エリー提督と加賀さん日記まとめその10

エリー提督と加賀さん日記 @EllyKaga

こそり、こっそり、こっそりと…… 「おかえりなさい提督さん♡」 「叢雲、これには、訳が……」 「ええ訳ありでしょうね。提督ともあろうものが、朝帰りならともかく日記もつけずに丸一日あけるなんて。どういうつもりなの！」 「だから聞いてってば！」 #加賀さんとエリー

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「商店街で買い物をしていたら攫われた！？　ばっかみたい、もう少しマシな嘘を……」1枚の紙を突きつけます。 「何よこれ。 『感謝状　鹿冥館の提督どの』 　……野良艦娘の立てこもりに対し、被害を出さずに解決してくれたことを心から感謝します、ねぇ」 #加賀さんとエリー

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「誰かに書かせたんじゃないの？　……っと思ったけど、ハンコは確かに市長のものね」 「さっきからテレビでやってるから2階で見よう」 「嫌よ。面倒。アンタの仕事もアタシがやったのよ！？　アタシを労りなさいっての」 #加賀さんとエリー

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「まあ、私がしたのは、身代金の要求を本部に繋げただけなんだけど、ね」 「へえ？」 「電話があまりに辿々しいから、私が代わって伝えたんだ。それを見てた野良が『上官どの』って懐いてきちゃって、それを本部に預けて来たの」 #加賀さんとエリー

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「本当は連絡したかったけど、相手も艦娘だったでしょ。くじら通信とかしててバレたら人質の人が危ないかなって思って」 「わかったわよ。明日の新聞に載ったら全面的に信じるわ。 　無断で出かけたことに対してはこれから説教するから」ひぃ…… #加賀さんとエリー

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最近駐車場に車が一台増えました。しかもスペクトロン。いにしえのスモールなバンです。 「叢雲ー、あの車誰の？　あったりなかったりするんだけど」 「ん？　銀のボロ？　浜風よ。手紙や小包のやり取りを任せてるわ」ボロって。 #加賀さんとエリー

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「そういえばアンタ、本当に新聞に載ってたわ。今回の無断朝帰りは無罪。無断外出は有罪。さて……」 バタン。勢いよく執務室に来たのは噂の浜風。 「提督どの！」敬礼。堅苦しいやつです。「浜風の私用の車、置かせていただいております！」 #加賀さんとエリー

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「本当は持ち込んだときにお伝えを、と思っていてのですが、叢雲さんが『別に文句言わないわよ』とおっしゃるのでそのままにしておりました。 　実は車庫に擦ってしまい、外側に傷が……」 見に行こうか。 #加賀さんとエリー

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鎮守府東側、道路沿い。そこに置かれた中型のプレハブ小屋が車庫です。普段は私の車のみが中に入れられ、ハイエースと保冷庫バンが横に置かれています。高さが足りないからね。 「ここなんですけど」寄せすぎたのか運転席ドアでドアパンしてしまったあとがあります。 #加賀さんとエリー

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「あーこれかぁ。狭いから次の人のためにってのはわかるけど、基本これよりたくさんは車来ないからね。もっと広く停めていいよ」 「すみませんです……」しょげる浜風。 「白線引いてもらえば気にしないでいいかな？　古鷹くんに頼もう」 #加賀さんとエリー

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「しかし浜風。なんであのレトロな車を持ってるの？」洗濯場に向かいながら。目指すは古鷹、改築や環境整備のプロです。 「以前の鎮守府の提督が乗っていまして。浜風は秘書艦だったのですが……」 「もらったの？」 「いいえ、形見です。壊すというので買い取りました」 #加賀さんとエリー

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「ボロではあるのですが、あの人がいる気がして」 「切なくなることを聞いたかな？　ごめんね。 それで配達を頼まれてたんだ。叢雲も教えてくれたら良かったのに」 「浜風は、提督さんも承知の上のことだと思っていました」 「あいつにはきつく言っとく」 #加賀さんとエリー

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「駐車スペースの整備ですか？　お任せください！」シーツを干しているところで会いました。物干し場の端では、加古が丸まって昼寝をしています。 「整備ってほどじゃないんだ。白線を……」 「平らに均して区画にします！　干し物が終わったらすぐに取り掛かりますので！」 #加賀さんとエリー

