「生きる力」とはマネーとソーシャルのキャピタルを稼ぐ力のこと

「生きる力」とは、金を稼ぐ力と、生活基盤を安定させる力のことだと理解すると、よく分かる。当然学校教育でも訓練可能だ。ちなみに、「生きる力」は「学力」包含していて、喧嘩しない。
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蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

「生きる力」について、幻想だという話が昨日会議で出てたんだけど、歴史的には正しい。明治以来日本は3回も教育改革に挑んで失敗している。

2011-09-30 12:14:33
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

しかし、本当に「生きる力」は教育できないのだろうか?ぼくは、出来ると思っている。というより、そこ以外に出口はない。

2011-09-30 12:15:42
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

まず、「生きる力」とはなにかを定義しなければならないと思うのだけど、それはマネーキャピタルを稼ぐ力と、ソーシャルキャピタルを育む力だ。最近ここで使っている言葉で言えば、金とホームだ。

2011-09-30 12:18:54
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

どう、金を稼いで、どうホームを築くか、この二つの力が身に付けば「生きる力」が身に付いたと言って良いだろう。

2011-09-30 12:20:59
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

さて、この二つが果たして幻想だろうか?ぼくはそうは思わない。金を稼ぐというのは、架空の価値をお金に交換する力だ。これは、そこら中でやられている活動なので、そんなに教育は難しくない。実際にやらせてトライ&エラーを繰り返せばいいだけだからだ。

2011-09-30 12:25:21
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

しかし、学校教育ではお金の稼ぎ方については教育されない。「生きる力」の一つが金であるにもかかわらず、縄文人がどうとか一生懸命教えている。もちろん、教えても良いのだが、優先順位が違いませんかって話ですよ。

2011-09-30 12:27:51
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

ホームの築き方については、これは既存の学校教育に期待できるところが多い。先生方の生活指導に大変力を入れていらっしゃる。やんちゃ坊主から優等生まで一緒のクラスに放り込んで、クラスを運営するのは並大抵のことではない。だから、変な奴がたくさんいるようなクラス運営をしている学校は最高だ。

2011-09-30 12:29:33
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

しかし、偏差値で輪切りにしてクラスに放り込むと、授業は楽になるが、世の中に変な奴が溢れていることがわからなくなる。ぼくみたいな異端はその辺にゴロゴロしているわけで、そういうやつらとコミュニケーションが取れなくなる。

2011-09-30 12:31:37
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

ホームというのはその人の持つ包容力によって大きく変わってくるので、いろんな奴と分け隔てなく付きはあえた方が良い。友人の作家の石井達也は、山谷のホームレスと盛り上がった翌日、六本木のリッツカールトンで特別待遇を受ける強者だ。彼はホームを作る達人と言って良いだろう。

2011-09-30 12:37:18
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

石井達也のように、誰とでもコミュニケーションしてホームを築く力を付けるには、コミュニケーションがそれだけで楽しくかけがえのないものであることを深く身体化しておく必要がある。金を使って消費するよりも、消費によってどんなコミュニケーションが起こるかの方に、価値があることを自覚すべき。

2011-09-30 17:22:56
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

そのためには、スポーツや芸術のような深くコミュニケーションできる手段を通して、コミュニケーションのおもしろさに日常的に触れておくとよい。スポーツというゲームは、コミュニケーションの1つ形態だけど、たいがい楽しい。でも、コミュニケーションだから、上手くラリーが続かないとつまらない。

2011-09-30 17:28:11
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

コミュニケーションを楽しむには、やっぱりスポーツと同じようにある程度のスキルが必要だ。あまりに自明のスキルなので、そんなものにスキルがあるのかと思ってしまうのは無理もないが、ある。石井達也 @tatsunko はすごい。

2011-09-30 17:29:35
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

金を稼ぐには、労働力を提供すれば良いのでなんとかなることが多いが、ホームを築くにはもっぱらコミュニケーション力がものをいう。今、日本のソーシャルキャピタルは焼け野原なので、個人の能力にまかせざるを得ない。だから、間違いなくコミュニケーション力は「生きる力」のための大きな武器だ。

2011-09-30 17:38:35
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

コミュニケーション力みたいな能力が過剰に求められる社会は健全ではない。だってソーシャルキャピタルが薄い証拠だから。しかし、今後30年くらいは、共通の土台は薄いままなのは明らかで、コミュニケーション力に頼ってホームを築くための努力をせざる得ないのは明らかだ。

2011-09-30 17:43:47
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

ということで、「生きる力」をまとめると、金を稼いでホームを育む力で、その土台は多様な人と関われるコミュニケーション力であると結論したい。こういう力をどう育むかが、今後の学校教育政策で問われるべき。

2011-09-30 17:48:48
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

πが3なのか3.14なのかという議論は、学力から見れば気になるかも知れないが、生きる力から見れば、どっちでもいいじゃないかという議論だろう。逆に、図画工作の時間は学力から見て目の敵にされているが、手先の器用な子どもを作るという意味で日本の底力を支えているとも見れる。

2011-09-30 17:50:01
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

休み時間に校庭で遊んでいるのは、学力から見ればマイナスだろう。だけれども、コミュニケーション力を育む時間であると見れば、とても貴重な時間に見えるだろう。

2011-09-30 17:50:46
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

学力を別に否定はしない。数学が得意であるがゆえに、高度なプログラミングを書いて生活の糧を得ることに繋がるからだ。英語も、理科も、社会も、国語も、全部生活の糧に繋がるならやればよい。ただし、あまりに過剰に成績だけ追いかけても、「生きる力」にはならない。

2011-09-30 17:53:52
蔭山洋介/スピーチライター @communisjp

以上、「生きる力」は育めるかについての連続ツイートでした。

2011-09-30 17:55:45