タバコ会社のストレス学説への関与

ストレス学説の祖のハンス・セリエ、パーソナリティ研究・行動療法のアイゼンク、現代統計学の確立者として知られるロナルド・フィッシャー、タイプA行動パターンで有名なフリードマンらへタバコ会社からの資金提供がありました。どのような影響があったのでしょうか?
35
禁煙センセイ @smoke_free_way

ある研究では、不安や緊張を調べたところ、禁煙後の最初の1週間で、ニコチンの禁断症状で一時的に不安や緊張が悪化しますが、遅くとも1ヵ月以内にはもとの状態に戻り、6ヵ月後には、明らかに不安や緊張は低下していました。禁煙は不安や緊張にも良い効果をもたらすようです#認知のゆがみ

2022-06-13 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

実は、喫煙者のいうストレスの多くは、ニコチンが体に与えるストレスとニコチン切れの禁断症状からくるストレスです。ですから、タバコを吸うとニコチン切れの禁断症状が軽くなってほっとします。 #合理化 #認知のゆがみ #心の依存

2022-06-14 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

仕事のストレスとがんは関係ありません」2013年に12万人のヨーロッパ人のデータから報告されました。もしかすると、ストレスとがんは関係あるように思っていた方がおられないでしょうか? そのような情報はどこからもたらされてきたのでしょうか?情報ソースを疑ってみる必要があります。

2022-06-15 07:00:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

タバコの害を小さく見せるとともに、タバコよりもストレスの方が体に悪いと思わせ、そのストレスを解消するためにタバコが必要だというへ理屈を信じさせるためだったのです。「タバコをやめるとストレスが増えて、その方が体に悪いのだ」(合理化)という認知のゆがみを利用した巧妙なわなでした。

2022-06-17 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

タバコ会社の研究者への資金提供は、例えば、ストレス学説の祖のハンス・セリエ、パーソナリティ研究・行動療法のハンス・アイゼンク、現代統計学の確立者として知られるロナルド・フィッシャー、タイプA行動パターンと心臓病で有名なフリードマンらへの提供が有名です。 #心理学 #ストレス #利益相反

2022-06-20 07:00:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

パーソナリティ(性格)研究・行動療法の第一人者ハンス・アイゼンクに関しては、YouTubeにて詳細に解説しています。がんとストレスの関係は誰が言いはじめたのか? - タバコの真実シリーズ3 / 禁煙センセイをご覧ください。youtu.be/dJd5PHHUe2c

2022-06-21 07:00:01
拡大
禁煙センセイ @smoke_free_way

アイゼンクの主張 「喫煙が肺癌を誘発する」というのは科学的な根拠がない」「癌にかかりやすいパーソナリティと組み合わされたとき喫煙が影響」→「アイゼンクがタバコ会社から800,000ポンドの研究資金」youtu.be/dJd5PHHUe2c

2022-06-22 07:00:01
拡大
禁煙センセイ @smoke_free_way

アイゼンクの訳書の出版を含めて、日本の喫煙とパーソナリティ(性格)要因との研究のかなり大きな部分も、タバコ会社によって積極的に支援されてきた。』島井哲志. 吸う―喫煙の行動科学. 大阪: 二瓶社; 2009.より

2022-06-23 07:25:58
禁煙センセイ @smoke_free_way

「当時の日本行動科学学会には、この中で紹介したアイゼンクとつながりのある先生方も多く、結果的には、喫煙とパーソナリティ(性格)やストレスに関するたばこ会社の望む見解を広めることにも寄与していたのではないかと思います」島井哲志. 吸う―喫煙の行動科学. 大阪: 二瓶社; 2009.より

2022-06-24 07:00:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

『タバコ有害論に異議あり! 』2006というアンチ禁煙本の中で、タバコよりも性格の方がからだに悪いという根拠に、アイゼンクの翻訳書からの引用があります。引用先の『たばこ・ストレス・性格のどれが健康を害するか』は、喫煙科学研究財団の事務局長と専務理事が監訳者です。 #アンチ禁煙本

2022-06-25 07:00:02
禁煙センセイ @smoke_free_way

「ストレスは本当は悪くない?ーストレス学説とタバコ会社の切っても切れない関係」これから、ストレス学説とタバコ会社の影響について述べていきます。ここは、非常にセンシティブな点もありますので、時間をかけてツイートしていきたいと思います。 #ストレス #タバコ会社 #ハンス・セリエ

