十三夜の夕べに似合う古典~『枕草子』第一段「春はあけぼの」

2011年の10月9日日曜日は十三夜。中秋の名月と並んで美しいとされる夜空の下、声に出して読みたい日本語……じゃなかった、古典はいかがですか。1行目の始まりは、なじみのアレ。「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく……」です。どうぞ~!
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2011-10-05 10:42:18
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【十三夜に古典を♡】本日はリクエストコラム。@Grayruさんより「名月に合う漢詩を」ということでしたが、漢詩が見つかりませんでしたので古文を(笑)。

2011-10-05 10:48:18
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【十三夜に古典を♡2】今年(2011年)の10月9日は十三夜です。名月というと9月の「中秋の名月」が有名ですが、旧暦9月13日の月も「十三夜」と呼ばれ、

2011-10-05 10:48:35
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【十三夜に古典を♡3】慈しまれてきました。最初に愛(め)でたのは、宇多天皇とも醍醐天皇とも言われているそうです。

2011-10-05 10:48:48
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【十三夜に古典を♡4】月の美しい夜、中高生時代にそらんじた(正しくは暗記させられた……笑)アレを読んでみませんか。

2011-10-05 10:49:07
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【十三夜に古典を♡5】そう、「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し明かりて……」のアレです。大人になるとその文章に込められた味わい深さがわかるようになり(笑)、違う気持ちで楽しめます。

2011-10-05 10:49:22
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【十三夜に古典を♡6】『枕草子』の原文と田辺聖子さん訳の現代文をお届けします。 ※こちらでご紹介する原文は田辺さんの現代語訳で使われた原文と若干異なりますが、その旨、御了承ください。

2011-10-05 10:49:40
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【十三夜に古典を♡7】【原文】⇒春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

2011-10-05 10:50:16
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【十三夜に古典を♡8】夏は、夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。雨など降るもをかし。

2011-10-05 10:50:32
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【十三夜に古典を♡9】秋は、夕暮れ。夕日のさして山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つなど、飛び急ぐさへあはれなり。

2011-10-05 10:50:51
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【十三夜に古典を♡10】まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

2011-10-05 10:51:06
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【十三夜に古典を♡11】冬は、つとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。

2011-10-05 10:51:25
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【十三夜に古典を♡12】昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。

2011-10-05 10:51:45
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【十三夜に古典を♡13】【現代語訳】⇒春はあけぼのが情趣(じょうしゅ)ふかい。だんだん白(しら)んでいく山ぎわが、すこし明るくなり紫がかった雲がほそく横になびいているのなぞ、すばらしい。

2011-10-05 10:52:14
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【十三夜に古典を♡14】夏は夜。月のあるころはもちろん、闇もやはり、蛍がみだれ飛んでいるのなどすてき。雨などの降るのも心たのしい。

2011-10-05 10:52:34
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【十三夜に古典を♡15】秋は夕暮れがいい。夕日が華やかにさして山ぎわちかく、ねぐらへいそぐ鳥が、三つ四つ二つと、飛んでゆくのも情緒(じょうちょ)がある。

2011-10-05 10:52:51
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【十三夜に古典を♡16】まして雁(かり)などの、列を作っているのが小さく小さくみえるのも、秋らしくしみじみしていい。日が入ってしまってのちの、風の音、虫の音……。

2011-10-05 10:53:08
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【十三夜に古典を♡17】冬は早朝があわれふかい。雪の降っているときの面白さはいうまでもない。霜などがたいへん白く、またそうでなくても、非常に寒い朝、火などをいそいでおこして、炭火を持ってゆくのなど、冬の情感にぴったりである。

2011-10-05 10:53:37
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【十三夜に古典を♡18】もっとも、昼になって、寒さがやわらいでくると、火鉢の火も白く、灰がちになっている、などというのは、つまらないけど。

2011-10-05 10:53:55
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【十三夜に古典を♡18】~ビジュアル版 日本の古典に親しむ 5『枕草子』(田辺聖子)より(※原文は「国語の先生の為のテキストファイル集」 http://t.co/XQF2uaBE より。

2011-10-05 10:54:20
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【十三夜に古典を♡19】いかがでしたか。暗記した当時のあれやこれやも懐かしく(笑)、言葉の響きと美しさが胸に響きますよね。月明かりの下、記憶を引っ張り出してそらんじるのも今宵は素敵かと。

2011-10-05 10:54:48
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【十三夜に古典を♡20】風情ある日本の美しさ。言葉でもっと味わうなら>> http://t.co/RamdPRUs

2011-10-05 10:55:15
Emmie/혜미 @Emmie_STJ

枕草子か…。懐かしい♪久々に読みたくなったなぁ(*^^*) RT @sebun_digital: 【十三夜に古典を?9】秋は、夕暮れ。夕日のさして山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つなど、飛び急ぐさへあはれなり。

2011-10-05 10:55:21