本格ミステリ談義の続く秋の夜長

秋の夜長、のんびりお読みください。定義は恐るるに足らず! これの前は「本格ミステリ談義の好きな懲りない面々」http://togetter.com/li/193726
書籍 文学 本格 ミステリ
24
芦辺 拓 @ashibetaku
ミステリは他のジャンルに対する差別意識あるかなぁと考えて、気づいたこと。ミステリ関連の評論やエッセイで「えてして推理小説マニアというものは」「とかく偏狭な本格愛好家は」「お硬いミステリファンは認めないだろうが」とかやたら出てきませんか? あんたら誰と闘ってるんだ。
芦辺 拓 @ashibetaku
@chidurudo まさにそれを言いたかったです。
根倉野蜜柑 @necrano_mican
そうか!本格=フェアだと考えてたからそういう作品をさして「本格ミステリだ」と指して知らないうちに「汎本格主義者」になってたんだ!
  @sino11
あー最近本格ミステリの定義云々の話題もあったか、 これは島田荘司さんがどっかで言ってた定義で 個人的には納得してるな。 謎の判明に至る推理の論理が物語の主軸にある小説とかそんなん(うろ覚え)
  @sino11
本格と新本格は何が違うんだろ? 単に世代か?
氷川透 @toru_hikawa
@junk_land お気遣いありがとうございます。では、言いわけから。島田さんが「冒頭」派、綾辻さんが「結末」派と決めつけるような言いかたをしてしまったのは、たぶんぼくはその中間に立つ「経過」派だと名乗りたいって下心(笑)があったのではと自己分析。
氷川透 @toru_hikawa
@junk_land つまり、きのう引用した乱歩の言葉のなかで、ポイントは「経路の面白さ」にあるわけです。途中が楽しめることがいちばん大事、と。これは西澤保彦さんの『聯愁殺』文庫解説にも書いたことですが。
MAQ @junk_land
@toru_hikawa 間延びしそうなので思いつくままに。なので議論に貢献しそうな所にだけ反応していただければ結構です。冒頭派/経過派/結末派という分類について。こう並べて書くと、この3つがちょっと違いがあるだけのバリエーションに見えますが、実はかなり性質の異なるものですよね。
MAQ @junk_land
@toru_hikawa 冒頭派とは、冒頭に置かれる「謎」のインパクトを重視。経過派は謎解きパートのロジック/レトリックの展開そのものの面白さを重視。結末派は、フィニッシング・ストロークのサプライズ演出を重視する、と。これらはしかし、どれも乱歩の定義を無視しているわけではなく……
MAQ @junk_land
@toru_hikawa それ(=乱歩の定義)を前提にした上で、“その枠内で自分なりに「本格としての重心」を別の箇所に移してみる”というチャレンジであったのではないか、と考えます。故に「経過派」が、乱歩の定義に基づく本格のあり方に最も忠実な本格でだということに異論はありません……
MAQ @junk_land
@toru_hikawa しかし同時に他の2つの派のチャレンジについても無視できないのは当然です。この両派の重心の移動はなぜ行われたか? 当方はこれは昨夜来、各位の話題に出ていた「本格の小説としての面白さ」の問題に絡んでくると考えます。すなわち最もピュアな本格たる「経過派」は……
MAQ @junk_land
@toru_hikawa 小説の形として最も地味で、一般的な意味で最も面白くありません。そのためこの「面白くなさの意味/意義」と「それ故の本格ならではの面白さ」を知る読者(=マニア)以外にアピールするのはなかなか困難です。つまり読者を選ぶんですね。そこでこの問題を打破するべく……
MAQ @junk_land
@toru_hikawa 本格としてのフィールド内で、施されたさまざまな工夫のうち、代表的な2つが、この「冒頭の幻想的な謎」と「ファイナルストロークのサプライズ」だったのではないか、と愚考します。てなところで。
芦辺 拓 @ashibetaku
@junk_land 僕は何派でしょうか? 自分でも見当がつきません。
MAQ @junk_land
@ashibetaku あの「3派」が全てではないし、本格ミステリ作家全てがこの3つに分類できるわけでもないですよね!特に芦部さんは、やりたいことに合わせて自在に重心の位置をお変えになってらっしゃる印象です。そういう工作(?)は皆さん、多かれ少なかれやってらっしゃると思いますが。
芦辺 拓 @ashibetaku
@junk_land さすがの慧眼です。つい自分で自分のやってることがわからなくなったりしましてね。
🌿蔓葉信博 @tsuruba
僕が本格ミステリでロジックを強調しているのは、「謎解き」の「解き」にロジックは不可欠だから。このときロジックというのは、探偵役が論理的推理を表明せずとも、その作品自体の「謎解き」の過程が論理的なものであればいいのです。だから、適応範囲はかなり広いと思っています。
琴瀬美沙 @K_misa_maguro
ええと、本格の定義の話なのか、「新本格」の定義の話なのか…? 「新本格」以前の本格作品について論じるにあたって「新本格」の定義が必要になったのか。.@mihororo さんの「本格ミステリ談義に明け暮れる愉快な仲間た.. http://t.co/qrCqVFm2
琴瀬美沙 @K_misa_maguro
いつだったか、自分なりの「本格ミステリの定義」を呟いたことがあったな、と思って探していたのですが、このまとめの中に発見。「「人が死なないミステリ」について」http://t.co/l6KaLLJt 論理武装できていないので、突っ込みどころ満載ではありますが。
琴瀬美沙 @K_misa_maguro
「謎解き小説 探偵が出てくれば尚よろし」 「物語の最初と最後で世界の見え方が変わっている作品」 これが定義だと言いつつ定義を二つ出してるし、日和ってるというか、「連城三紀彦は本格ミステリ」と言いたいだけじゃないか、と今見ると思うわけですが、基本的な考えは今も変わっていないですね。
ないとー @schizophonic
@K_misa_maguro 連城三紀彦を本格ミステリとして扱いたいという気持ちは分かる気がします。でも、なんだか連城はもうワンアンドオンリーだから、別格でもいいかなぁみたいな気も
琴瀬美沙 @K_misa_maguro
@schizophonic 先に自分が出した本格の定義だと、連城は含まれなくなってしまうのですが、「この驚き、読後感は本格のそれだ!」と思う余りに後者の定義を捻り出したというのが正直なところですね。「本格」という語を、作品の定義というよりは評価軸として使ったが故だったのかなと。
琴瀬美沙 @K_misa_maguro
「人が死なないミステリ」について http://t.co/l6KaLLJt 【ミステリ】「本格ミステリ冬の時代」はあったかなかったか http://t.co/tCOIQfQB 最近のやり取りに関係してるようなしてないようなまとめ。
MAQ @junk_land
ご贔屓のミステリ作家を本格ミステリ作家にカテゴライズしたがる気持ちというのは一体なんなんでしょうね。これは二十年来の疑問でして……どこかに“ミステリの中でも本格は上等な、エラいジャンルなのだ”という思い込みがあるのではないか?……ジャンルに貴賎なし!――と、これは自戒をこめて。
残りを読む(108)

