オキシトシンとヒトのペニスサイズ、及び乳房発達との関係

あるいは、男女カップルにおける「愛しのベイビー仮説」。
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

人間の男女が育む「愛」の正体とは何なのか? それは動物のオスとメスを惹きつける「性的欲望」とはまた質の異なるフィーリングのように感じられる。神経生物学者のラリーヤングは、オキシトシンは本来何のためのホルモンなのかという点に着目し、衝撃的な理論を唱えている:"愛しのベイビー"仮説だ。 pic.twitter.com/0efiBXRvYm

2020-04-18 04:38:19
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“ 世の人々が、オキシトシンの「愛」の効果について知っていると思っている内容のほとんどは、プレーリーハタネズミの研究に由来している。… プレーリーハタネズミの男女関係〔一夫一妻の絆を形成する〕には、ヒトのものと強く共通している点が複数ある。彼らは「デート」をすることさえある。“ pic.twitter.com/uEYB5QYgeG

2020-04-18 04:38:21
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ オスが魅力的なメスを見つけると、彼は彼女に求愛する。これはラットの、発情したメスの脇腹を何度か撫で、おがくずの中に転がりこんで素早くセックスを済ませ、手を振って颯爽と次のメスを探しにいくだけの、いいかげんなデートとは違う。“

2020-04-18 04:38:22
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ プレーリーハタネズミのオスは、モーリス·シュヴァリエ[二十世紀、フランスとアメリカで絶大な人気を博した俳優]を地でいくのだ。オスは自分の彼女に鼻をすり寄せ、毛づくろいをしてやり、熱心にハタネズミ流の前戯を行う。“ pic.twitter.com/xYRAXkHglB

2020-04-18 04:38:26
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 続いて、相手に身を寄せて一日か二日も続くことのあるいささか長いダンスを踊る。メスは、わざと気のないふりをする。彼女の性行動の回路がオスに対して、求愛によって彼女をセックスに誘いこむよう強いるのだ。“ pic.twitter.com/nWoYFN1tPJ

2020-04-18 04:41:16
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 他のげっ歯類は、四晩ごとに発情期を迎え、多かれ少なかれ、時計じかけのようなところがある。しかし、プレーリーハタネズミのメスは…求愛するオスのフェロモンのにおいによってエストロゲンが活性化されるまでは、発情期に入らない。オスのにおいがメスのスイッチを入れるのだ。“

2020-04-18 04:41:16
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“ これがアメリカハタネズミの場合であれば、事情はまた異なる。オスは射精し、「また後で電話するね」という約束すらせずに、別のメスを探しに出かけてしまうのである。一方、彼のかつての恋人(メス)は、出産して子供を育てられるような巣を探して、一人ぼっちで辺りをさまよう。“ pic.twitter.com/gvw8VeGGZ9

2020-04-18 04:44:26
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“ そして、彼らの「子育て」は、申し訳程度のものに過ぎない。アメリカハタネズミのメスは、最小限のことしかしない母親なのだ。彼らは子供の世話をするが、二週間もすれば満足して、赤ん坊を置き去りにしてしまう。彼らは愛着という面で、いくつか重大な問題を抱えているのだ。“

2020-04-18 04:44:30
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 一方、プレーリーハタネズミはといえば、真の家庭を構えるのである。赤ん坊は、哺乳専用の歯を使って、お母さんの乳首にしっかりとしがみつく。そして、お父さんは近くにいて、赤ん坊の世話と保護に協力するのである。“ pic.twitter.com/VYEYOdoyLL

2020-04-18 04:44:32
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“ 違うのは家族構成だけではない。プレーリー ハタネズミは社会的なつながりを求めるのだ。可能な限り、彼らは一日のほとんどを仲間と共に過ごす。“

2020-04-18 04:44:33
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 一方、アメリカハタネズミは一匹狼で、一人さまよう『荒野のストレンジャー』的なところがある。ある所、ある行きずりの交尾から、別の所、別の出会いへとさまようのである。“

2020-04-18 04:44:34
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ また、それぞれのプレーリーハタネズミの個体の中にも、重要な行動の変化がある。その変化は、彼らが交尾を注験したかどうかによるものだ。“

2020-04-18 04:44:34
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 野生では、交尾を経験したことのないプレーリーハタネズミは、オスもメスも自由に交流し、一匹のパートナーへの特別な愛着を示すことなく、どちらの性の個体とも、少しずつ時間を過ごす。みんながお友達なのだ。“

2020-04-18 04:44:35
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ しかし、セックスの後では、新しいカップルは安全で心地良い家を探し求め、家族を養うためにそこを整える。オスは食べ物を探すために家を留守にするが、しょっちゅう家に戻ってくる。このつがいの絆は、ラリーがヒトの愛の原型だと考えているものを示している。“ pic.twitter.com/AZU2RDAPF7

