ドスケベうさぎメスケモとすけべする小説 シーズン2 第1話
紅葉も深まってきた秋。冬の足音が聞こえてくる。100円ショップにはハロウィン用品が並び、世間はかぼちゃのスイーツなんかを売り出した。 「ダイスケ、ちょっとこい」 バイトの休憩中の先輩が、出勤したばかりの俺をバックルームに呼び出した。 「なんですか?」 「じゃーん」
2022-09-20 15:30:51DVDのケースを出した。表紙にはデカデカと裸のラビノイドが写っている。 『史上初・異星間性交! ラビノイドうさぎまんこ中出し7連発! 24時間耐久ハメ撮りセックス! これが地球人ちんぽだ!』 AVだ。ラビノイドの。 「この前店覗いたら見つけたんだよ〜ラビノイドAVデビュー! たまんねえな!」
2022-09-20 15:31:40先輩もすっかりラビノイドの虜になってしまったなあ。 「貸してやるよ」 「いいです、アイリーがいるので」 「一途だねえ、たまには他の女で抜けよ」 先輩が握った手をシコシコ上下させた。 「こんなのもあるぜ」 「絶対従順ラビノイド……」 メイド服を着たラビノイドが写っている。コスプレAVだ。
2022-09-20 15:32:05ラビノイドの白い毛並みに黒いミニスカメイド服が映える。 「ラビノイド性奴隷を好き放題してぇ……」 「……すればいいんじゃないですかね」 「どうもなぁ、ラビノイドは自由すぎて『奴隷』って感じしないんだよなぁ」 確かに複数恋愛が常のラビノイドを奴隷扱いして占有するのは難しいかもしれない。
2022-09-20 15:32:39ラビノイドは強い束縛を嫌う。 「その点アイリーちゃんどうなのよ」 「アイリーが性奴隷……」 尊厳を辱められるプレイが好きなアイリーなら、プレイの一環としてはやって見る価値はあるかもしれない。 「ちょっと、相談してみます」 「今度話聞かせろよ、な」
2022-09-20 15:33:03アイリーと昼間にお茶をしてる時にそんな会話を思い出した。「私、3時からバイトだからそれまでならいいよ〜」との事なので、短時間のデートをしている。 さて、なんて切り出そう。『僕の性奴隷になってくれ』とでも言えばいいのか。 「この前ね、昼の仕事中にお客さんがね〜私のこと口説いてきたの」
2022-09-20 15:34:05「また? この前も口説かれてなかった?」 「多いよ〜」 「そういえば、アイリーって昼の仕事何してるの?」 そんなに口説かれるような仕事なんだろうか。 「喫茶店だよ〜制服が可愛いの!」 「へぇ、どこの喫茶店?」 「秋葉原!」 秋葉原で喫茶店? それって……
2022-09-20 15:34:29「おかえりなさいませご主人様〜♡」 「ですよね〜……」 メイド喫茶だ……。先輩に押し付けられたAVを思い出す。給仕をしているのは全てラビノイドだ。 『秋葉原発・ラビノイド専門喫茶店! ラビットハウス』 ラビノイド雇用問題を解決する一手としてオープンしたメイド喫茶は地球人男性に大人気だ。
2022-09-20 15:35:32「ケモナーご用達ですぞ!」「モフモフたまりませんなあ!」「ラビノイドたん萌え〜」 そう言う俺も『ケモナー』の端くれ。可愛いメイド服姿のうさぎ達が元気よく働いてる姿を見るとちょっとソワソワしてしまう。 「おかえりなさいませご主人様〜♡」 「あの、初めてなんでよくわからないんですけど」
2022-09-20 15:36:19「初めてのご主人様ですね〜! 当カフェのご説明をさせていただきます!」 ラビノイドメイド、面倒くさいからラビメイドと呼ぼう。ラビメイドさんが分かりやすく説明をしてくれた。 60分毎に1000円のタイムチャージ式、ドリンク・フード別料金。メイドさんとツーショットチェキを取るなら別途700円。
2022-09-20 15:37:10「むむっ、初めてのご主人様ですかな!?」 眼鏡の男が話しかけてくる。チェック柄シャツに青いジーパンのステレオタイプなオタクの格好。 「拙者、このカフェの常連で小滝ともうします。またの名をオタッキー小滝、みんなからはオタクくんと呼ばれておりますぞ!」 「どうも。俺はダイスケです」