コメント

愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
このまとめでは俺自身の本格観が語られていないので、コメントで補足します。編集者・作家・読者の高齢化問題は別件なので、機会があったら日記にでも書くことにします。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
本格の定義としては「謎」と「解決」なんだろうけど、必要なのは「魅力的な謎」と「合理的な解決」というのが一般的じゃないかと思う。土屋隆夫・北村薫あたりからの受け売り(多分)。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
そうなるともう、本当のところチェスタトンのブラウン神父ぐらいしか「本格」と呼べるものは存在しない(笑)。10年に1度ぐらいブラウン神父を読み直して、隙間を御三家(カー・クイーン・クリスティ)の諸作とか、古典読んでれば本格読みは死なない。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
正確に言えば、ブラウン神父と初期クイーンだけ、かも? 超本格原理主義~。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
でもチェスタトン、翻訳されてからもう半世紀ぐらい経ってるので、訳文としては少し古いかな。新訳とか出てもいいとは思うけど、訳者と(売れるために必要な)オビの推薦者が思いつかない。あと値段(笑)。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
ブラウン神父、今まで未収録の短編2本入れて文字大きくすると新訳で1300円ぐらいの創元推理文庫価格になると思う。でも著作権切れてるから少し安いかも~。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
最近だと(でもないけど)柳広司『ジョーカー・ゲーム』にチェスタトン的なものを感じたけど…でもこれはブラウン神父というより『詩人と狂人たち』だな。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2011年9月30日
星新一が、ショートショートに必要な条件として「新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末」と言ってるみたいなので、俺としては「新鮮で魅力的な謎」「合理的で意外な結末」と言ってみたい。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする