茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2890回「ここ数日の岸田さんの判断について」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２８９０回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

首相は、「判断」をするのが何よりのしごとである。国政について、個々の分野については各国務大臣が掌握しているから、首相は直接にはかかわらないけれども、大臣の任命や指示を通して、国政の全体の方向性を出すのは首相の役割だ。今回岸田さんは

茂木健一郎 @kenichiromogi

今回岸田さんは、入国時のPCRによる陰性証明の撤廃、感染者の全数把握の停止、そして原発の再稼働と新型炉の新規開設についての判断を示されたが、私の分析ではどれも妥当だと考える。もっとも、どれもきわめて論争的で議論は避けられないだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

首相は、時に、論争を呼ぶ場合でも判断を示さなければならない。判断をすることが、首相という職位のjob descriptionである。絶対的な正解などないし、すべてはリスクを伴う。そして、往々にして、判断をしないことが最大のリスクでもある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

安倍さんの国葬について、私の親しい方々も含む呼びかけ人による反対の署名がおこなされている。さまざまなご意見があるだろうが、この点についても、岸田さんの判断は妥当だと私は考えている。何よりも国葬は国内問題というよりはむしろ外交の意味合いが強い。国内のもろもろは海外からは関係ない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

統一教会の問題については、岸田さんは少しもたもたした印象があるが、それだけ広がりがあったということなのだろう。世論調査による支持率は急落しているようだけれども、この数日示された判断は概ね妥当だと私には思える。もっとも論争的で反対意見の人も多いだろう。だけど判断するのが首相の仕事。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２８９０回「ここ数日の岸田さんの判断について」をテーマに５つのツイートをお届けしました。