構成作家・百田尚樹氏の『小説を読む人の少なさについて』の連続ツイートまとめ

百田尚樹 @hyakutanaoki

30年以上も昔、学生時代の春休みに、引っ越しのアルバイトを１ヶ月近くしたことがある。その時、驚いたのが、ほとんどの家に本が僅かしかなかったことだ。段ボール1箱か2箱もあれば十分だった。世間の人って、大多数は本を読まないのだなと思った。

百田尚樹 @hyakutanaoki

大学を辞めてテレビ関係の仕事をするようになって、びっくりしたのは、テレビ局員は一部の人を除いて大半が小説は年に3冊も読まないということだった。で、10年くらいして大学時代の友人に会って話をすると、彼らもほとんど小説なんか読んでなかった。

百田尚樹 @hyakutanaoki

要するに、世間のサラリーマン（男）の大多数は、ほっとんど小説なんか読まないのだ。書店の文芸の棚にいる男性たちは、実は大変な希少種である。私の感覚で言えば、小説をよく読む男性はサラリーマンの3パーセントくらいな気がする。

百田尚樹 @hyakutanaoki

それをある出版社の編集者に言うと、彼は「それは多すぎるような気がします」と答えた。「男性サラリーマンの30人に1人が小説を読んでたら、小説はもっと売れますよ」と。

百田尚樹 @hyakutanaoki

彼の言うこともなるほどだと思った。2年前、200万部も売り上げて社会現象ともなった「1Q84」だが、全国民1億2000万人から見れば、2％も買ってない。民放テレビがゴールデンタイムで2％以下の視聴率を取ったら、それこそ未曾有の大事件だ。

@mooncastle37

@hyakutanaoki 高校生でも本を読んでいる人は少ない気がします。私は読書好きですが、少なくとも41人居る私のクラスに本が好きという人は他にいないと思います。私は文芸部なのですが文芸部と漫画研究会が同時に部誌を出すと必ず文芸部誌が残るんですよね。活字離れでしょうか…。

百田尚樹 @hyakutanaoki

41人に1人は2.5％、つまりほぼ3％。冗談はおいといて、貴女は将来もしっかり本を読んでください＾＾ RT @mooncastle37 高校生でも本を読んでいる人は少ない気がします。私は読書好きですが、少なくとも41人居る私のクラスに本が好きという人は他にいないと思います。

百田尚樹 @hyakutanaoki

実は・・・小説を読むという行為は、ある程度、技術が必要。私自身しばらく小説を読むのを遠ざかっていた時期があったが、久しぶりに読むと、なかなか物語が頭に入ってこなかった覚えがある。ああ、この技術は使わないと衰えるんやなと、その時思った。

百田尚樹 @hyakutanaoki

新聞と週刊誌の記事しか読んでいないと、小説を読む力がはっきり落ちる。実は同じ活字でも、両者は性質が全然違う。新書は新聞と週刊誌に近い。ビジネス本は読んだことがないから、知らん。