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加賀さんは暑さに弱いです。昼間の太陽の下ではやる気が起きないらしく、外出仕事は朝と夕にこなしています。 「くー。貴女はあんな陽射しの中をよく物干し場まで歩けるわね」 「へ？　気持ちいい五月日和だよ。風は涼しいからなんともないよ」 #加賀さんとエリー

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「せめて海の上でないと機関部の熱が逃げ切らないわ。潜水艦の構造は暑さに強いのかしら？」「イクとかに聞いてみてよ」 「裸で川遊びに興じる子たちに聞いても無駄な気がするわ」 「加賀さんが暑いの苦手なのは知ってるからね、無理はしないでね」 「そうさせてもらうわ」ん？ #加賀さんとエリー

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「か、加賀さん、ここは外だよ、なんで服の中に手を入れてくるのさ」 「くーのお腹はヒンヤリしていて心地いいの。少し涼ませて頂戴」私の服をまくり上げ、おへそに頬を擦り付ける加賀さん。背中に回した手は脇から肩口を撫で、前に回り…… #加賀さんとエリー

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「くー、いくら鎮守府の中だからと言っても下着くらいはつけなさい。形が崩れるわ」尖り始めた私の胸の先端を見つけ、服の上から手のひらで押したりなでたりし始めました。 「ねね、部屋に入ってからなら構わないから。ここじゃひゃあ！？」 ぺろりとおへそを舐めあげる加賀さん。 #加賀さんとエリー

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「ここじゃ、何かしら？」 「ここは休憩スペースだからさぁ、誰かに見られちゃうよぉ……」 「見ればいいわ。私のくーは見られても減らないもの」 「減る！　プライドが減るよ！」 「うるさいです」身体を起こし、キスしてくる加賀さん。 「んむっ！？」 #加賀さんとエリー

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唇で私の口を塞いだまま、両の中指と薬指で乳首を挟んできます。 「硬さを増してきたわね。そんなに誰かに見られたいの？」 「加賀さんにキスされたらしかたないよぉ……」 「……執務室に行くわよ」すっと立ち上がり、抱きかかえられました。 #加賀さんとエリー

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「歩ける、歩けるからぁ」 「ワンピースの下で下着を濡らしながら言われても説得力がないです。脚ががくがくしているのでしょう？」 「そんなこと、ない、よ」 「では指を入れて、立てないくらいに可愛がってあげます」 「脚震える！　言ったから、ここではいやー！」 #加賀さんとエリー

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朝が早い加賀さん。今朝も4時すぎには起き出して鍛錬にでかけていました。誰かと一緒に。 「加賀さん、最近誰と鍛錬してるの？」 「大鳳です。あの子、自分は装甲空母なのだからもっと活躍できるんだと」 ふぅん、と返事。なにか違和感を感じました。 #加賀さんとエリー

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「ずほたーん。最近加賀さん、鍛錬してる？」 「加賀さんですかぁ？　んーと、瑞鳳のいるときにはあまり鍛錬場には来ません！」 「ありがとう。あ、また卵持ってくからね」 「やったぁ！」 #加賀さんとエリー

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副執務室。 「大鳳くんいる？」 「おや提督さん。大鳳になにかご用で？」 「最近加賀さんと鍛錬してるって聞いたんだけど、何してるのかなって」 「大鳳は鍛錬はしてないですよ。実戦とか怖くて戦力外ですよ、ハハハ」 違和感の正体は、大鳳の戦闘嫌いでした。 #加賀さんとエリー

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「というわけなんだよ青葉。君の力で加賀さんが悪事を働いていないか見極めてほしい」どこに居るともわからない青葉と衣笠。諜報能力はトップクラスです。 「かしこまりました！　報酬、期待していいのですね？」 「可能な範囲で」「承ります」 明日の朝にはわかるでしょう。 #加賀さんとエリー

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朝早くに出かける加賀さん。それを追う（んだと思う）青葉のステルス彩雲ドローン。明らかにバレてそうですが多分囮なんでしょう。加賀さんも気にはしているものの撃ち落とすところまではいかないようです。 演習場を越え、川を進み、ポータルへ。 #加賀さんとエリー