バツ/イチス/ザクで上司×部下

けぼ @kbobo01

ちょっと妄想を吐き出して…バツイチすざくさん。少し前に妻子は家を出て行っていて、話し合いをしたりすざくさんも恐らく少しは引き留めていたとは思うんだけど、正式に離婚が成立した朝に辞令ですざくの部署に異動してきたルルーシュと出会う。すざくさんは課長でいいんじゃないかな。

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半分気の抜けたような状態で、周りの人間はなんとなく事情をしっているけどルルーシュはそれを勿論知らなくて。凡ミスしたり、ふ抜けた感じの上司に不信感を抱く。でもまああれだよね、恐らく一緒に仕事をしていくうちに自分の（うっかり）ミスを庇ってもらったりだとか、やっぱり経験が→

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物を言うことだってあるわけで、そこまで頼りにならない奴でもないと思い始めたり。でも着ているシャツがよれよれだったり、なんか食生活が聞く限りひどそうだったりで、ルルーシュはこいつ大丈夫か？とも思い始めるんだよね。すざくさんはそのころマイホームで慣れない独り暮らしで→

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てんてこまいなわけです。きっとペットのアーサーもいるんだけど、その世話だって慣れてないし、懐いてくれないしで…とほほほな日々。ルルーシュのことは仕事ができて、綺麗で、でもちょっと口うるさい部下ができたな～くらいにしか思ってない。

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そんなふたりの距離が縮まるのは…結構大きな案件が片付いて、課で飲みに行った帰りのこと。珍しく、本当に珍しくすざくが酔っ払ってぐでんぐでんに。そして何故かそれをルルーシュが送っていく羽目に。タクシーに乗り、免許証で住所を確認してすざくの家に向かうふたり。すざくは酩酊中。

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着いてみると、そこは（比較的）立派な家の前。築年数も浅い。その時初めてルルーシュは結婚していたのか…と知って茫然とする。今までの感じを見る限り一人暮らしをしているようにしか見えなかったのに…。それだったら中にいる奥さんにすざくを引き渡して…とチャイムを押すけど誰も出てこない。

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出てこないどころか中に誰かいる気配もしなければ、灯り一つ点いていない。仕方なしにすざくのポケット？を漁り鍵を発見。それで中に入る。おじゃましますと小さな声を出すもののやはり反応がない。仕方なくべろんべろんのすざくをリビングのソファーまで運び、転がした所で脱力。（つかれた）

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なんだ…結婚してたのか…と何故か重い気持ちになりつつもふと部屋の中を見渡すとひどく荒れた状態で。これが家族と暮らしている状態なのか？といぶかしむ。

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その夜は時間も遅く、これから帰るのも大変だと判断したルルーシュは誰もいなさそうなのをいい事にリビングのラグの上で御就寝…。翌朝起きてほとんど飲み物が占めてる冷蔵庫を見て吃驚。驚きながらも取り敢えず何か作ってすざくを起こす。まず誰かに起こされること自体久しぶりのすざくさん

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誰だろうと目を開けるとそこには部下の姿。そしていい匂い。ご飯を食べながら少しだけ身の上話をして、家事の仕方が全然分からなくてさ、と照れ笑い。ルルーシュがよかったら俺が教えますよと（ルルーシュまだ敬語）そして家の掃除、洗濯が始まって…結局夕飯を一緒に作るまで過ごしてしまう。

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一日過ごして本当にすざくの家事が駄目駄目だと知ったルルーシュ。これから一人で暮らしてくってのにこの状態では…と思ったルルーシュと、久しぶりに休日を人と過ごして心地よかったすざくの思いが一致して、週末には暫くの間ルルーシュが通ってきてくれることになります。

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週末にルルーシュがすざくの家に通うようになって、二人の仲が急速に近づいていく。会社では普通に上司と部下の関係だったけれど、気がついたら仕事帰りに一緒に飲みに行ったりすることまで増えていって。すざくの家でご飯を作ったり、掃除したり、あまつスーツをクリーニングに出してまであげたり。

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すざくの飼い猫であるアーサーもしっかりルルーシュに懐きます。そうやってすざくの上司じゃない一面を見て行くうちにすっかり打ち解けてしまって。敬語だったのがだんだんタメ口になっていくんだけどすざくさんは何も気にせず、ホント助かる、とにこにこしてる。