2022-06-27 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

海外タバコ会社から資金→アイゼンクの一般向け本→喫煙化学研究財団(JT)翻訳『たばこ・ストレス・性格のどれが健康を害するか』→『タバコ有害論に異議あり! 』とアイゼンクの本が日本のアンチ禁煙本に使い回されているわけです。 twitter.com/smoke_free_way…

2022-06-27 07:39:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

タバコ・ストレス・性格のどれもが悪いとしても、圧倒的に大きい喫煙の害を他にも害があるものがあるという理屈で希釈するのがタバコ会社の目的でした。

2022-06-27 07:42:54
禁煙センセイ @smoke_free_way

確かに肉体的ストレス刺激は体に悪影響を及ぼします。ストレス学説を唱えたハンス・セリエの実験ではラットの研究で、副腎皮質の肥大、胸腺や脾臓の萎縮、胃、十二指腸の潰瘍、出血が起きました。だからストレスは体に悪いと言うことになったのです。#ストレス #タバコ会社 #ハンス・セリエ

2022-06-28 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

ラットへの刺激は寒冷、電気、水浸、拘束などで、現代人では経験しないようなストレス刺激です。刺激により視床下部からコルチコトロビン放出ホルモン(CRH)が分泌→下垂体からACTH放出→副腎皮質からコルチゾール放出し、ストレス反応を起こします。ちなみに喫煙するとCRHが放出されます。

2022-06-29 21:58:21
禁煙センセイ @smoke_free_way

現代人のストレスは精神的ストレスが大半だと思います。精神的ストレスは事態をどのように認知・評価するかが重要であって、純粋に客観的なことではないため、同じストレスでも受け止め方で反応が変わってきます。#ストレス #タバコ会社 #ハンス・セリエ

2022-06-30 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

精神的ストレスをどう大脳皮質で認知・評価するかによって、反応が変わってくるのです。最近の研究では、ストレスが健康に大きく影響すると思っているかどうかが、身体的な病気のなりやすさに影響するという研究結果もあります。#ストレス #タバコ会社 #ハンス・セリエ

2022-07-01 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

その研究は『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』に紹介。「強度のストレスがある場合には、死亡リスクが43%も高まっていたことがわかりました。ただし、死亡リスクが高まったのは、強度のストレスを受けていた参加者のなかでも、「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちだけ」

2022-07-04 07:00:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

Keller A, Litzelman K, Wisk LE, Maddox T, Cheng ER, Creswell PD, et al. Does the perception that stress affects health matter? The association with health and mortality. Health Psychol. 2012;31(5):677-84. がその論文です。

2022-07-04 07:38:39
禁煙センセイ @smoke_free_way

ハンス・セリエとタバコ会社の関係は、死後にタバコ会社の内部文書から判明しました。論文や『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』にも紹介されています。実は英語版のWikipdiaにもあります。 en.wikipedia.org/wiki/Hans_Selye

2022-07-05 07:00:01
禁煙センセイ @smoke_free_way

タバコ業界がセリエに研究資金を提供し、ストレスが人間の健康に及ぼす害に関する論文を書かせたのです。さらにタバコ会社の差し金で、セリエはアメリカ連邦議会で「喫煙はストレスによる害の予防に役立つ」という証言まで行いました』『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』より

2022-07-06 07:00:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

「しかし、セリエがもたらした最大の影響は、世界中の人びとにストレスは有害だと思い込ませたことです。「今回のプロジェクトは胃潰瘍になりそうだよ」と同僚に愚痴をこぼしたり、「もうストレスで死にそう」と家で泣きごとを言ったりするのは、まさにその影響にほかなりません」

2022-07-07 00:00:04
禁煙センセイ @smoke_free_way

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』より

2022-07-07 07:23:50
禁煙センセイ @smoke_free_way

セリエは1958年からタバコ産業のコンサルティングを開始、セリエが喫煙とストレスについて書くとき、業界の助言を進んで取り入れた。Petticrew MP, Lee K. The "father of stress" meets "big tobacco": Hans Selye and the tobacco industry. Am J Public Health. 2011;101(3):411-8. #ストレス

2022-07-08 07:00:00
禁煙センセイ @smoke_free_way

「1969年6月、セリエは、カナダ下院の保健委員会で禁煙法に反対する証言(広告規制、健康警告、タールとニコチンの制限に反対)、タバコ研究協議会から年間5万ドル、さらにカナダのタバコ産業から年間5万ドルの「特別プロジェクト」の資金提供を受けた」 #ストレス #タバコ会社

2022-07-10 19:18:47