とある元舞妓さんの語る舞妓の実態「彼女の告発は事実だと思う」

花緒 @kyo_hanawo

自分は彼女とは別の街で舞妓として6年過ごして外に出た。今も当時お世話になった置屋のおかあさんや名前を貰ったねえさんと季節のご挨拶やお礼で年何回かは連絡取るし、春秋のおどりの会も招待されるくらいに良好な関係だけど、彼女の告発は事実だと思うよ。 リプに続けます twitter.com/kiyoha_xxx/sta…

桐貴清羽(Kiyoha Kiritaka) @kiyoha_xxx

この世から抹消されるかもしれんけど、これが舞妓の実態。当時16 歳で浴びるほどのお酒を飲ませられ、お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた(全力で逃げたけど)。これが本当に伝統文化なのか今一度かんがえていただきたい。写真はお客さんと山崎18年一気飲み大会で勝利した時と飲酒 pic.twitter.com/0kdXDZHML8

2022-06-26 18:19:14

花緒 @kyo_hanawo

ただ言えるのは界隈で悪評高い相当なハズレを引いたという事。 15歳の舞妓志望の女の子がその悪評嗅ぎ分けて避ける事は出来ないだろうし、京都人のうちはうち他所は他所マインドで酷い扱いをしてる置屋が放置されてるのも事実。ただ9割以上の店はここまで酷くない。

花緒 @kyo_hanawo

自分が居た所のおかあさんは比較的まともな人だったと思うし今も感謝し尊敬はしている。 受け入れる前から書類審査、面接、1週間の体験住込み、両親揃って面接で本人と両親が揃って同意してる子しか受け入れなかったし、面接では普通の学生した方がいいからお帰りって辞めるよう促すのが普通だった。

花緒 @kyo_hanawo

まともな店はインターネットで募集しなくても年に何人も電話掛けてきたり直接会いにくる子がいた。何度も断って親が反対してるのに会いに来た子にあんたらからも諦めるよう言ってあげてって現役だった自分と同期がおかあさんに言われて花街のカフェで30分程どれだけ自由がないか説明した事もある。

花緒 @kyo_hanawo

両親へもお預かりした娘さんの安全は守るという事、酒席に出る事、強制はさせないが力士の様にお酒をすすめられる事がある事、ハードな生活サイクルになって、帰省も年2回しか出来ない事を説明していたし、水揚げや旦那はほぼ無くなったがまだ存在している等どんな質問にも答えていた。

花緒 @kyo_hanawo

実際に旦那がついてる人は周りに居たが本人の意思と反して売られる事なんて絶対に無かった(あくまでも人間扱いしてくれてる店の話)。 仕込みのうちから怖い目にあったらすぐに言うように口酸っぱくおかあさんには言われていたし

花緒 @kyo_hanawo

大昔お座敷帰りの子が行方不明になった事があったらしく、いつも利用するタクシー会社にうちの子を乗せたら細い道でも出来る限り直付けで建物に入るまで車出さずに見送る様指示してくれていた。

花緒 @kyo_hanawo

お茶屋兼置屋だったけど自分の店のお客さんは本当に紳士的な人しか居なかったし、中には奥さんと来られる方も居たりするくらい性的な面では健全だった。 たまに常連客の接待相手がハメ外し過ぎる事があったが芸舞妓、仲居、女中に手出したら即紹介者に報告、該当者出禁。 酷い場合は紹介者諸共出禁。

花緒 @kyo_hanawo

とにかく品の無い遊び方をする人は来なくて結構という店だった。 一見さんお断りもツケ文化も女所帯が主の花街が素性の知らない人を上がらせない、大金を直接置かない防衛手段だったと仲居頭さんから教えてもらった。

花緒 @kyo_hanawo

今でも格式高い店は客にもお座敷での撮影をさせないしテレビなんて勿論入れない。 まともな店でそれをやってる理由はそれだけ信頼関係がある人しか辿り着けない特別な場所で、そこに正しいステップ踏んで遊びに来ている常連客への礼儀と配慮の為。

花緒 @kyo_hanawo

来た人にしかわからない夢の世界だからこそ値打ちがあるという考えが昔から根付いているので、ささいな事でも裏や内部の事を漏らすのは御法度だと教えてる所が多いから今回も現役の声が上がらない理由だと思う。

花緒 @kyo_hanawo

時々放送されてる舞妓ドキュメントも嫌がる置屋は多い。 自分が居た所も話が来てすぐ断ってた。 うちの店の子たちは裏が見えたら冷めるから夢の中で生きてる人形のように生活感を出すなと指導されたし、仕込みから舞妓になると公共の場で重い物持ったり掃除や家事の話なんて論外だった。

