韓国のSF短編集、チャン・ガンミョン『極めて私的な超能力』(吉良佳奈江・訳)読み終えた。これ、めちゃくちゃ面白いし、そのバリエーションが豊か。近いうちに他の邦訳のあるもの『鳥は飛ぶのが楽しいか』『我らが願いは戦争』『韓国が嫌いで』も読んでみよう。
2022-10-07 22:42:55チャン ガンミョン『極めて私的な超能力』(吉良佳奈江訳/早川書房)、まだ途中までだけど、今まで読んだ韓国SFの中ではたぶんこれがベスト。ナチの戦犯と収容所体験者の感情記憶を交換する「アラスカのアイヒマン」の周到な手続きと巧緻な結末に脱帽。金星を舞台に… amazon.co.jp/dp/4153350575/…
2022-06-26 23:26:40“SFの主人公も読者も、外の世界を見たいという思いを持っている人たちであり、伝統的に「外」へ出て行こうとする冒険小説でもありますよね。” 不可能な世界を想像すること――『極めて私的な超能力』著者チャン・ガンミョン インタビュー|Hayakawa Books & Magazines(β) hayakawabooks.com/n/nc46c91354654
2022-06-28 16:22:58THATTA ONLINEを更新しました。thatta-online.com 書評「内輪」は宝樹(バオシュー)『三体X 観想之宙』、いしいひさいち『ROCA 吉川ロカストーリーライブ』、チャン・ガンミョン『極めて私的な超能力』、恒川光太郎『化物園』です。岡本俊弥の連載は『眉村卓の異世界物語』です。
2022-10-02 22:52:37『極めて私的な超能力』、作者自身及び訳者による大変良い感じの各編解説が収録されてるし、RTしたインタビューやレビュー、冬木さんの紹介 huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2022/07/… なんかもあるので(例によってそれで興味持って読んだ)そんなに付け加えられることもないのだけど一応、感想もだらだら書くと。
2022-10-07 22:42:55一番好きなのは「あなたは灼熱の星に」、ほぼ並んで「アラスカのアイヒマン」、そして巧いなと思うのが表題作「極めて私的な超能力」。「アルゴル」も楽しい。 「あなたは灼熱の星に」、人間にはできない動きでのロボットの現代舞踏(ただし金星表面で上演)なんかも出てきて
2022-10-07 22:42:56「おお、『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』だ」とか思わされたりしつつ。 金星探査が「炭酸飲料会社」と「無料自動車会社」どちらかが主体の計画に絞られた世界で前者の探査団が彼らが主役のリアリティショーを演じさせられている中での一組の母娘、探査団に属する科学者と舞踏家の
2022-10-07 22:42:56キャラクターの相互の葛藤と各々の人生の陰影、それにまごうことなき「悪」、欲深く冷徹で身勝手でありつつ強かでユーモアものぞかせる番組のプロデューサーたちとスポンサー代理人の造形、会話劇が大変面白い。テーマや設定の現代性も卓抜。
2022-10-07 22:42:57「アラスカのアイヒマン」の歴史と倫理を扱う視点の広さやバランス感覚、多分去年あたりに読んだ何かを連想させるな、何だっけ……と少し悩んでいたのだけどついさっき、ケン・リュウ「歴史を終わらせた男─ドキュメンタリー」(『宇宙の春』収録)だと思い出すことができた。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2021/04/…
2022-10-07 22:42:57チャン・ガンミョンにせよケン・リュウにせよ、こういう作品が書けるところに敬意を抱くし、継続して作品を追っていきたいと思わせてくれもする。 twitter.com/sagara1/status… 表題作はごく短い一編だし、その魅力は訳者解説が短く非常に的確に示してくれているとも思うので加えて書くべきことがない。
2022-10-07 22:42:58短編集『宇宙の春』読んだ。ケン・リュウ作品は社会と人の心にまつわる難題を多角的な視点、価値観からいかにもSF的なアイディアを交え、特に物語ること、事実を解き明かそうとすること、演出すること、共感と反発のメカニズムといったことを巧みに描きながら……こう書くと語弊もあるかとも思うけど
2021-06-18 00:36:28「アルゴル」は「作者の言葉」にもあるようにシェイクスピア『テンペスト』が引用されたり、プロスペローを名乗る人物が登場したりする。 今期放送が始まったばかりの『機動戦士ガンダム 水星の魔女』もモチーフの一つに『テンペスト』がある可能性が割と高いかと思えるけど、 pic.twitter.com/kOuKoMM7o7
2022-10-07 22:42:59『極めて私的な超能力』が大変面白かったので twitter.com/sagara1/status… 同じ作者・訳者の『鳥は飛ぶのが楽しいか』を読んでみている。 現代韓国社会のとてもしんどい労働事情を描く10篇。 これが現実と遠く離れた空想の話だったら良かったのにな、あるいは
2022-10-15 18:10:24単に物珍しい異国の話であってくれれば……でも僅かに海を挟んでいようが、どう考えても地続きの話だね、と思わされる短編集。 なお、例えば作者(チャン・ガンミョン)が「今ここ」をこんな感じで捉えている上で『極めて私的な超能力』でのバリエーション豊かに想像を巡らした物語を綴っているのかと
2022-10-15 18:10:25@sagara1 ありがとうございます。 11月にオンライン対談があるので、「チャン・ガンミョンは何人いるんですか?」という素朴な疑問をぶつけてみます。 根っこは繋がっていて、でも作業量からして3人くらいいる気がします。
2022-10-16 00:25:07@kira87679164 ありがとうございます。 チャン・ガンミョンさん、実に多彩で、優れたバランス感覚を持つ作家だなと思えています。 近いうちに『我らが願いは戦争』『韓国が嫌いで』ではどんなことをどんな風に描いているのか、覗いてみようと思います。
2022-10-16 01:29:51チャン・ガンミョン『鳥は飛ぶのが楽しいか』「訳者解説」無料公開中です!|堀之内出版ブログ(公式) @horipub #note note.com/horipub/n/n830…
2022-06-24 08:00:01