小林靖子氏への質問①「脚本が書けない時、スランプのときはどうする?」⇒「脚本家は大体3年位で”書きたい”気持ちが薄れます(笑)。プロとしては、実はそこからが勝負。書けなくても書く。プロデューサーの電話や自分自身で追い詰めて書く。そのためには”アウトプット力”を付けることが大切」
2011-09-21 22:21:23小林靖子氏への質問②「どうしたら特撮のシナリオライターになれる?」⇒「誰一人同じデビュー方法はない世界。なりたい気持ちをぶつけて、自分から動く、道を切り開くことが大切。脚本はいまもプロデューサーへ送られ、読まれているようなので。脚本家の年齢が上がっているので、若い力は必要です」
2011-09-21 22:26:15小林靖子氏への質問③「おもしろい本を書くには?」⇒「自分がおもしろいと思う、納得できる本を書く。叩かれても直されても自分を騙してはいけない。タフな精神が求められる。でも、直す作業も「おもしろい」と感じる気持ちも必要。脚本を書くことはプロデューサー、監督との“協同作業”なのだから」
2011-09-21 22:37:11小林靖子氏への質問④「『(役を)最後は死なせたい』など、役者さん、声優さんの要望を聞き入れることは?」⇒「基本には聞かないです。要望を、脚本へそのまま取り入れたりはしません。ただし、クセや仕草といった“役者が映像のなかで付けてくれた表現”へは、ト書きなどでフィードバックします」
2011-09-22 01:06:13小林靖子氏への質問⑤「過去に実践して役立ったこと」⇒『ビデオが高かったころ、大好きな『必殺仕事人』の仕事人のシーンだけ“録音”して、台詞をノートに書き出してました。すると、ある時から「次はこういうシーンが来る」と先がわかるようになって。自然と物語の“柱の立て方”を学んでたんです」
2011-09-22 01:23:11【小林靖子氏講座1】やすこにゃんがシナオリオセンターで学んだことは、とにかく「アウトップすること」なんでもいいからアウトップすることが大事。エンドマークを打つこと!シナリオセンターでは毎週ペラ(A429×34)20枚のシナリオを週1で書いていた。
2011-09-27 19:30:33【小林靖子氏講座2】一年ドラマでも二時間ドラマでもワンクールドラマでもとにかく第一話(or冒頭)が大切!重要な3要素は「インパクト」「視聴者への説明(世界観等)」「主人公」(ここで龍騎、シンケン、オーズの冒頭の台本のコピーが配られる)
2011-09-27 19:33:18【小林靖子氏講座3】まず龍騎。この頃のライダーはわりとおどろおどろしいイメージ。サスペンスでもよくある手法をとって、まず事件を起こしそういう事件のある世界だと説明→そして主人公まわりを映すことで主人公周辺の説明を行うという流れ。主人公が登場する時はかならず、ちょっと前フリをして
2011-09-27 19:36:54【小林靖子氏講座4】もったいぶって登場するようにしている。(台本の真司くんの苗字がまだ木戸になっててちょっと感動)シンケンジャーは戦隊物らしくアクションからのスタート。戦隊はお子様に飽きさせないようA,Bパートそれぞれに必ず一回戦闘をいれている。シンケンはじいやがシンケンレッドと
2011-09-27 19:38:51【小林靖子氏講座5】共に登場し、時代劇チックなセリフを言わせることでこのシリーズは和風だという説明をした。そしてオーズ。龍騎の頃と違い最近は明るいライダーが好まれる傾向にあるので、その頃に比べると明るくしている。だからと言って明るすぎると戦隊ものとの区別がないので、第一話では
2011-09-27 19:40:56【小林靖子氏講座6】鴻上会長にライダーチックな大人っぽい演出をいれた。(ハッピバースデーの歌等)オーズはかなり主人公の登場が遅い。最初にちらっと出はするが、帽子を目深にかぶせることで主役かどうだかわからせないところがミソ。その後、パンツ姿でホールドアップの主人公をださせることで、
2011-09-27 19:42:52【小林靖子氏講座7】映司くんのキャラを説明。こいつ変なんだなーと思わせるのが大事だけど、変にしすぎないサジ加減が必要!脚本ではメダルがまだコインあったり、里中さんの下の名前が梨穂だったりしてドキドキするねぇ!
