ウィリアムバロウズbotから抜粋

鮎川信夫の翻訳です。
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ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

哲学者たちは、送信がさらに送信を拡大すること以外には何の役にも立たないことは、ちょうど麻薬のようなものだということに気づかないで目的と方法論争をさかんに繰り広げる。なにかほかのことをめざす手段として麻薬を使ってみることだ・・・

2022-09-10 19:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

粉末のデ・ローディドを使ったことがあるかね?あれで死んじまったやつがたくさんいる。量はつまようじの先にのせられるくらいでいい。そうだ、太い方のはしだ。それ以上はいけない

2022-09-11 04:39:33
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

まあそれでも物(ぶつ)のためなら楽なもんさ

2022-09-11 13:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

「調合して注射するんだ、麻薬で良い気分に酔っぱらってね、たしかにコカインは皮下に打てるぜ。腹の真ん中にかっとくる、ヘロインとコカインをまぜたやつ。あれは身体に入っていくときににおいがわかるよ」連中は皆腹の減った人間に似ていた。しばらくすると注射のききめが衰え始め会話は下火になった

2022-09-11 22:39:37
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

彼女のいまわしい電気のぴりぴりするような欲求のために、その荒廃したももの肉の奥で点滴器がくだけた。だが、彼女が気にするものか。彼女は肉の中のガラスのかけらを取ろうとさえしなくて、肉商人のようなつめたい無表情な目で自分の血まみれの腰を見おろす。

2022-09-12 07:39:32
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

ムカデは、無数の同性愛男に小便をかけられて腐食し薄い黒い紙のようになった鉄のドアにしがみついて鼻をすりつける・・・

2022-09-12 16:39:36
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

老いぼれジャンキーは血管をさぐりあてる・・・注射器の中で水中花のような血の花が咲く・・・

2022-09-13 01:39:41
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

美しい青い物質が自分の内部に流れ込む

2022-09-13 19:39:35
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

「ようし、リー!!そのサポーターの中から出てこい!おまえのことはわかっているんだ」警官はそう言って、たちまちこの男のペニスを引きちぎる。

2022-09-14 04:39:35
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

映画を見ているようにいろいろな映像が目の前を通り過ぎた。巨大なネオンの輝くカクテル・バー・・・それがだんだん大きくなり、ついには街路も往来する人や車も盛り場ものみこんでしまう・・・

2022-09-14 13:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

車の中で、おれは何が起こったかをさとった・・・おれは、サルガッソー海に向う途中のウナギが食べるのをやめると尻の穴が閉じるように、時空の世界の扉が閉じて外にほうり出されたのだ・・・締め出しをくったのだ・・・

2022-09-14 22:39:37
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

おれは害虫駆除業者と呼ばれている。たしかに、ほんの一時期この仕事をやって、黄色い粉の中で窒息するアブラムシの尻ふりダンスをみた。

2022-09-15 16:39:36
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

やがて、一人の金持ちの男が通りかかって、この怪物をにらみつけた。すると、でぶは恐怖のあまり小便や糞をもらしてころげまわり、自分の糞を食った。

2022-09-16 01:39:32
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

緑色の炎がカールの頭のなかで爆発した。彼はハンスのやせた褐色色の身体を見た。荒い息を肩に吐きかけながら、からみついてくる肉体。炎は消えた。なにか巨大な昆虫が手の中でのたくりまわっていた。

2022-09-16 10:39:36
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

金切り声をあげる頭蓋骨は裏階段をころがり上がって、妻の耳痛につけこんで具合の悪いことをしようとする身持ちの悪い夫のコックをかみ切る。若い新米水夫は暴風雨帽をかぶり、シャワーの中で妻を撃ち殺す・・・

2022-09-17 04:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

血管がなくなり、金がなくなってゆく。

2022-09-17 13:39:35
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

麻薬切れに苦しむドゥーリーは人をげっそりさせる様子をしていた。まるでうわべを覆っていた膜が麻薬に飢えた細胞に溶かされて消滅したように見えた。そして、にわかに活気づいていやらしい昆虫のように動き始めた内臓や細胞が、今にも外皮を突き破って飛び出しそうに見えた。

2022-09-18 16:39:36
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

彼女のいまわしい電気のぴりぴりするような欲求のために、その荒廃したももの肉の奥で点滴器がくだけた。だが、彼女が気にするものか。彼女は肉の中のガラスのかけらを取ろうとさえしなくて、肉商人のようなつめたい無表情な目で自分の血まみれの腰を見おろす。

2022-09-19 19:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

この不信心なとんちき野郎め、この仕返しはちゃんとするからな。きさまをジャンキーのけつの穴みたいに固くからからになるまでしめつけてやる。

2022-09-20 04:39:33
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

モルヒネの効果はまず足の背面、続いて首の後ろ側に現れ、心地よい弛緩の波が拡がって、全身の筋肉をとろかし、温かい塩水に浸かって横たわっているように、何かふわふわしたものになって浮かんでる気分になってくる。この弛緩の波が全身の組織に拡がった時、おれは強烈な恐怖感に襲われた。

2022-09-20 22:39:37
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

無重力状態でセックスをやったことある?精液がかわいらしく心霊体みたいに空中に浮かんで、女たちはたいてい聖母のいわゆる純潔受胎か、少なくとも間接妊娠ということのなるの・・・

2022-09-21 07:39:32
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

ジャンキーのろくでなし女が胎児をしめあげちまう・・・女はだめだな

2022-09-22 19:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

ひとつまみもないよ・・・ クロム・フライデー(おとといおいで)・・・

2022-09-23 04:39:34
ウィリアム・バロウズ @NakedLunchBot

あるとき、彼は木炭を背中にしょって山から降りてきた妊婦をひき倒した。女は通りのまん中で血まみれの死んだ赤ん坊を流産した。キーフは車から降りて歩道のふちに腰をおろし、ステッキで血をかきまわしていた。その間に警官がアラクニドを尋問し、けっきょく、衛生法違反で女を逮捕した。

2022-09-23 13:39:33