専門分野は分子腫瘍学・分子生物学。抗体を活用した研究を行ってきました。腫瘍免疫は重要なテーマなので免疫学も守備範囲。大学で教えています。
PCR陽性者数の激増におびえて接種会場に駆け込む人が増えないように、PCR検査の実態をツイートします。最初にこのリツイートから。こちらで紹介いただいている動画をご覧ください。ファウチさんも登場します。 twitter.com/chan79140571/s…
2022-07-25 07:47:21日本のPCR検査のCT値は40~45と 世界の中でも最も高い数値となっている #コロナ茶番 pic.twitter.com/ep5DAGqVhN
2022-07-23 09:57:15PCR陽性者増加の背景は、夏になると暑い戸外では行動しなくなり冷房がよく効いた密閉空間に閉じこもるようになること、mRNA型生物製剤による免疫抑制の影響、そしてなんと言っても感染力の高いBA5が拡散してきたことなどだと思います。感染力が高い変異型が蔓延した状態でのPCR実施の問題を考察します
2022-07-25 07:49:56現在、新型コロナに感染したかどうかはPCR法と抗原検査法で判定。PCRは感度的には優れた方法ですが、最大の問題点は感染力のあるウイルスの有無を判定していない点です。そもそも病気とは何かということですが、何かのウイルスが体内にいたとしても何も症状がなければ病気とは言わないはずです。
2022-07-25 07:51:15同様に、たとえ、ある人からウイルスのゲノムが検出されたとしても、それはゲノムが検出されただけであって、感染性のあるウイルスが検出されていなければ隔離の必要などないはずです。PCR法は最近では高校の生物にも登場。PCRの理解に役立ちそうなサイトをあげておきます。m-hub.jp/biology/1898/1…
2022-07-25 07:53:16新型コロナウイルスのゲノムはRNAであるため、最初に逆転写酵素によってRNAからDNAを合成します。ひとたびDNAができてしまえばあとはPCR反応を行うまで。このように逆転写反応を最初に行う方法はRT-PCR法と呼ばれます。PCR法での診断については早くからさまざまな問題が指摘されていました。
2022-07-25 07:55:32PCRで陽性だからといって、その人が感染者とは限らないというのが最たるものです。これに関連して、2020年の9月に出版された論文を最初に紹介します。RT-PCR法で陽性になった人からどの程度の割合で培養可能なウイルスが検出できたかを3790のPCR陽性検体で調べた結果が報告されています。
2022-07-25 07:57:16これが、その論文です。フランスの研究チームによる論文ですが、ここには重要な結果が書かれています。それはCt値の問題です。 ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…
2022-07-25 07:59:05ここでCt値について簡単に説明。次で示すグラフの横軸がCt値です。Ct値とはPCRにおける増幅反応を何回行ったときに陽性のシグナルが検出できたかという数字、つまり、シグナルが出た時の増幅サイクル数を示しています。Ct値を35に設定すると言うことは35回でシグナルがでたものを陽性と判定すること。
2022-07-25 08:02:58論文の結果を端的に示しているのがこの文です。 It can be observed that at Ct=25, up to 70% of patients remain positive in culture and that at Ct=30 this value drops to 20%. At Ct=35, the value we used to report positive result for PCR, less than 3% of culture are negative. pic.twitter.com/6zyeXBLk7G
2022-07-25 08:04:29Ct値が25では陽性者の70%において採取した検体からウイルス培養をすることができたが、Ct値が30だとその割合は20%まで低下し、さらにCt値が35だとウイルス検出率は3%になってしまうということ。もちろんこの数字は、ウイルスの変異型によっても多少変わるものですがオミクロン型でも同様でしょう。
2022-07-25 08:06:41以上で、PCR法だけで判定することのリスクは理解できたことと思います。我が国の判定基準ですが、当初はCt値40で判定していたようです。その後厚労省から密かにCt値を下げてもいいですよという通達が各地の保健所に出されたようですが、その後、どうなっているのかは不明です。
