初心者のオタク的な質問は逆に答えるのが大変

三沢文也 @tm2501

ツッコミどころ満載だけど、まずは、 「オタクに優しいヤクザ」 が描かれてないこと前提だけど…描かれてます。 コミケのシーズンになると、組長っぽい人や、石油王っぽい人がアタッシュケースに札束を詰めて同人サークルを襲撃する絵がしばしば描かれます。 練度が高いオタクにはお馴染みのネタ pic.twitter.com/XQASyDfEgh

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三沢文也 @tm2501

次に「オタクに優しいギャル」への違和感ですが…まず、「ギャル」という時点で郷愁ジャンルなんです。 50以上の人で言う団地妻？ 40以上の人でいうブルマ？ 25以上の人でいうギャル？オールドタイプスク水？ これらは「ボクらの時代にはけっこういたけど、消えてしまった性癖」なんですよね

三沢文也 @tm2501

私も昔は「このご時世でギャルですか？」って思ったものですが…成人向けジャンルを学ぶうちに 「オタクくんが考えるギャルの基準がそもそもガバガバ」（髪染めてるだけでギャル扱いの人もいる） 「ギャルのイメージがけっこうオールドタイプ」 と気づくうちに、自分の解釈違いに気づきましたね。

三沢文也 @tm2501

オタクが考えてるギャルは 1、髪染めてて遊んでる感じ垢抜けて見えるの学生時代の同級生 2、（そこから派生して）ある年代までは存在した、自分たちの若い頃に性癖をこじらせてくれた女の子へのノスタルジー なんです。 そこが理解できてないとギャル性癖語りは見当違い・解釈違いになりがち

三沢文也 @tm2501

ちなみに、成人向けの中でもジャンルによってギャルの定義は微妙に異なり、 ・ASMR、Vtuberでは１のようなギャルが描かれることが多く ・マンガ作品だと２のスタイルが多い。 という違いがあります。 オタクでも違和感を感じやすいのは、２のノスタルジージャンルをなぞったものが一般に出回るから

三沢文也 @tm2501

次に、オタクの世界でいう「ヤクザ」は…本当にくせ者だから 「雑にヤクザを出すな！」 と声に出して言いたい。 なんでかというと、男性向けと女性向けでヤクザのポジショニングが完全に真逆なんです。 男性向けだと悪いやつかギャグキャラ。 女性向けだと黒王子で、おっさん萌えを含むことも多い

三沢文也 @tm2501

男性向けのヤクザのイメージとしては ・極道主夫（amzn.to/3BxavCW） ・合法レシピ（amzn.to/3BM0keR） みたいな「ビジュアルの強さを利用したギャグマンガ」という活用方法になりがちです。 龍が如くや、首領への道などオタク人気が高い真面目なヤクザ作品でさえ、この傾向が強い

三沢文也 @tm2501

ちなみに、フィクションのヤクザ言葉は関西弁・広島弁の影響を受けてるから、余計に東日本の人から見るとネタ感が強い。 で、この部分は、オタクの世界に持ち込まれても男性向け作品だと継承されることが多いが、女性向けだと言うほど継承されてないイメージですね… この辺もややこい

三沢文也 @tm2501

「女性向けのヤクザもので人気の作品」 かはわからないけど、見たことある作品で言うと ・恋と弾丸（amzn.to/3BPzS3W） →女の子のための黒王子寄り。 ・潜熱（amzn.to/3Duv45s） →おっさん萌え性癖の延長線としてのやーさん ですね。 女性向け作品、強引な男大好きですから

三沢文也 @tm2501

黒王子と言うのはですね、「白馬の王子様（白王子）」の対義語です。 イケメンか子どもか人外じゃないと犯罪だとかハラスメントだとかで捕まりそうな 「（少なくとも表面的には）女の子にあんまり優しくない王子様」 です。 この辺の文化的背景があるから女性作家さんの方が強引な男を描きがち

三沢文也 @tm2501

ヤクザと黒王子って相性良くてですね… ・女性が考える間もないほど強引で、迫られた時に断りづらい男、 ・女性にとって、ミステリアスな雰囲気が逆にそそるタイプの男性 を手っ取り早く描けるんですよ。 手に取った時から 「奥手でおっかなびっくりなヘタレ男子」 の可能性を最小限にするジャンル