住民による自主的勉強会における科学者の役割

こうした取り組みが各地で広がることを期待して、まとめました。 以下、感想。。。 科学コミュニケーションとかリスク・コミュニケーションなどといった言葉で、この勉強会が語られることがないように、と願います。わからないことがあるから、それを知ろう、みんなで話そう、という素朴かつフラットな姿勢が成功の鍵だったと感じます。反原発といったイデオロギーが掲げられていないこともポイントかも知れません。 続きを読む
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安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

勉強会考察、まず、ざっくりとした全体の印象をアップします。詳論は、また追い追い書いていきます。 http://t.co/r7BrMd4D

2011-09-29 19:19:24
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

ここから先をどう身近に対処できるか、という事を書きたいなと今作業中です。RT @quamesun: 勉強会お疲れさまでした。不安の正体は不満、という話。同意します。県内残留組の多くに共通すると思います。ここから先は政治学や哲学の領域なのかもしれません。 bit.ly/nNYApk

2011-09-29 22:53:05
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

京女に来て最初、阪大核物理研にいたころにままに、女子学生に、いきなり重要だとばかりに、宇宙線の中間子発生の話をした。学生の感想は「先生は空を飛んでいた」。つまりさっぱり分からなかったわけだ。それ以来、話題の幅を広げねばと思った。今回、科学者の言葉だけでは伝わらないことを学んだ。

2011-09-30 05:02:24
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

@y_mizuno こちらこそ、先生が受け止めて下さるのをいいことに、好き勝手書きまして申し訳ありません。先生の仰る専門家としての自己規制、理解しているつもりではいます。専門性が高度になればなるほど、専門倫理が強く働くことは、科学というジャンルに関わらず、存在すると思います。

2011-09-30 09:40:35
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

@y_mizuno ただ、現在のような状況において、もし専門家の方が一般に何かを伝えようとするならば、という観点から書かせて頂きました。特に伝える必要などない、伝えたくない、と思われる方には、まったく必要のない指摘と思っています。先生には、いつも言葉を受け取って頂き、感謝です。

2011-09-30 09:43:30
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

昨日のブログは、「3:科学知識での不安解消に関する限界」ばかりtwで回ってくるけれど、私が強調したいのは、「4:今後の展開」です。限界だけを指摘して、その先に繋がらなければ、非建設的な他者批判にしかならない。http://t.co/D8GWLXAr

2011-09-30 09:58:24
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

それから、他者批判を行う事によって得られる一体感は、まやかしであると言う認識があります。その一体感は、批判対象が消滅した時に、瞬時に瓦解し、批判の矛先を、今度は互いに向け合うことになる。その先の建設的な方向を共有できない関係性については、私が距離を置いている理由です。

2011-09-30 10:22:03
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

私は原発の是非については、判断を保留しているし、今後も判断を保留し続けると思う。それは、エネルギー問題の難しさもあるけれど、今回、住まいを追われることになった原発立地域の人達に、静寂が必要だと思うからだ。彼らは、一方的な被害者ではない。それは『フクシマ論』を読んでもらいたい。

2011-09-30 11:04:40
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

立地域の人達は、それを自ら選択したかどうかはさておき、現実として、原発と共存し、少なからぬ人達が、それにより生計を支えてきた。いわば、アイデンティティの一部になっていた。そして、自らの生活の基盤の一部によって、住まいを追われた。

2011-09-30 11:07:07
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

だから、いわば、アイデンティティ・クライシスに近い状況にあるだろう、と推測している。彼らは、自分たちの中で、その混乱を整理する時間が必要なはずだ。私は、隣人として、彼らに整理する時間の猶予を可能な限りの静寂とともに、与えてあげたい。勝手な私の思いで、何の役にも立たないとは思うが。

2011-09-30 11:10:34
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

それも大きな、そして重要な問題と思います。RT @skepticmania: 科学はおおむねこの辺り、、、を提供し、現場がそれをベースに工夫し実践していく。研究者、科学者が黒子に徹することできるのか、という話。RT @私: 今後の展開http://t.co/D8GWLXAr

2011-09-30 16:14:37
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

先日の勉強会に来てくれた友人と話をしてきた。すごく面白かった。ブログの「4:今後の展開」 http://t.co/D8GWLXAr で書いた、勉強会でやりたかったことをやってきた感じ。このやり方は、いける、とほぼ確信。

