚できるようになるまで、たくさんのスーツに袖を通した。通しはしたが、いつも同じような服ばかりだった。

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【自分スタイルを作る5】ネイビーブルーのスーツだけを徹底して着つづけた。デザイナーズブランドもあれば、クラシックなスタイルもあった。ジャケットも、麻やカシミア、すべてがネイビーブルーだった。

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【自分スタイルを作る6】シャツは白に限った。ワイドな襟に加えて、ピンホール、ボタンダウン、タブカラーを次第に揃えていった。

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【自分スタイルを作る7】とりわけピンホールのシャツは、1週間のうちに3度は身につけた。ピンホールが、格好がいいと思ったからだ。この点において、僕はすでに過ちを犯している。

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【自分スタイルを作る8】目立つことを前提にしたものを選択したからだ。ネクタイは、これも紺系が多かった。靴は、黒ばかりだ。

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【自分スタイルを作る9】初めに色を決定したことは、（後々気づいたのだが）僕にとり、自分のスタイルを作り上げるために、もっともシンプルで効果的な手段だった。

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【自分スタイルを作る10】紺色を選択したのは、高校時代のスーツが紺色で、いちばん取りつきやすかったからだ。まれに生成（きな）りのコットンのスーツを着たが、真夏のほんの僅かな時期だけだ。

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【自分スタイルを作る11】数年のあいだそれを続けているうちに、紺のスーツが板についてきたなと感じ始め、途端にコーディネイトが楽になった。

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【自分スタイルを作る12】それぞれの紺のもつ深みが理解できるようになり、迷わずとも、1週間分のコーディネイトが頭に浮かんだ。　（中略）

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【自分スタイルを作る13】お洒落を目指そうとしている人は、段階的に、順次時間をかけることだ。僕の経験は、決して万全ではないかもしれないが、はじめは紺、次にグレイという選択は、

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【自分スタイルを作る14】誤っていないと思う。それこそ日本人の肌にもっとも適した色で、上品に見えるからだ。

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【自分スタイルを作る15】お洒落はステップ・バイ・ステップである。色彩を選ぶためには、同じ色のカテゴリーの中からピックアップするか、色同士の相性を考える。

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【自分スタイルを作る16】自分流のスタイルを作るためには、同じカテゴリーの中のモノを意識的に選択する、クラシックならクラシック、モダンであればモダンだ。

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【自分スタイルを作る17】ベージュのジャケットのコーディネイトについて触れるのを忘れた。コットンのベージュのジャケットの最適な組み合わせは、白地に薄いブルーの細かな格子縞のシャツに、

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【自分スタイルを作る18】濃い茶色のニットのタイ、比較的濃いめの、ウーステッドのグレイのパンツ、靴は薄茶のスウェードのウィングチップ、靴下は黒だ。

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【自分スタイルを作る19】他人に見せようという意識は避け、流行に惑わされず、焦らずに。お洒落は、他人のためではなく、自分だけのものなのだ。

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【自分スタイルを作る20】自分流のスタイルを作り上げるために、どれほど時間がかかるかは、その人のセンス次第だ。～落合正勝『成功する人だけが知っている　着こなしのディテール』より

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【自分スタイルを作る21】ファッションのプロである落合氏も、実に多くの“失敗”を経てセオリーを作っていったことがわかりますよね。

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【自分スタイルを作る22】似合う服のパターンは本当に人それぞれで、襟の形や開き具合に色合い、袖の形や長さ、服全体のシルエット……挙げればきりがありません。