放射性セシウムの心臓への影響について

チェルノブイリ事故後の影響の一つとして、放射性セシウムが心筋に蓄積し不整脈や心筋梗塞を引き起こしているという話があちらこちらで語られています。食品中の放射性セシウムの体内蓄積の進行をシミュレーションする計算結果http://bit.ly/p4iRep が判断基準としてこどもの心電図異常を起こす体重あたりの放射性セシウム蓄積量「5 Bq/kgで10%, 10 Bq/kgで半数」を引き合いに出していたことから、この基準の根拠と妥当性について考えてみました。 同じテーマを別の角度から考えて下さった@Leaf_Parsley さんのまとめ「体重比10ベクレル/Kgで 心臓がえらいことになっちゃうの?」 http://t.co/jKPMK440 もぜひ合わせてお読みください。
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袋小路茶犬 @fukubrowndog

うーん・・・「バンダジェフスキー研究に基づくと」・・・なんだよなあ・・・:http://t.co/aU8XjwLd

2011-09-24 22:48:32

(バンダジェフスキーは「放射性セシウムの蓄積量5 Bq/kg体重で10%、10Bq/kg体重で半数のこどもに心電図異常」と主張しているベラルーシの学者)

(体重1 kgあたり5 Bq、10 Bqの放射性セシウムの蓄積は、体重60 kgの人だとそれぞれ5 x 60 = 300 Bq、10 x 60 = 600 Bqに相当。ちなみに体重60 kgの日本人の体内に存在するカリウム40は4000 Bq)

s_matashiro @glasscatfish

@fukuwhitecat その元の研究は査読論文では発表されてないのでしょうか。日本語版は自費出版されているようですが。 http://t.co/sXq52ABK

2011-09-24 23:58:00
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@glasscatfish 論文として引けるのは、アップルペクチン http://t.co/Cgh5dwkt(主筆ではない)と小児関係http://t.co/ueDXLBnGですね。後者については、buvery さんが詳しくレビューされてます!

2011-09-25 00:10:28
s_matashiro @glasscatfish

@fukuwhitecat ありがとうございます。どんなECG異常か論文からは分かりませんね。彼らの動物実験結果は次の論文 http://t.co/1lTIZe73 とも異なるようです。こちらは500Bq/Kg投与。投与したCs137の比放射能も関係するかもしれません。

2011-09-25 01:11:47
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@glasscatfish こちらこそ、情報をありがとうございました!バンダジェフスカヤ+ネステレンコの方ですね、2004。こちらもbuveryさんのレビュー:http://t.co/FyRsLzTsです。改めて読み直すと・・引用された訳文には、元の論文にない内容が多数。(続く)

2011-09-25 01:39:33
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@glasscatfish (承前)元論文も、「abnormal heart sound」と「pathological ECG findings」とありますが、「どんな異常か」がわからない。引用した訳文も「50Bq/kgの蓄積で重要臓器に病的変化」とか、「心臓以外の臓器」とか(続

2011-09-25 01:47:19
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@glasscatfish (承前)元論文にない情報を書き加えている。信用性に薄いですね・・。ちなみに、教えていただいた論文は、拾えるようなら読んでみようと思います。ありがとうございました!

2011-09-25 01:51:17
nao @parasite2006

@fukuwhitecat この食品汚染レベル別のセシウムの蓄積量の試算、計算自体は非常に興味深く重要。もっと早く誰かやって然るべきだったと思います(特に薬物動態関係の知識のある人は何をしていた?)。ただ、心電図異常を生じるセシウムの体重あたり蓄積量の基準の妥当性には議論の余地が

2011-09-25 11:05:02
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@parasite2006 この計算、詳しくやっていますが、実はICRP Pub111にも同様の図があります(ご存じかも、です):http://t.co/rC0a92q3←引用です。しかしあまり声高にいう人がいない。これがあるから、日常食の米をちょっと気にしてます。