2011-09-30 19:21:37
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

有用な議論。広く知られるべき普遍的内容を含むと思う。大学の講義等と異なる次元の難しさで興味深い。試み全体に感謝。学ぶことが多く「楽しい」体験でした。@ando_ryoko 現在のような状況において、もし専門家の方が一般に何かを伝えようとするならば、という観点から書かせて頂きました

2011-09-30 19:38:54
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

先日、勉強会に来てくれた友人は、@y_mizuno 先生の説明で、自然放射線の話、チェルノブイリとの対応の違いの話がとても参考になったと言っていた。現在の状況について、相対的に見る視点が必要だったのだと思う。

2011-09-30 21:38:57
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

今日は、とにかく堰を切ったように夫婦で放射線の事を話し始めた。手伝いに行っている農家で福島基準50Bq/kgを超える57Bq/kgが出たため、出荷停止になっているという事が目下、大きな問題。話はあちらに飛び、こちらに飛び、聞いている方が大変。だけど、不満、不安、考えを聞く。

2011-09-30 21:40:50
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

そのうち、なぜ、牛肉から検出されたのかという話になり、原因の話になり(多分稲藁)、一度検出されても、非汚染の餌を食べさせていれば体内からやがて排出され、数ヶ月で出荷できるようになるのではないか、とそんな話になった。

2011-09-30 21:42:55
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

結論としては、「牧場主は、もっと勉強をするべきだ」 となった。どの牛を出荷するかは事前にわかっているのだから、出荷前数ヶ月は絶対に安心な餌だけを食べさせるなどの自衛策も取るべきだ、と、実に具体的かつ理に乗っ取った結論に自分で達した。

2011-09-30 21:44:37
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

ちなみに、彼らは放射線と放射性物質の違いは、話の最後までわかっていなかった。だけど、私は特に訂正しなかった。なぜなら、彼らは正しい対応策に行き着いたのだし、これから、こんな風に考えていくうちに、そのうち気付く違いだろうと思ったからだ。

2011-09-30 21:47:19
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

科学教育としてはありえない。だけど、現実社会での対応としては、これでよいのだと思う。現実に真剣に向き合っていれば、ときおり、専門知識をさしはさむだけで、自分で、自然と正しい対応へ導かれるものなのではないか、と思っている。

2011-09-30 21:49:38
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

きっと、勉強会ではこの部分までできれば成功だったのだと思う。牛肉への対応が見つかったことで、非常に晴れ晴れとした表情をしていた。こんな風に、生活の現場でひとつずつ、対処方法を見つけていくしかない。なぜなら、何が生活に必要な知識なのかは、そこで生活する人間にしかわからないのだから。

2011-09-30 21:52:01
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

このように集団で話をする過程で、自分たちで問題を見つけ、解決策へ到達するというのは、カウンセリングなどのアプローチで存在する手法だと思った。今回は、そのことにより決してすべての問題が解決するわけではないが、現実に対処するにあたって有効な手法であるだろうと思う。

2011-09-30 22:07:29
安東量子【告知専用】 @ando_ryoko

友人からは、なぜ、こんな勉強会を私が企画したのか、と聞かれた。私が、ド文系であることを友人は知っていたから。それには、うまく答えられなかった。私はこんな企画が必要だと思った。だけど、する人がいなかった。だから自分がしてみた。この回答は、友人が聞きたかったものではないと思う。

2011-09-30 22:18:12
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

了解です。同感です。断片情報ではない部分を伝えたかったのでした。また「視点」という視点、参考になります。@ando_ryoko 自然放射線の話、チェルノブイリとの対応の違いの話がとても参考になったと言っていた。現在の状況について、相対的に見る視点が必要だったのだと思う。

2011-10-01 09:23:34
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

支援とはどういうことか。感情と共感だけでは人を救えないと、私は言ってきた。しかし感情と共感を切り離しては、科学の言葉も届かない。科学者といえども、事実関係の確認の段階と、その社会的評価の言葉、つまり被害にあった人たちへの共感と視点の提供、その人の視点と立場の理解とを忘れぬように。

2011-10-01 09:45:12