世界のGOODデザイン鑑賞企画「ウクライナ編」

POO松本 @POO_MATSUMOTO

【世界のGOODデザイン鑑賞企画：ウクライナ編】 月イチ開催、海外のおもしろ凄いデザインを眺めて発想を豊かにしよう企画2022年10月度は、いつものジャンル毎から趣向を変え「国をまるごと」紹介。今回その白羽の矢が立つのは東欧・ウクライナ。どんなデザインが溢れる国なのか？を観ていきましょう！ pic.twitter.com/jXZWDIgrhY

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ツイッターを始めSNSやTV、新聞、あらゆる場面で今や国名を聞かない・見ない日が無いウクライナ。そのウクライナは日本の1.5倍の国土に、人口は日本の1/3強。日本のように縦でなく横に広い国で、端から橋までは東京～ソウル間ぐらい。日本より大きくて日本より少ない。それがウクライナという国で。 pic.twitter.com/vq8qMiwqKR

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さて、そんな国にどんなデザインがあるのか？が日本人にもわかりやすいのがこちら、海外のアニメ・マンガの一大イベントである「コミコン（コミックコンベンション）」。その2018年度にウクライナで開かれた際の公式サイト・バナーデザインがこちら。アスカのコスプレ、完成度がエゲツないなｗ pic.twitter.com/fVR7OJ5czh

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遥か遠くの国で行われたイベントの模様がこちら。コミコンではコスプレイヤーがステージに上がって、キャラのパフォーマンスをするのがある種のメインイベントになっていて、画像はまさにその最中。日本的なノリとは少し違いますが、まぁ大筋では俺らとまるで変わらん！と言い切ってよいのでは？ pic.twitter.com/KRFjKbdVzf

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さて、実はノリが日本人とあまり変わらない遠いお国のウクライナ。もうすぐハロウィンの時期ですが「最恐の仮装」と題されたデザイン三種がこちら。…マスクを着用しないのが一番怖い、と外出時のマスク着用を訴える主旨も、日本と同じような発想が根幹にあり。これの日本ver、あってもおかしくない！ pic.twitter.com/mUx20hZsjd

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日本のデザイン志向と大きく違うのは「実際にあるモノを題材にする」傾向が強い点。これは欧州全般にもいえることなのですが、コロナ禍での過ごし方を啓蒙するこちらのデザイン9種は「実在の名画」をパロディに仕立て上げてのもの。既に在るもの、著名なもの、そういったので見立てる、感じ。 pic.twitter.com/kY1z0asy6c

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地図の上で線を引いているだけで、様々な言語が飛び交う欧州という土地なら、なのかもですな。新しく何かを提示して「なにそれ？わからん」となるよりも、既に皆が知っているモノを使って、理解をスムーズにさせる手法・発想、という感じでしょうかね？それは特にウクライナに限らず、という感触。 pic.twitter.com/JvglRKmnPU

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ただ、実在の名画を題材にしていても、この最後の晩餐のパロディは何となく「孤独のグルメ」感があって。黙食、孤食、といった食事を哀しい・寂しいと思わせるのではなく、オモロイやろ？と根っこが明るい感じのするデザインが「ウクライナ節」の真骨頂ではないかなぁ、などと。 pic.twitter.com/y8YTBaIMDB

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発想の根っこが「他人を面白がらせる」という発想はこちらのイブプロム…非ステロイド系消炎鎮痛剤のデザイン二種にも現れていて。いわゆる頭痛が痛い状態にある様を、鳥に突かれたり蛇に巻き付かれる、一見有り得ない状態でユーザーに見せることで、わはは！なんじゃそりゃｗと愉しませるデザイン。 pic.twitter.com/bgesffnLZV

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さらにこちらの鎮痛剤のデザインでは、スケボー少年が階段からのジャンプに失敗した瞬間に、せめて着地を頑張ろうとするのではなく素早い判断で白旗をあげ（苦笑）水のグラスを掲げて薬を飲もうとしていたり。こち亀的、ドリフ的な笑いの間、みたいなのがデザインにもよく出ているのではないか？と。 pic.twitter.com/iN9Ww1rkHj

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「二日酔いは危険」と題された解熱鎮痛剤のデザインでは、酔いがまったく冷めやらぬオッサンが朝から皿洗いするのはいいんだけど、その手に持ってるのが食器洗いのスポンジではなく子猫、という（苦笑）おっさんの目も虚ろだが、ネコもネコで俺どうすればええねん…という顔してるのが実に可愛いｗ pic.twitter.com/svMLGtOzb9

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こちらは小児歯科の広告デザイン三種。歯がワルモノに成り切って、それぞれがチョコなどの甘いモノを「お宝」として口内に隠した…という物語をデザイン。専門家に探してもらわないと、と訴える訳ですが、これを日本的に言うなら「探せ、すべてのチョコをそこに置いてきた！」という感じだろうかなぁｗ pic.twitter.com/upiEcLb2Rn