2020-04-18 04:45:34
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ この、情動的で社会的な関係性によって、プレーリーハタネズミは哺乳類の中でも特別な位置づけにある。げっ歯類の一夫一婦制は極端に珍しく、すべての哺乳類の中でも、推定で3〜5パーセントほどしか、一夫一婦制の種は存在しない。“

2020-04-18 04:45:34
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

ただし、生物学でいう単婚(一夫一妻)種とは、浮気や不倫が存在しないということを言っているわけではない。EPC(つがい外交尾)はサピエンスを含めあらゆる単婚種に見られる習性であり、それは適応的な進化だ。twitter.com/selfcomestomin…

2020-04-18 04:47:09
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 不倫は鳥類にとって何なのだろらか? オスの場合は火を見るより明らかである。不倫をはたらくオスはより多くの子どもの父になれる。しかしメスの場合はなぜこうも頻繁に不貞をはたらくかは定かではない。” pic.twitter.com/hezxfxTRme

2019-12-02 01:32:21
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

参考:twitter.com/selfcomestomin… twitter.com/selfcomestomin…

2020-04-18 04:48:26
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

プレーリーハタネズミ(=非常に献身的な一夫一妻種で、ヒトの男女恋愛にもっとも似た振る舞いを示すことで知られているネズミ)に関し、その生態をよく知る神経生物学者トマス=インセルはこう述べる:「誰とでも寝るくせに、座るのはパートナーの隣だけ。」 pic.twitter.com/uQvBneauis

2019-09-27 10:14:00
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

プレーリーハタネズミ(=非常に献身的な一夫一妻種で、ヒトの男女恋愛にもっとも似た振る舞いを示すことで知られているネズミ)に関し、その生態をよく知る神経生物学者トマス=インセルはこう述べる:「誰とでも寝るくせに、座るのはパートナーの隣だけ。」 pic.twitter.com/uQvBneauis

2019-09-27 10:14:00
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ プレーリーハタネズミとアメリカハタネズミの間には、単に行動だけではなく、社会構造にも大きな違いがある。もっとも、彼らは見た目にはほとんど同じで、遺伝的にも驚くほど似ているのだ。“

2020-04-18 04:58:20
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ この、つがいの絆を誘発するものを見つけるために、カーターは1994年にある実験を行った。その結果があまりに鮮やかだったため、カーターの実験は、社会的愛着を研究する分野全体の基礎となった。…カーターは「その気」になっていないメスのプレーリーハタネズミの脳に、オキシトシンを注射した。“ pic.twitter.com/56ltiIcIy8

2020-04-18 04:58:26
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“ 通常こうした受け入れ態勢にないメスは、どんな求愛もはねつけ、オスと情動的なつながりを作ろうとはしない。予想通り、カーターがこれらのメスの所にオスを放しても、メスは交尾しようとしなかった。しかしながらメスたちは、対面したオスと、つがいを作ったのだ。“ pic.twitter.com/UIbjwncJyy

2020-04-18 04:58:28
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“ ある化学物質を脳内で増やすことによって、ハタネズミの生きかたは完全に変わり、突如、彼らにハタネズミ版の「愛」を生じさせた。そしてこの結果は、思いがけず、大衆文化におけるオキシトシン·ブームを引き起こしてしまっている。…“ pic.twitter.com/wNlKL0m6xy

2020-04-18 04:58:31
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“ ヒトの男女は、相手と親しくなって信頼を築いたり、交際を始めたり、恋に落ちたりするために、鼻にオキシトシンをスプレーしたりはしない。私たちには代わりに、新米ママの中で起きているのと同じように、脳内にオキシトシンを一服盛るようなしくみが必要だ。“ pic.twitter.com/BONb3mUX00

2020-04-18 04:58:33
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ 幸い、私たちはそれをもっている。ヒツジもだ。ヒツジ農家にとって出産期は重大な時期だ。その年に利益を上げられるか否かは生き残る仔ヒツジの数にかかってくる。仔ヒツジが死ぬ場合、それは大抵、生後三日以内に起こる──多くは母親が死んでしまったり何らかの理由で育児を拒んだりするためだ。“ pic.twitter.com/4zu5SL2jid

2020-04-18 05:04:05
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ どちらの場合も、孤児になってしまったり、見捨てられてしまった仔ヒツジを、別のメスたちに何とか養わせることができれば、ヒツジ農家にとっては儲け物だ。しかし、先に説明したように、メスのヒツジは、自分の子供以外に授乳しようとはしない。“

2020-04-18 05:04:06
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

“ そして、彼女たちは赤ん坊ヒツジでいっぱいの草原にいても、あの強力な感覚的・情動的な刷りこみ────ヒツジの社会的記憶────によって、自分の子を他の子から見分けることができるのである。“

2020-04-18 05:04:07
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