- jinmenkutsu
- 32230
- 34
- 2
- 25
元サザビーズの美術関連のトップたけれど、今はローマで神父になる学校に通っているという人のインタビューを興味深く聞いた。神父への道を志すきっかけの一つが、サザビーズにいた頃の経験で、自分や家族の所有物をオークションにかける客のほとんどはひじょうに辛い思いの只中にいて、
2022-10-16 21:03:24そんな人々と対応することに、美術品を扱うこと以上にやり甲斐を感じたことだというのだ。オークションに物を出す人々のほとんどが、金銭的に苦しくなったり、家族を失ったりした人なのだという。そんなこと、思いもしていなかった。ただただ、金持ちの趣味の世界だとだけ思っていた
2022-10-16 21:03:25オークションでは「アンティークの椅子」だけれど、その椅子をオークションにかける人にとっては「つい最近まで、おばあちゃんがいつも腰掛けていた椅子」だったりするのだということに
2022-10-16 21:05:00売る人にとっては思い出の品
@mariemot 同じ理由で、いわゆるヴィンテージのジュエリーとかがどうもダメです。 手放した人には、鉱物とか芸術的価値以上の思い入れがあったはずで、それでも手放さざるを得ない事情とかつい考えてしまいます…
2022-10-17 04:53:14@31shikawa そうですか。そうやって様々な思いや物語がくっついているからこそ、ヴィンテージやアンティークに価値を見出す人々(pre-lovedなどと呼んで)もいますが、人それぞれで興味深いです。
2022-10-17 10:53:28超有名な美術家の娘に当たる人が母の友人にいるのだが、彼女の元には画商やコレクターはもちろん、キューレターに至るまで、色々な人が作品の買収を持ちかけにくるのだそうだ。 だがその人からすれば『大好きな父の遺品』なので、たとえ札束を億単位で積まれても手放せない、と言っていたそうだ。 twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-17 00:18:37作品に『情』が無い人にとっては、ただの商品。 『情』がある人にとっては、思い出の品であり、掛け替えのない記憶であり、過去と今をつなぐよすが。 それを剥いでなお輝くのが美の本質なのかもしれないが、無情の世界である。
2022-10-17 00:18:37シャンソン歌手のバルバラが、「ドルオー」という曲の中で持ち物を競売に掛けざるを得なくなった女性の心境を歌った部分がありますが、メルカリや出張買取りの会社がそれだけの覚悟を背負っているかは甚だ疑問なのです。 twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-17 10:47:39ちなみにサザビースやクリスティーズは鍵盤楽器(チェンバロ・ピアノなど)のオークションはやらなくなりました。価格が低迷して儲けが出ないから。 twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-16 22:38:19辛いことがあった人に向き合って、然るべき価値で売ってあげる、オークション屋にはそういった面もあるけど、「やっぱりオークションから取り下げたい」って関係者が言い出すとそれに抵抗するのもオークション屋。
2022-10-16 22:40:40そういや近所のお宅が今では珍しい丸いちゃぶ台をゴミに出す気配だったので、掛け合って譲っていた事あったな(ちゃんとお礼した)(今も我が家の和室にある)
2022-10-17 16:04:59オークションに掛けられるきっかけ
デカい売り出しは大体"3Ds"が大本にあることが多いというのはよく知られた話。Death, Debt, Divorce. そういうことなのよね。 twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-16 21:22:08スリフトショップでのドネーションも同じ。まとまったドネーションが来ると誰かが亡くなったんだなと思う。受け取る時には感謝の気持ちを伝え、遺品だというのが会話で上がったら追悼の意を伝える。モノは高価でも所詮モノでしかない。永遠なのは神の愛のみ。 twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-17 07:59:55rt←題名失念したが質屋が舞台の落語を思い出した 店主が使用人に「質屋というのは品物を扱うだけではない その品を持ってきたお客様の気持ちも引き受けるのだ」と言ってたような
2022-10-17 11:57:38物に込められた思い。 内容ズレるけど、 鑑定番組とか観てると、例えば亡くなった祖父が生前に生涯をかけ集めた物を、孫とかが何の躊躇もなく金欲しさに鑑定に出して売る。 ファミリーヒストリー観てても、3世代くらい離れちゃうと、もう過去はわからない。 思いとかは知ろうとしないと伝わらない。 twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-17 09:27:35なんでも鑑定団だと、 今まさにカネに困って売りに出そうとしているわけではないので、 こういう重さはないんだろうなあ twitter.com/mariemot/statu…
2022-10-17 14:31:52↓そういう人もいるけど普通に古美術商が持ち込んだりもするよ。もっと大変なのが所有者亡くなって親族が持ち込んでオークションかけたのに『実は相続争いの真っただ中で誰の物か決まってなかった』っていう話も・・・。一瞬オークションでバイトしてたのだ。
2022-10-17 12:58:09