2011-09-25 15:50:22

(じつはICRPの計算結果が存在することは知りませんでした。ありがとうございます)

nao @parasite2006

@fukuwhitecat こどもの10%に心電図異常が生じるレベルが5 Bq/kg, 半数に心電図異常が生じるレベルが10 Bq/kgとありますが、これはチェルノブイリ事故の何年後の実測値なのか(直後のわけがない、以前はもっと高い時期があったはず)を頭において読まないと意味なし

2011-09-25 11:43:28

(このまとめのBq/kgは食品1 kgあたりの量ではなく、あくまで食べたヒトの体重1 kgあたりの量です。くれぐれもご注意下さい)

袋小路茶犬 @fukubrowndog

@parasite2006 次に「心電図異常」なんですが、医療者からみるとこれほど「?」なことはない。abnormalって、一体なんなのか?リズム?QT延長?STの上昇とか?それがセシウムフリーにするとよくなるとか・・一体何のことかわからない。もっと普通の医者にわかるように書けば

2011-09-25 15:52:59
nao @parasite2006

@fukuwhitecat 例の児玉教授が引用したチェルノブイリ膀胱炎の論文で注目を集めた6 Bq/Lという尿中Cs137濃度にしても、測定時期を考えないと。

2011-09-25 12:04:11
nao @parasite2006

@fukuwhitecat 初出の原著論文http://t.co/cImJHeUq が2003年発表、ウクライナの国立研究所による研究対象患者(ここで前立腺肥大手術を受けた男性と慢性膀胱炎の治療を受けた女性)の登録が1994年開始、組織標本の前癌病変検索実施が1999-2001年

2011-09-25 12:08:38
nao @parasite2006

@fukuwhitecat 従って研究対象者が治療を受ける前日に24時間分の尿を採取された時期は、最も早くて1994年、最も遅くて2001年(論文投稿が2002年11月であることを考慮。膀胱上皮の組織標本は治療時に採取)。チェルノブイリ事故の8-15年後。

2011-09-25 12:17:24
袋小路茶犬 @fukubrowndog

「心電図異常」にも関連しますが、結局総線量評価は?という。心臓も1回測定でのBq数しか気にしない。それでは線量評価ができない。こと病気の話となれば、一体蓄積線量はいくつ?という話になります RT @parasite2006: 初出の原著論文http://t.co/jnsot8xb

2011-09-25 15:55:29
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@parasite2006 結論。1回計測による尿や体内のBq数は、わずかなサンプルでしかなく、膀胱炎や心電図異常(?)との対比可能な線量評価にはほど遠い、と思われます。土地の汚染で3群に分けたりしますが、それが各個人の線量を反映しているとは限らない。だからこそ線量評価が重要かと

2011-09-25 15:58:08
Kimitaka TAJIMI @kimitakatajimi

横から失礼します。Csの心臓への影響は、非放射性Csであります。量が全然違うし、線量で議論する意味ないです。(違う話ならごめんなさい) RT “@fukuwhitecat: 「心電図異常」にも関連しますが、...心臓も1回測定でのBq数しか気にしない。.... ”

2011-09-25 16:21:27
袋小路茶犬 @fukubrowndog

どうもです!線量を議論の遡上に挙げているのがBandazhevskayaなんですよ。http://t.co/Cgh5dwkt RT @kimitakatajimi: Csの心臓への影響は、非放射性Csであります。 @私: 心臓も1回測定でのBq数しか気にしない。.... ”

2011-09-25 16:28:08
袋小路茶犬 @fukubrowndog

この論文をもとにNesterenkoらが書いた紀要http://t.co/NXDM90drhttp://t.co/qAW6Ww7w(有史による日本語訳?)ですがここには元論文にない結論が RT @kimitakatajimi: Csの心臓への影響は、非放射性Csであります。

2011-09-25 16:44:16
袋小路茶犬 @fukubrowndog

@kimitakatajimi さらにこのBandazhevskaya+Nesterenkoのお話を元に、線量計算は合っていそうだけどその解釈がちょっとアレな研究結果がhttp://t.co/aU8XjwLdでございます。この流れでしたので非放射性Csでない影響の方ということで…

2011-09-25 16:47:40
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