「メインストリーム仏教(mainstream Buddhism)」をめぐって
- southmtmonk
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【メモ】Buddhist Thought: A Complete Introduction to the Indian Tradition (2nd ed.), 2011.10 http://t.co/qoQE9DN2
2011-09-24 23:02:00この本では、いわゆる初期~部派仏教を Mainstream Buddhism と呼び、大乗はそのまま Mahāyāna Buddhism と呼んでいるのか。Mainstream~という呼称が有る事は知っていたけど、初めて見たかも知れない。
2011-09-24 23:03:20しかし、日本では「メインストリーム仏教」なる呼称は絶対に定着しなかろうな。私も使う気はないけど(とはいえ、所謂「初期仏教」とか「原始仏教」とか呼ばれるものを、実際何と呼ぶべきか、また何と呼ぶにせよ、その表現で包含される射程はどこからどこまでか、は常々悩んでいる)
2011-09-24 23:21:07実際、僕が「初期仏教」と称し論文で使う時は、実際それが指している内実は「阿含仏教」なんですよね(つまり各部派の三蔵 ― 特に経蔵と律蔵を、古層新層関係なくひっくるめた全部)。だから「阿含仏教」という表現を使うべきなのかも知れない。
2011-09-24 23:25:12メインストリーム仏教すげぇ。メインストリーム・ジャズみたいですね。どちらも、あまりメインストリームでないあたりが。それともメインストリームとは源流の意味なのでしょうか。
2011-09-24 23:32:55「A Complete Introduction to the Indian Tradition. 2nd Edition (Paperback)」……ですか。こう名乗り、第2版でペーパーバックで出てるような勢いの本に載った表現となると、それなりに市民権持ってるタームなのか……
2011-09-24 23:28:40「メインストリームを同時並行的空間における『主流』と置き換えるからまずいのであって、基幹部みたいに捉えるべきなのかもしれない」とはちょっと思うので、とりあえず辞書見てみよと思った。
2011-09-24 23:34:16下田正弘教授は mainstream Buddhismを「(仮に伝統仏教と訳す)」としてますね(『シリーズ大乗仏教1 大乗仏教とは何か』p.42)。結局、インドにおける大乗という存在をどう捉えるかという問題にも関わることなんだよな。となると甚だ事態は複雑だ。
2011-09-24 23:42:44でもまあ、「仏教思想/哲学研究」みたいな畑の人だと、割とこういうことしそう。歴史・人口動態的な在り方はプライオリティ落ちるみたいな。
2011-09-24 23:44:02●Paul Williams (philosopher) - Wikipedia, the free encyclopedia http://j.mp/rhnEUO /(著者の一人)
2011-09-24 23:45:14仏教哲学で学位を取り、主な対象は中観派哲学、具体的には月称の中観派思想・倫理学……で自らも仏教徒。
2011-09-24 23:48:50@suhamma なるほど!やはり「mainstream Buddhism」というのは市民権を得たタームなのですね、すると。
2011-09-24 23:49:39@nirvanaheim "school" の中の、例えば Theravada などと呼んだかと思います。今手元にないもので、すいません。
2011-09-24 23:51:52@suhamma ありがとうございます。大乗/上座部ということで、概ね違和感ない感じですね。
2011-09-24 23:53:06先程の下田先生の論文に、Mainstream Buddhismについては R.Buswell (ed.), Encyclopedia of Buddhism, pp.501-507 (C.Cox稿)を見よという指示がありました (p.65 注4)。さて、これ阪大にあるだろうか…
2011-09-24 23:55:02pp.501〜の「MAINSTREAM BUDDHIST SCHOOLS」はいわゆる部派仏教のことを指しているように見え、基本的に根本分裂以降のことが記述されている。「本流仏教諸部派」みたいに脳内置換すればいいのでしょうか。
2011-09-25 12:00:26