花緒 @kyo_hanawo

自分の店はお客さんも比較的紳士的だったけど、他店や他の街、花街外の料亭から直接の場合やっぱり変な客はいた。 宴会中客が御手洗に立つ度、芸舞妓1人がついて行く。トイレで冷静になったのを宴会で浮かれた気持ちに引き戻す為の習慣らしい。 自分もこれで酔った客に何度か連れ込まれそうになった。

花緒 @kyo_hanawo

料亭の宴会で身八つ口から手を入れて胸を触られた事もある。 他所でセクハラを受けた時、帰っておかあさんに言うどすぐ電話して二度とそこへ知ってるお客さんじゃない限りうちの置屋の子を送ることは無かった。

花緒 @kyo_hanawo

守ろうとしてくれる置屋の方が圧倒的に多いし性接待を期待して遊びに行っても即追い出されて紹介者と共に出禁にされる確率のがだいぶ高いことだけ覚えておいて欲しい。

花緒 @kyo_hanawo

でも自分の所も未成年飲酒は当たり前だった。芸妓で飲めない人も何人もいて街の中では強制させるような人は殆ど居なかった印象だったけど、10代の子にも普通に注がれるし飲んでるのを止める大人は1人も見た事ない。

花緒 @kyo_hanawo

5～6年無給もほんと。 ごく1部の置屋は給与制の所もある。稽古代や衣装は本人持ち。 大半は人間国宝レベルの師匠連中からいくつも稽古を受け、衣食住のお金は一切掛からない。その分5年間奉公、1年御礼奉公で置屋にお金を入れてお小遣いを貰う。

花緒 @kyo_hanawo

置屋を擁護するつもりもないけど厳しく振るいにかけてやる気ある子を選んでも各花街6～12ヶ月の修行に耐えて舞妓になるまで残るのが4割くらい。そこから1年続くのが半分くらいになる。 掛けたお金分返さずリタイアする子が多いので続けてる子の売上がその補填と後輩の店出し資金になる。

花緒 @kyo_hanawo

あとまともな置屋は奉公明けて自前として独り立ちする時にお祝いと称して纏まった金額+鬘、黒紋付、色紋付、帯、下駄、籠、小物などをあつらえて盛大に送り出してくれる。5～6年で個人のお客さんをかなり持ってるとはいえ自分の店のお客さん所に呼んでくれたりするしね。

花緒 @kyo_hanawo

寝る時間短いもほんと。 私が居た所は朝6時半起床。 仕込みとお客さんついてない舞妓は24時になったら着物脱いで休んでいいよって言われてた。 ただ名前売れてくると他の街のBARいるんだけど来て欲しいとか3次会、4次会のお客さんから置屋に電話が入ることも多い。2～3時に屋形へ帰る事が多かった。

花緒 @kyo_hanawo

置屋から信頼されてるお客さんとならご飯食べと称して東京行ったり色んな所遊びに連れて行って貰ったりもしてた。 花街でのお座敷の後、大所帯でタクシー乗って新地のおかまバー行ったりね。

花緒 @kyo_hanawo

15歳の終わりに店出しして普通じゃ行けない所見れない物、会えない人を沢山見れるのも、直接稽古付けてもらえるのなんて奇跡みたいな師匠連中や花街で生まれて生きてきた年配の芸妓やおかあさんの話を聞けたのはいい経験だったと思う。

花緒 @kyo_hanawo

お風呂入りも嘘じゃないよ。した事ない芸舞妓が殆どだけど話は花街で生きてたら何回も聞いてる。 うちの街は暴〇団完全追放だったけど他所の街から呼ばれて付いたら代替わりの宴会だった事もある。例に漏れずおかあさんブチ切れ案件だった。 奴隷みたいな置屋があるのもずっと昔から話には出てる。

花緒 @kyo_hanawo

まともな所も迷惑掛けられるから摘発したらいいって意見は最もなんだけど京都人の特性上のぞみはほぼないと思う。 他所のやり方に口出さない。事勿れ主義。 都の頃から表で自分の意見言ったら反対派から成敗されて面倒な事になるし得する事も損する事も何も言わないって文化が根付いてる。

花緒 @kyo_hanawo

おばさんから舞妓に憧れる若い子達に出来るアドバイス ・スカウトしたり人足りないって所はなるべく避ける ・保護者の許可を絶対条件にしていて、反対の場合でも一緒に話をききにきてもらう様言って説得ではなく説明してくれる(実際うちがこれ) ・不安な事をちゃんと質問して濁されないか確認する