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わかりやすく何かに例える、そしてその例えがなるべくユーモラスであること。そんなウクライナ節が赤十字をデザインするとこう。クリスマスの靴下、イースターエッグ、どちらも貰う側にとって非常に嬉しいサプライズですが、それは献血も同じだよ、と。善意のプレゼント、という根幹を見事にデザイン。 pic.twitter.com/gITrZISxah

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年末年始の飲酒運転事故をなるべく未然に防ぎたいウクライナのパトロール警察が打ち出したデザイン二種がこちら。クリスマスツリーにぶら下げて飾るオーナメントの車が、壊れて粉々になっている様で事故をマイルドに表現。こうならないように、楽しい休暇を！という心根は日本でも十二分に通じる。 pic.twitter.com/rqW3RGvLe7

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HONDAがウクライナ国内にて「化粧しながら運転」で起こる事故を無前に防ごうとデザインしたのがこちら三種。アイシャドウが街灯だったり、ファンデーションが横断歩道だったりと芸が細かい上に、右上のアイコン、赤信号が口紅と、きちんと化粧品で固め打ちする発想。このデザインは実に上手いっ！ pic.twitter.com/7Kl2EbRw7w

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車繋がりでのデザイン四種ですが、まず一枚ペタリ。さて、このデザインが何を指し示しているのかわかる人は多分、日本でも（日本だからこそ）そんなに多くないんじゃないかなぁ？と。耳が車のドアになっている訳ですが、どうもそれを五月蝿く感じているようで？ pic.twitter.com/6obDreRAs6

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このデザインは「ドアクローザー」の広告。ドアクローザーなる言葉を今回の準備中に初めて知った当方、必死こいて探してきました！こんな感じで、ゆるく閉じたドアを完全に閉じるまで引き寄せる、そのための仕組み？仕掛け？のようで。これは日本車の場合、特に令和の今、まるで無縁のようですが… pic.twitter.com/iH2D80Mpgj

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海外、特に東欧という土地柄では車は相当な贅沢品。ポンポン新車が買える訳ではなく当然、修理しながら大事に乗り継いでいくのでしょう。ゆえにドアの締りが悪い⇒バタンバタンと強く閉める⇒うるさい、という図式があるのがこのデザインの意図。日本でもメジャーならすまーん！（土下寝の準備しながら pic.twitter.com/x8ShHZweX3

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イタリアからの直輸入アルミホイールを宣伝するデザインがこちら。高い高い舶来物をわざわざ買う意味とは？に対するアンサーとして、あなたの車をこんな感じで守るからだ！と擬人化デザインで返答した訳ですが、いやぁそこまで？と思いつつも、そうなのかも…とデザインの説得力に押し切られそうｗ pic.twitter.com/Ov6zDeueQk

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ウクライナで発売されるシトロエン・C5エアクロス。そのテスト走行のタイヤ痕を額縁に入れたデザイン。アスファルトと路肩を跨いで走行しても揺れない・ハンドル取られない…この感動を残したい！というノリですが、だからといって額縁に入れて飾るかYO！とツッコんだら君もウクライナ節の虜（笑 pic.twitter.com/uZCdXR2Akv

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やはり東欧の最果て、ウクライナの地になっては欧州からの直輸入というのは高嶺の花なのだろうなぁ…と思わせるデザイン三種がこちら。「高貴な生まれの燃料」と題されたEU直輸入ハイオク、名家の家紋のようにデザインしてみせたという辣腕っぷり。細かいデザインも素晴らしく、是非拡大して閲覧をば。 pic.twitter.com/jOEXY2qzuK

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ブラックフライデー、11月の第4木曜日の翌日にあたる日には、小売店などで大規模な安売りをするのが海外での恒例行事。よっしゃ！買いまくるぜ欧州品をな！と俄然盛り上がるウクライナの消費者に、お前…ちゃんと値段調べなよ？と注意喚起するオンラインストアのデザイン六種、まずは三種をペタリ。 pic.twitter.com/GPS2Z64gJD

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日本でも密林なんかで、セール前に値段を上げてセール時には定価に戻す…みたいなのが横行してますが、それと同じ詐欺がウクライナでもあるようで。それをウクライナ節では「危険な生物に守られた宝物」と表現。手に入れるためには最新の注意を払おう、という発想が面白い！ pic.twitter.com/ZbnJfMOkGZ

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ウクライナ、地元のスーパーマーケットからは「すべての贈り物が人を幸せにするわけではない」と望まぬ贈り物をする前に、プロである我々が選びぬいた品物だけが揃うウチの店でお買い物を！と注意喚起？するデザインが登場。中指立てるティーポットなんか珍しくて、逆に嬉しがる人も居そう（苦笑 pic.twitter.com/Ei5uOUQTaI

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またまた別のスーパーマーケットからは趣が異なる三種が登場。「かわいいレジ係、優しい店員、力持ちの配達員」と自店での買い物を接客面からアピールする訳ですが、ウクライナ節の観てて気持ちがいいところは「他店や他人を貶めない（足を引っ張らない）」デザインをするとこ。これ、チョー重要。 pic.twitter.com/K3HB5yt5yb

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