アニメーション音響監督・三間雅文氏の声優オーディションについて

三間雅文 音響監督 @Sunma47

今季はオーディションが多かった。オーディションには、２パターンがあると以前に語ったが、そのオーディション資料は今後の財産になる。各事務所が作っているサンプルは、ナレーションが主だったり、音楽が乗っていて、ある意味「綺麗」にまとまっている。オーディションは、丸裸な状態だ。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

若手を採用する場合、書く事務所から来ているサンプルと言われるCDから採用する場合と、HPで聞く場合がある。HPが充実していて、ボイスサンプルが聞けるプロダクションはありがたい。それもナレーション、セリフ、自己PR（等身大）があるとかなり有難い。CDサンプルは徐々に不必要に…。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

何故CDでは無く、HPか？それは声優事務所にの多さにもある。かなりな枚数の中から探し出す、よりは今ならCPの検索にて探す方が断然早く、多くの人に出会う事が出来るのだ。ジュニアのサンプルも大事だ。ジュニアとは、所謂見習いの役者さん達。HPにジュニアのサンプルがあるのは数少ない。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

各事務所には、デモと呼ばれるボイスサンプルがある。しかし、これは完成品である。何回目でこうなったのか？更には音楽をのせている場合もあるので、イマイチ直接的にビンビンくる事は無い。声の色をチェックする程度だ。オーディションは、同じ原稿と同じ収録時間。条件はイーブンだ。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

オーディションにとって「先入観」が邪魔になる時もある。その場合は、目隠しオーディションになる。「目隠し」とは、クレジットを番号だけで役者さんの名前は一切公開しない。しかし、この方法、時に裏目に出る場合もある。誰の声か？で、盛り上がってしまう場合。クイズのつもりでは無いのだが…。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

メインキャストが決まると、脇役を決めて行く。ここからは予算を視野にいれての作業になる。しかし、予算があるとはいえ、作品によっては度外視な場合もある。作品にもよるが「リアル」を何処に持って行くか。「No.６」などは、子供や老人はリアルに。コミカルな作品は、ノリを。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

「No.６」は、なるべく年齢を意識してキャスティングをしている。作品に入る前に問題になったのは、第一話がしょうねんき、第二話からいきなり青年期にと言う構成だ。最初は、ダブルキャストも踏まえての準備にはいった。結果的には、オンエアーの状態に落ち着いた。結果的には良かったと思う。

三間雅文 音響監督 @Sunma47

「No.６」「ハガレン」などを例にあげるが、老人は難しい。年齢を意識している人は少ない。言い方が難しいが、歳をとることを受け入れているか、いないか？私でさえ、おじさんとは言われるが、おじさんとは思いたく無い。老人と言うだけで、枯れているところから、入ってしまう。ここがポイントだ。