国体と秩序回復

ふぐば🐽 @Fuguba

国家統治というものが本質的に暴力の独占と命令の強制である以上、これが不当だった場合にカウンターとしての暴力による報復があるのは当然のことであって、そうした本質から目を背けて生きているようなのが「この令和の日本に、信じられない」などと寝ぼけた事を言う。ちゃんちゃらおかしいわな。

ふぐば🐽 @Fuguba

日頃、目を瞑って歩いているんじゃないかと思う。 統治権の行使が暴力そのものなればこそ、その淵源は歴史の精華たる天皇の大権に発しなくてはならず、国民の権利を制限する立法は議会の協賛を経なくてはならぬ。裁判は天皇の「名において」独立に行い、国務大臣は統治そのものを補佐する。

ふぐば🐽 @Fuguba

国務大臣の責任というのは法的な責任ではない。天皇をよく補佐し、お諌めし、国をよく導くことができなかっった全部について責任を負うのである。それを罰する「規定」というのは作り得ないからこそ、統治とは暴力であり、権力を行使する者には相当の矜持が求められる。

ふぐば🐽 @Fuguba

「歴史の精華」という権力者の手の届かない存在があればこそ、不十分ながらも帝国時代にはせめてものストッパーが働いたと言えよう。翻って今はどうか。民主主義の名の下に官僚による政治家統御、不正隠蔽が横行し、これを止めるすべがない。傍若無人、何をしても咎める者がない。

ふぐば🐽 @Fuguba

だから、「びっくりした」「信じられない」「民主主義への挑戦だ」といった寝言には心底腹が立つ。日頃からいったい何を考えて生きているのか？　と問い詰めたくなる。民主主義独裁が続いているからこそ、この有様になっているのに、まだ気付かないでいる。「今こそ民主主義を、投票へ」などと叫ぶ。

ふぐば🐽 @Fuguba

国軍によるクーデターの方が穏当であるし常道であると指摘していたのではないか。テロルの横行を望まないのなら尚の事、不正政治家は正しく糺さねばならないのだし、民主主義独裁へのカウンターは国軍による秩序回復でなければならない。この国の形を思い出さねばならない。

ふぐば🐽 @Fuguba

御親政、藤原摂関政治、院政、武家政権、明治新政府、立憲政体など数々の「政体」の変遷は経ても、「国体」は万古揺るぎない。政変になんかによって、この国は滅びたりしないのだから、今こそ大政奉還しかない。民主主義栄えて国滅ぶのを座して待つか、本来の君主国としての在り方を取り戻すのかだ。

ふぐば🐽 @Fuguba

戦前の人間は、せめて身の処し方というのを心得ていたのがまだ居たように思う。阿南陸相はたしかに完全な人間とは言い難いが、それでも死を以って宮城事件のような暴発を止めようとし、お詫びをした。近衛公爵も、敵国による裁きを受けるのをよしとせず、毒を呷った。

ふぐば🐽 @Fuguba

それで大罪が赦されるというわけではないが、自ら進むべき道を付けたという点は、ささやかながら評価されて良い。また、東条首相は敢えて絞首台にのぼることで国体を護持しようとした。彼もまた多くの罪業を抱えた人間であったが、少しでも責任を果たそうとした。

ふぐば🐽 @Fuguba

阿南が「一死を以って大罪を謝し奉る」と書き遺して、介錯を断って腹を召した覚悟には素直に頭が下がる。自らを処した彼らが赦されないでいるのに、どうしておめおめと恥を晒し厚顔にも演説会などで高い席から説教を続けたようなのが、無批判に許されなければならない？

ふぐば🐽 @Fuguba

国務大臣が天皇を輔弼するのはこれほどの重責であり、はっきり言って、その死は一兵卒のそれよりも軽くて然るべきだ。不正に私腹を肥やし、幾百万無辜を困窮・餓死させたうえ、自ら隠遁も謝罪もせず、偉ぶったまま遂に彼岸へ行ってしまった。これはすぐに美談となり、反省もなくまた同轍を踏むだろう。

ふぐば🐽 @Fuguba

失政により感染症で亡くなっている人たちも、緊縮政策によって首を括っている人たちも、路上生活の中で亡くなっている人たちも同じ一個の命というならば、大臣の死よりも彼らの死を毎日悲しむのが道理だろうに、それはせず生きている。それでいて「びっくり」するなど、私には許しがたい白痴に思える。

ふぐば🐽 @Fuguba

仮にも戦後の憲法のもとであったとしても、大臣というのは天皇の大命を承けているのだから、「失策も含めて全部の責任を負います」と宣言した上で暴力装置を掌中にしている。それをほしいままに操っておいて、失敗してもお咎めなしと高を括っているようなのが遭難したとして、「そうか」としか思わん。

ふぐば🐽 @Fuguba

私は個人的には決してテロルによる報復をよしとしないし、しようなどともゆめ思わない。私は穏健派であり、だからこそ穏当なる正規軍による（カウンター）クーを切望するわけだが、それがなされていない以上、こういった事件が起こるのは「当然の道理だな」という感想でしかないのである。