2022-09-20 15:37:54「ダイスケ氏! 簡単にこのカフェの説明をさせていただきますぞ! まずここはタイムチャージ式で」 先程ラビメイドが言った説明と同じことが繰り返される。めんどくさい人に捕まったぞ。 「そしてこのカフェの目玉はなんと言っても! ……メイドさん! もふもふお願いします!」
2022-09-20 15:38:28そう言って二千円をラビメイドに差し出した。 「は〜い♡ご指名は?」 「ミドリちゃんでお願いしますぞ!」 「はーい! ミドリちゃん! もふもふかもーん!」 「オタクくんだ〜! いつもありがとうございますですぅ! じゃあ……もふもふ♡」
2022-09-20 15:38:58アルコール消毒を済ませたラビメイドの柔らかい手がオタクくんの両頬を挟んでもふもふする。 「たまりません! たまりませんなぁ! デュフフフ」 「……おお」 気持ちよさそう…… 「本来! メイドさんとはお触り厳禁! 眺めて楽しむもの! しかし……ここではもふもふが楽しめるんですぞおお!」
2022-09-20 15:39:37オタクくんが熱っぽく叫ぶ。 「さあ、ダイスケ氏もぜひ!」 「ご指名はございますか?」 「アイリ……アイちゃんで」 危ない、本名で呼びそうになった。ここでは源氏名を使っている。 「はーい♡アイちゃーん、もふもふかもーん!」 「はいはーい! あっ」 メイド服姿のアイリーが現れウィンクする。
2022-09-20 15:40:23開いた胸元から巨乳の谷間がぎりぎり見える。吸い込まれそうな谷間だ。 「アイちゃんです♡」 「よ、よろしくおねがいします」 唇が動いて、いいの? と語りかけてくる。やろうと思えばいつでもタダでやってもらえるのだ。 「アイちゃんがいいです」 「嬉しい〜! じゃあ……もふもふ♡」 「おっふ」
2022-09-20 15:41:13これは癖になる。今度アイリーに無限もふもふしてもらおう。 「アイちゃんを選ぶとはダイスケ氏……巨乳好きですな?」 「うっ」 「アイちゃんの特筆すべきポイントはやはり、ラビノイドの中でも特別大きなお胸をお持ちと言うことでしょうな! 制服を押し上げる存在感ッ!」 「よく見てらっしゃる」
2022-09-20 15:42:04「まあ、拙者はロリコンで貧乳好きなのでミドリちゃんが推しですぞ。ミドリちゃんはメイドさんの中で1番身長が低くて幼児体型、アカネちゃんはお尻が大きくて安産形」 「その話長いですか?」 「語り尽くせませんぞ〜!」 語り尽くされても困る。
2022-09-20 15:42:23そろそろお腹が空いたのでオムライスを頼むことにする。 なんでもここのオムライスは絶品らしい。 「それじゃあ、オムライスに魔法をかけまーす♡おいしくなーれ、らびらびきゅん!」 「「らびらびきゅん!」」 「……らびらびきゅん」 周りのオタクが相乗りしてくる。
2022-09-20 15:42:55これ、一緒に言わなきゃだめなの? オムライスにはケチャップでウサギさんと小さなハートマークが書かれている。 それ以外はごくごく普通のオムライスだ。 味は……うまい。 「メイドさんの手作りだよ♡」 そういえばアイリーの手料理、野菜の炒めものかサラダしか食べたことないなぁ。
2022-09-20 15:43:56ラビノイドは菜食中心なので、他の料理はめったに見かけない。サラダがドカ盛りで出てくるのが常だ。 練習したんだろうな、オムライス。
2022-09-20 15:44:20「さーらーに! ここのメイドカフェ、メイドさんにドリンクをプレゼントすることができますぞ! するとお隣りに座ってお話ができまああす! 一杯五百円!」 「じゃあ、アイちゃん指名で」 「デュフフフ、お主も好きですな。拙者は向こうに行ってるので二人きりの時間を楽しんでくだされ」
2022-09-20 15:44:39