2011-09-27 19:45:53【小林靖子氏講座8】あとはドンドコ質疑応答。Q1.特撮1話かかるのにかかる時間は?A.東映は2話ずつ書く。これは2話ずつの方が監督さんが撮り易かったり色々あるから。まずプロットに1週間、初稿を1週間くらいで直していって…凄いときは5稿までいく。大体は2~3週間だそう。
2011-09-27 19:48:50【小林靖子氏講座9】でも特撮でこれだと計算が合わないので後半になるにつれ苦しくなっていくそう。「Q.スランプはありますか?」これはあるそう。ライターは3年でまず書く気が失せるからそこからも書き続けられるのがプロ。書けなくても書く。自分を追い込んでいくしかないそう。
2011-09-27 19:50:05【小林靖子氏講座10】「Q.どうやったら東映のシナリオライターになれますか?」(やすこにゃんは東映に自分の書いたシナリオを送って、それが目にとまってライターになりました)送ったシナリオの内容がマニアックじゃなかったのが受けたらしく目に留まってもらえたそう。この後1年やすこにゃんは
2011-09-27 19:52:10【小林靖子氏講座11】シナリオセンターに通いなおしたそう。まずは動くことが大事。東映のシナリオライターの年齢があがってきてるから今がチャンスだそう(笑)あと必要なのはがんがんシナリオ直されても平気だったりする、精神的タフさ!
2011-09-27 19:53:11【小林靖子氏講座12】「Q.面白い話を書くには?」まず自分が自分の作品を面白いと思うしかない。その後Pさんと話したりしてどんどんなおしたりしていく。でもPさんに言われるままになおすのもよくない。譲れないものがあったら言い合いになることも少なくないそう。なおしに関しては
2011-09-27 19:55:19【小林靖子氏講座13】女性のライターの方がタフというか凹まないというか強いそう(笑)ちなみにやすこにゃんはなおしが割と好き。一人で大傑作を書こうとするなら作家になる方がいいし、皆でよいものを作りたいと思うならライターになるといいと思う。
2011-09-27 19:56:36【小林靖子氏講座14】「Q.シーンはどうやって組み立てているか」柱を視聴者目線でたてるようにしている。シーンの切り替えをしすぎるとわかりにくくてよくない。やすこにゃんは必殺仕事人が大好きで。毎週録音していたんだけど、それだとすぐテープがなくなるから、仕事人のセリフだけ録音を
2011-09-27 19:58:53【小林靖子氏講座15】録音することにしたらしい。それを毎週していたら、いつの間にか「次はセリフがくる!」などと無意識にハコの立て方がわかってきたそう。(当時のやすこにゃんは超能力だと思ったらしい)47話全部録音して、セリフをノートに書き出して、あらすじも書いて、舞台も見にいって
2011-09-27 20:00:47【小林靖子氏講座16】帰ったら、そのシナリオをノートに書き出していたらしい。なんかもうすごい。やすこにゃんの仕事人への愛もすごい。「Q.キャラクターの書き方を教えてください」戦隊は特にキャラが多いので、子供にわかりやすくが第一。ヒトコトで説明できるようにしているそう。例えば
2011-09-27 20:04:04【小林靖子氏講座17】シンケンだと「レッド→殿様」「イエロー→京都弁」って感じで。ちょっと他の色も教えてください!って思いました。てへぺろ。ここで電王のお話。電王のイマジンは凄く個性が求められた。佐藤健くんに今どのイマジンが憑依しているか一発でわかるようにって感じで。
2011-09-27 20:06:06【小林靖子氏講座18】なのでこれを言えば誰がついているかわかる!というように口癖をつけたそう。(実はやすこにゃんそんな口癖のキャラづけ好きじゃないんだとか)電王はどちらかと言えばキャラクターに戦隊っぽい味付けをしたそう。キャラ付けは子供にわかりやすくが第一だけど、過去のものと
2011-09-27 20:07:40【小林靖子氏講座19】被らないようにするのも大事で、かなり前ならちょっとくらい許されるかなーだけど2、3年前とかだとアウト。そのせいで変なキャラが増えるらしいwww普段ライダーは戦隊に比べ、少しリアルなキャラ作りをしようとしているので、アニメのようなデフォルメがしにくいんだとか。
2011-09-27 20:09:41【小林靖子氏講座20】戦隊レッドとライダー主人公は違う。これ以上やったらは戦隊、これ以上したらはライダーという線引きはちゃんとあり、よくPさん達とも話し合いになるらしい。差別化をし、お互いのよさを壊さないよう気をつけているそう。
2011-09-27 20:23:57