2022-07-25 08:08:13実際に最初にリツイートした方のスレッドをたどると厚労省は問い合わせにきちんと回答していません。私は35程度で判定しているものと推察しています。つまり陽性者の97%はニセ患者である可能性が。他の原因で発熱しや喉が痛くても、そこにたまたま数粒の新型コロナウイルスがいれば陽性になる条件です
2022-07-25 08:10:02もう一つおもしろい資料を紹介します。ファイル名から、これは厚労省の委員会に館田先生が2020年の11月に提出された資料のようです。その中に同様のグラフが二つ紹介されています。最初のグラフではCt値が30以上になるとウイルスのゲノム全長が検出される可能性は低くなると言うことを示しています。
2022-07-25 08:10:44資料はこれです。これが最初のグラフです。 mhlw.go.jp/content/109000… pic.twitter.com/VSzIIzW2Sy
2022-07-25 08:13:13もう一つのグラフでは、既に紹介した結果が再現されています。こちらではCt値34以上ではウイルス分離なしとなっています。ここで考えるべきは陽性の判断基準のCt値を高くしすぎると現実離れした数字が出てくるということです。本物の感染者ではより少ない数のCt値で陽性になると考えるのが妥当でしょう pic.twitter.com/AT5umMeczi
2022-07-25 08:19:15Ct値を35にしたときに97%はニセ患者である可能性があると書きましたが、もちろん、この条件で測定しても新型コロナが大蔓延していてほとんどの人が本物の患者の濃厚接触者であり、かつ発熱もしていると言う条件では陽性者のほぼ全員が本物の患者になるでしょう。
2022-07-25 08:22:16新型コロナ感染者が社会全体において天然記念物のようなまれな存在であるのなら話は別ですが、今は人々の周りに必ず感染経験者がいて会社の同僚や学校のクラスメートに一定の確率で感染者がいるような状態です。このような状態において高いCt値を設定して、PCRでスクリーニングするのは問題です。
2022-07-25 08:24:27このままだとPCR陽性者はどんどん増えていく可能性が。ウイルスがエアロゾル感染で広がりマスクには防止効果は基本的にはありません。感染者が増えていけばウイルスの断片を吸い込むチャンスはいくらでもあるでしょう。この状態でPCRでスクリーニングを行うとゲノム断片しか持たないニセ患者の増加です
2022-07-25 08:27:46あせって無料PCR検査を受けるとゲノム断片しか持っていないニセ患者になってしまう可能性が高くなっています。こうなるとどうなるか。接種激推し現象が始まるわけです。第7波が到来してたいへんな事態だと言って、ろくに効果がないmRNA型生物製剤の接種を進めようという動きが目立ってくるのは必至
2022-07-25 08:29:04これはコロナで利益を得ている医療機関にとっては願ってもない状態です。大して重症化しない患者でベッドを埋めると補助金が入る仕組み。これでは医療機関が本当の重症者に対処できなくなります。対応の仕方を変えないと重大な事態を招くでしょう。
2022-07-25 08:30:33先週の木曜日の夜のBS-TBSのニュース番組を見ていたら久しぶりに東大の児玉先生が出ていました。この番組ではイギリスの現状の報告もありましたが、イギリスではPCRは行わず抗原定性検査で対応。隔離義務も撤廃していました。感染者数はかなりいて死亡者もそこそこいますがそれでいいという判断です
2022-07-25 08:34:19現行のように高Ct値のPCR陽性で患者とするのは間違いです。症状が出た人が病院を訪れ、そこでCt値25程度でのPCRを行って陽性と判定するか、あるいは英国式に抗原検査で陽性でよしとするかです。抗原検査は当初のものは問題がありましたが、最近の抗原検査キットはより早くより高精度になっています。
2022-07-25 08:44:05イギリスでは自宅での抗原定性検査キットの使用も進められており、自宅で陽性になっても医療上の必要がなければ自宅でそのまま治療ということです。実際にコロナの治療法はかなり確立してきていますので感染者が増えてきても不安になる必要はないと思います。
2022-07-25 08:47:06追加接種をしたからといって死亡する割合が減らないことは海外でも報告されています。むしろ感染しやすくなり重症化するリスクは高まるという警報をボッシュ先生は発しています。政府や緑の女性知事のあおりに乗せられて追加接種をしないようにするべきです。
2022-07-25 08:48:15