曽根泰教「これでプロマネやってみろ!」(2011.10.4 先端研究)

曽根先生がSFCの授業(「先端研究」)で話されたプロジェクトマネジメント論を@marinxがtsudaり、それをまとめました。
17
まつまり @marinx

今日も9時25分から曽根先生の「先端研究」はじまりまーす

2011-10-04 09:18:03
まつまり @marinx

今日の先端研究。テーマはプロジェクトマネジメント。

2011-10-04 09:33:08
まつまり @marinx

曽根「今日の授業は大規模なプロジェクトをやったことがない人にとってはほとんど意味がない。経験がないと知識を得てもその理解が深まらない。なぜビジネススクールがビジネスパーソンをとるのか、ポリシースクールがなぜ官僚をとるのかも同じ問題」

2011-10-04 09:35:24
まつまり @marinx

来週の授業では俺が「DPから見るプロジェクトマネジメント」というテーマで話をさせてもらうことになりました。

2011-10-04 09:38:56
まつまり @marinx

What is a project? "Series of actions to achieve a result"

2011-10-04 09:39:55
まつまり @marinx

プロジェクトとは:「①ユニークな、繰り返さない現象(単一現象)、②決められた日時までに納品(時間制約)、③明瞭な目的(特定の目標)、④相互関係をもつ複雑な活動から成立(予測できない構造)、⑤元の仕事のラインではない(自分の組織)、⑥受益者(結果を期待する内外の受益者)」

2011-10-04 09:49:34
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトの受益者問題は、シンクタンクやコンサルティング会社を例に考えるとわかりやすい。これらには必ずクライアントがいて、研究はするけど発表できないことがたくさん。クライアントのためにやるのか、広く一般のためにやるのかで全然変わってくる。」

2011-10-04 09:55:59
まつまり @marinx

曽根「いまだから言えることをいうと、某大物政治家に国会改革を頼まれたときに、その政治家の手下になったのかとマスコミから批判された。クライアントではなかったのに、である。この違いがわかっている人は少ない」

2011-10-04 09:57:50
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトで何をマネージするのか。アイディア、仕事、組織、人、お金、時間・・・たくさんある。修士論文は自分の仕事をmanageするだけ。プロジェクトマネジメントとはレベルが違う」

2011-10-04 09:59:03
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトの構成要素:マネジメント、プロセス、ライフサイクル、システム。」

2011-10-04 10:00:30
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトで一番大事なのは、プロセスと目的。プロセス→計画、スケジューリング、制御。目的→目標達成の過程のマネージ」

2011-10-04 10:03:20
まつまり @marinx

曽根「プロマネのノウハウは、政策やマニフェストの作成、分析にも生かせる。政策やマニフェストも目的とプロセスが本質」

2011-10-04 10:05:53
まつまり @marinx

曽根「日本の農業統計は世界に誇れるデータだが、政策に使われてない。何の目的で統計をとってるかがはっきりしていないからだ。アメリカの国勢調査は、選挙制度改革が目的、としっかり書いてある」

2011-10-04 10:09:59
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトのプロセス:①立ち上げ→プロジェクトの承認、②計画→目的の定義・洗練化、③実行→プロジェクト活動を実行、④制御→プロジェクトを軌道に乗るようにする、⑤終了→公式にプロジェクトが終了」

2011-10-04 10:16:12
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトのライフサイクル:①立ち上げ→マーケティング、フィージビリティチェック、競合調査 ②計画→目標達成のための適切な方法の決定 ③実行→プロジェクトの目標を達成するように実行 ④終了」

2011-10-04 10:18:09
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトと永続的な組織は違う。プロジェクトは止めたり、廃止するのが簡単だが、永続的な組織はそれがすごく大変になる」

2011-10-04 10:20:21
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトのために国際チームをつくると、文化の違いで驚くことが多い。いま一緒にプロジェクトをやっているスタンフォードの連中が我々と仕事をして、日本人は、①時間通りに来る、②必要な資料を持ってくる、③ちゃんと指示に従う、ので驚いているw」

2011-10-04 10:33:08
まつまり @marinx

プロマネのメソッド(The Lewis Method):概念、問題、選択肢、戦略の評価、実行計画、計画からノート、計画の執行

2011-10-04 10:37:36
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトトライアングル:①time ②cost ③quality→3つを一緒にハイレベルで実行するのはとても難しい」

2011-10-04 10:40:11
まつまり @marinx

「研究計画書:テーマ、タイトル、組織、対象、資金、手法、データ、分析、発表。特にタイトルが重要。タイトルがダメだと採択率低い。僕の感じでは細部では評価されてないと思う。テーマも大事、自分の専門外でも、良いテーマか悪いテーマかすぐにわかる」

2011-10-04 10:42:22
まつまり @marinx

曽根「研究の単位が大事。良い研究をやっていても、チームとしてみると、まったく組織がだめ。査読型の研究の弊害は、論文をよく書ける人だけが集まって、たんなる足し算になってしまうこと。それがかけ算になるのがチームとして機能するということ」

2011-10-04 10:45:11
まつまり @marinx

曽根「プロジェクトの成果は大事。政策評価のときは、成果がほとんど見えないとすぐに落第点をつけられる。研究評価はそれがけっこう甘い」

2011-10-04 10:49:27
まつまり @marinx

曽根先生への僕の質問「今日のお話はプロマネにおける『サイエンス』の部分がテーマでしたが、『アート』の部分はどれくらい重要だと思われますか?」

2011-10-04 11:08:39
まつまり @marinx

曽根先生答え「組織運営よりもプロジェクト運営の方が、アートの要素(人に依存する部分)が大きい。永続的な組織は官僚制をとっているので個人の影響力はなるべく排除されている。松下だって本田だって、カリスマ経営者なきあともしっかり存続している(続く)」

2011-10-04 11:11:30
まつまり @marinx

曽根先生答え「だが、プロジェクトでは人の要素、つまり個人の個性や能力、チームのまとまりが成果に直結する。これをあえて『科学』とすれば、コミュニケーション論やリーダーシップ論になるが、僕から見ればこれはアート。このアート部分への配慮もとても重要」

2011-10-04 11:15:00