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その年甲斐もなく子供みたいに笑う姿だとか、頼りない…と思っていた事の原因（一人暮らしの所為で生活が荒れてた）が分かってしまえば上司としてそこまで仕事ができないわけじゃない。むしろ強引でKYなところもあるけど、部下には好かれてるし肝心な所で気配りもできていると、見る目が変わっていく

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そうやって徐々にルルーシュはすざくに惹かれていくんだけどまだ無自覚。それでも家のリビングにまだ飾ってあるすざくの家族の写真、奥さんと子供と三人で映っているものを見ると何故か胸が締めつけられるように苦しくなるのを感じていたり。

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そして、すざくと時間を過ごせば過ごすほどあの家に行くのが嫌になる自分を少しおかしいと思い始めている。むしろ、あの写真を見て複雑な思いを抱くのはすざくの方だろうに…。性格の不一致で別れたとは聞いていたけれど、なにも嫌いになって別れたわけじゃない。子供だって、可愛がっていたと。

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悶々と悩み始めたルルーシュはついにある週末、たまには自分の家（一人暮らしのお部屋）に来ないか、と誘う。昨日カレーを作りすぎて、とかなんとか口実を作って。すざくは勿論二つ返事でOK。お邪魔していいの？と喜んでいる。変に思われなくてよかったとほっとため息をつくルルーシュ。

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それからは週末の半分はルルーシュの家で過ごして、たまにすざくの家に様子を見に行く形にだんだん変化していく。仕事帰りにすざくが遊びに寄ることもあったり。ルルーシュ的には心地よい状況を作り上げたんだけど、それこそ本格的にあの家に入るのが躊躇われるようになってくる。

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すざくの家は恐らく奥さんが出ていくまでは整理整頓の行き届いた、絵に描いた様な素晴らしい家庭だったことが窺えた。すざくが散らかしてた部分以外は手入れが行き届いていたし、何よりキッチンを使ってそれが分かっていた。使いこまれた器具に、味のしみこんだ土鍋。

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配置も、調味料も、全てここで料理をしていた人がどれだけそれを得意としていたか分かるものだった。それを身にしみて感じる度に、その人がどれだけ家族を思い――つまりはすざくを想っていたのかを思い知らされるようで。すざくの性格からしたって、そんな人を思い返さないわけがない。

けぼ @kbobo01

というよりもその前に二人は結婚して、家庭を築き、そして愛の結晶である子供まで作ったんだ――。幸せそうな写真がそれを裏付けている。自分はやはりどこかおかしい。こんなことを考えてしまうなんて、とルルーシュはすざくと距離を置いた方がいいのかなんてことまで考え始めていた。

けぼ @kbobo01

と、そんなある日すざくがルルーシュに突然告白する。それは仕事帰り、二人で飲みに出掛けた帰りの出来事。（そういや二人は駅は違うけど同じ路線で、実はあまり離れてない距離に住んでる。だからルルーシュは通ってあげてたという理由もあり）ほどよく飲んで気分のいい時間で、恐らく二人ともぽやんと

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していた瞬間。すざくがふっと、君が好きなんだ、と。？と首を傾げながらルルーシュが俺も、ですけど…とちょっともごもごしながら答える。いや、そう言う意味じゃなくてね…僕は君にキスしたい、って意味で好きなんです。とすざくさん。一瞬後、ルルーシュがその意味を理解した。

けぼ @kbobo01

すざくは自分より10年下の部下が部署に異動になって来た時、初めてルルーシュを見た時なんてきれいな顔をしているんだろう、と思っていた。でもただそう思っただけでそれ以上は何も。（すざくさん35、ルルーシュ25です＾＾）それから一緒に仕事をしていく内に頭のいい、しっかりした人間だと。

けぼ @kbobo01

仕事も出来て、きれいでかっこよくて、こんなパーフェクトな人間もいるのか。でもそんな人が自分の部署に来てくれてよかったとか能天気に考えていただけ。離婚して、一人暮らし状態になってみたら自分の生活が回らなくてある意味手いっぱいだった。ルルーシュは経験が足りないという所での