メイリオをデザインした河野英一さんのお話

ロンドンの地下鉄に日本人のデザインしたアルファベットが使われている。河野英一さんのもの。Windows標準のメイリオフォントも河野さんの作品。その隠された裏話を直接お聞きしました。
メイリオ Meiryo フォント font 河野英一
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Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
メイリオ作った日本人のフォントはロンドンの地下鉄でも全面的に使われているという。お話しを聞きに目白方面に
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
メイリオを作った河野さんのお話は破壊力マッハで感動した
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
フォントの一流デザイナって、こだわりとか伝統とか、なんかそういうイメージだったけど、河野さんは柔軟。工業製品だから納期とコストが命。だから日本建築で3寸、6寸とモジュール化するのと同じでね、「木」という字からいかに「林」を作るかですよとプラクティカル
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
日本のMSKKが最近分かち書きっぽいことをやってるのが合理的でもあるなと思ってるんですけど水を向けたら、そりゃ1200年前に英語で起こったことと同じで、いいんじゃないですかだって。同感! 怒られるかと思ったら真逆だった
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
メイリオもそうだけど、コンピュータ処理なんだから、ベースラインとかもうちょっとぐらい、いいんじゃね?ってことで、実はロンドンの電話帳もメイリオも下は枠をはみ出してる。ロンドンの電話帳は4分冊でもうダメだとなって、写真とカッターで文字を詰めて「ほら詰まるよ」と証明して実現
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
なんでメイリオが95%で縦サイズを圧縮してるかというと、欧文和文のバランスのため。gのような文字のために下を開けている。ベースラインの問題をちゃんと考えた初めての和文・欧文フォント
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
現在のロンドンの地下鉄のフォントは30年前に河野さんが作ったもの。それまで90年疲れてたものを置き換えた。ただ問題は、いいデザインをしてしまうとそれ以後仕事がこなくなることw
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
ビルゲイツに2年でやれといわれた。その時点ですでに半年経過。ややこしい字のヒンティングや小さい字のビットマップをやるとなると、どう絞り込んでも2000字X5とか無理。実はvista出荷の時点で搭載されたメイリオについてはデザイナとして忸怩たる思いも。完成や理想にほど遠い
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
そもそもビルゲイツがゴーサインを出したのは古川さんの説得のおかげ。それは偶然の産物。古川さんがたまたま通りかかった。で、メイリオをやらなかったらバカだぐらいのことで押し通した。さすがだ
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
そもそもOSに搭載されるという話ではなかったのに、大企業と付き合うと色々と思惑がからんでくる。vistaに間に合わせた。今度はwindows 7に合わせて頑張った。実はvistaから7でかなり変わっている
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
縦書きについては、考えなかった。横書きが問題なのであって、ちゃんと作れば縦書きはなんとかなる
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
いまのディスプレイは大体100〜200dpi? これが300dpiとかになってくれば、もうレーザープリンタと同じだから、ヒント情報とか、ビットマップとか不要になって、単純なレンダリングでオッケーになる
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
フォントと同じで、河野さんの話の面白さは、ディテールに宿ってるんだな。箇条書きでまとめると何か指の間から砂がこぼれてる感じがする
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
河野さんとの話で一番驚いたのは、Kindleを見せたときの反応。68歳ですよ。「ああ、なるほど、これを押して、これでこうなるんですね」と説明不要なのは驚き。頭やらかすぎ
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
欧文(英語)では、もともと単語の間に空きはなかった。それが読みやすさのためにピリオドを打つようになり、いずれスペースになった。ただ、理想的なのは1/4〜1/5のスペースであって、1キャラクタ分ではない
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
1989年にロンドンの電話帳が膨れ上がったとき、IBMがフォント、レイアウトを解析して5%程度は圧縮できるとした。河野さんは細々と工夫を積み重ねて10%削った。それで年間100万ポンド(2億円)の削減。そのために印刷機械の行送りの方式まで変えた
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
少ないピクセルで漢字を表現すると省略必須。このへん、草書なんかの崩した字体からフォントを作るらしいですが、さすがに中国のほうがうまいんだとか
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
河野さんはキャリアをカールツァイスでスタートされていて、33歳で渡英するまでの話、その後の話というのも非常に刺激的でした。原点はドイツのパンフレットでテキストだけ和訳しても、それらしく見えないという悩み
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
インパクトのある仕事をする人というのは若いころから違うもので、カールツァイスでも、前代未聞の取り組みをいくつも経験して競合に引き抜かれたという話
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
戦争があったころの、諜報機関とか、当時日本が出していた国際プロパガンダ雑誌(?)、「Front」の辺りの話はよく分からなかった
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
プロパガンダで米国にばらまく宣伝文で、やっぱりタイポグラフィーやスペリングがめちゃくちゃだと影響力ゼロ。読んだ相手を戦慄させるには、英語母語話者をうならせるぐらいのレベルでないと、とか
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
自分の実績を誇るあまり、例えば小さなピクセルに押し込めた自分のフォントを自慢して、そうした工夫が不要になる未来は何か間違っているか寂しくなるかのようなことを口走る人って多いように思う。河野さんには、そうしたノスタルジックな後ろ向きな発想がないように感じた
Ken Nishimura / 西村賢 @knsmr
メイリオの河野氏の話を記事にしました > 実はメイリオまだ進化中! 誕生秘話を河野氏に聞いた - @IT http://bit.ly/7J5JLl

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