論文を書くための情報管理方法まとめ 【 @takakotanaka 】
論文管理法について
学生に論文を書くための情報管理法を指導するために、その類の本に目を通すことが多いのですが、梅棹忠夫氏の京大式カード法に基づくものが圧倒的だと感じます。紙媒体でなくても応用可能だし。でも、学生は調べたことをノートにずらっと書いてゆき、情報が行方不明になることしばしば。⇨
2011-09-29 10:34:05書籍紹介
- 知的生産の技術 (岩波新書) [新書]
http://www.amazon.co.jp/知的生産の技術-岩波新書-梅棹-忠夫/dp/4004150930
京大式カード(きょうだいしきカード)
情報カードの一種であり、B6判のサイズのカードのことである。元々研究者などがメモや論文執筆の準備などの情報整理に用いていたが,梅棹忠夫が著書『知的生産の技術』で紹介して以来、研究者以外にも使用する人が現れるようになった。コレクト株式会社から同名の製品が発売されている。 京大カードは、梅棹から始まったものだが、カード自体はサイズは当初はいろいろあり、明治時代から輸入品として存在した。どんなサイズのカードが、研究開発の手助けとしてベストかというのは、梅棹のアイディアである。図書館の図書カードもこの情報カードの一種である。
⇨カード式は紹介するのですが、ほぼ身につかない。仕事にも使えるのにね。ノートにひたすら書く場合は、最低限、インデックスシールを付けるか、ペイジ数を打って、表紙裏に目次を作っておくといいです。なお、ノートにはびっしり詰めて書かないこと。一ペイジ一項目にするなどしないと目次の意味なし
2011-09-29 10:40:17⇨一ペイジ一項目というのは、カード式と同じ発想ですが、ノートだと後で並び替えることができないのが欠点。せめて、ルーズリーフにしてみよう。私は、ルーズリーフを半分に切ったものをカードとして使っています。京大式カードの弱点は、重くてかさばる、どこでも売ってるわけではない、ということ。
2011-09-29 10:44:55⇨ルーズリーフなら、足りなくなればどこでも入手可能だし、軽い。シブチンさんは使用済みコピーの裏を使っても。要は、大きさが揃っていればなんでもいけます。これを小さめのクリアファイルに用意して、必ず一枚一項目で書き込んでゆきます。図書館などでは、書き込みは鉛筆で。本は汚さないように。
2011-09-29 10:51:08⇨書き写すのが大変な一次資料などは、コピーして貼り付けます。誤写が防げる。パソコン等で入力しておいて、画面上にデータベースを作るのでもいいですが、にんげんだもの、入力ミスがあれば二度手間になりますし、古典の場合、漢字が出ないとか、返り点を打つのが面倒、ふりがなや訓点の場所が微妙⇨
2011-09-29 10:58:42⇨になる可能性があります。勿論、貴重本や古典籍はコピーなど論外なので、全部手書き。学部生なら、まずそういうものを調査する機会はないと思いますが、、、。カード作成後は、その日の内に見直して、重要箇所に傍線を付けたり、自分の感想や疑問を書き足しておきます。私は赤傍線と青傍線をつける。
2011-09-29 11:05:39⇨赤は注目点、なるほどと思った箇所に。青は、批判や疑問がある箇所に。自分のメモは黒ボールペンで。図書館では、インクの出るものは使ってはいけないので、この作業はカフェにでも入ってやってね。そして、カードが溜まって来たら、一次資料と二次資料のカードに分けて、それぞれをクリップで挟む。
2011-09-29 11:11:35⇨これらのカードを用いて論文の構成を考える方法は、べつの機会に書きます。私は、多色セットになっているペンと、ナンバリングを使いますが、卒論一回だけに買うのはもったいないでしょう。なお、カードはばらばらに並べ替えるので、決してホッチキスで止めないように。
2011-09-29 11:17:10⇨他、デジカメやネットから取り込んだ写真や図版はパソコンのファイルにして、カードと連動出来るようにしておきます。ずぼらな私は、関連するカードに赤青以外の色ペンで、どんな図像がどのファイルに入っているかメモするだけ。色ペンはメモの内容に従って決まった色にすること。図版関係は緑とか。
2011-09-29 11:28:43⇨注意したいのは、情報は分野別に分けて整理し、それぞれの媒体が相互に簡単に参照出来るようにすることです。情報を迷子にしないこと。いつでもすぐに居場所がわかるように、gpsのようなものをつけておくということだけなのです。これ、全部デジタルで出来ますが、慣れていない人はなんでもいい。
2011-09-29 11:35:06⇨以上、卒論の参考になればと思います。これって、一回生の基礎演習でやったはずやけどな。もう、ノートに書いちゃってるよー、というひとは、目次だけでも作っておこう。こんなこと、もうしってるよ、とか、ふるいなあ、という方にはお目汚しでした。ー
2011-09-29 11:40:52田中貴子先生の、「学生に論文を書くための情報管理法を指導するため」の連続ツイートが嬉しい。梅棹忠夫氏の京大式カード法に基づくもの」のルーズリーフを使ったやり方が嬉しい。昨日国会図書館から帰ったばかりで、今から資料整理の私。ルーズリーフを買ってこよう!
2011-09-29 11:19:15