キリスト教徒が科学史を学ぶ意義

科学史たん @kagakushi_

「科学は人間によって作られるものであります。（中略）このことをもう一度思い返すならば、しばしば嘆かれるような人文科学/芸術と、技術/自然科学という二つの文化の間にある断絶を少なくすることに役立つのではないでしょうか。」 ─　W.Heisenberg　─ （『部分と全体』より）

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

これ。これ本当にクリスチャンもノンクリスチャンも誤解してるところかもしれない。科学とは一体何か再考が必要。科学は役に立つし、科学はある程度正確なことができる。しかし、科学は人間の営為でもある。故に人間の限界がすなわち科学の限界になる。人間には限界がある。しかし、神には限界がない。 twitter.com/kagakushi_/sta…

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ちなみに、RT元で引用されてる書籍『部分と全体』は量子力学の基礎を作り上げた物理学者たちの一人、ヴェルナー・ハイゼンベルクの回想録・自伝です。人の営為としての科学の側面を知るには良い本だと思います。難しい数式はあまりないです。科学と宗教の話題も出てきます。文系の人にもおすすめです。

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人の営為にすぎない科学を、無条件に無批判に無検討に神のように扱うと、神の代わりに偶像礼拝してるのと同じだと思う。いや科学を疑えっていう意味じゃないですよ。僕も理系として高校・大学・大学院・職場でずっと科学やってきたし、今でも仕事でたまに使います。科学の本質を知ろうという意味です。

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科学の本質を知るのに、科学史と科学哲学はとてに役に立つと僕は思います。高校の時読んだ『部分と全体』『核融合の政治史』という本に加え、自分が国際基督教大学の理学科で学んだ学問の中で、学んで最も価値があると感じたのがその二科目でした。当然ですが科学はお金と政治に左右され利用されます。

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科学者は純粋に世の中の役に立ちたいと願っていたり、真理を追求したり、自分の知的好奇心を満たそうとしている場合がほとんどだと思います。ダイナマイトとアルフレッド・ノーベルの人生、原爆とアルベルト・アインシュタインの人生を学べば、彼ら科学者が負った想定外の苦悩に科学史は光を当てます。

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科学は道具です。完璧な道具は存在しません。道具は使用者の心の中にある動機の善悪を見抜いて使用可能になったり、使用不可能になったりはしません。意思とお金や技術や政治力があれば、どんな善意の元でも、逆にどんな悪意の元でも、大人しく奴隷のように使われてしまうのが道具の本質だと思います。

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クリスチャンになる前は、科学が善用される側面だけをとらえ、悪用される可能性や事例には目をつぶり、科学という道具の性能を良くすれさえできれば、世界をより良く変えていけるんじゃないかと、漠然と思っていました。現実は違います。利用者の人徳や、精神状態次第で、大変な結果を引き起こします。

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僕のやりたいこと、人生の夢は、世の中を、世界を少しでも良い方向に変えることに、科学の発展に寄与して、少しでも貢献することでした。ただ、科学史を学ぶにつれ、科学の本質に触れていくにつれ、科学の使用者の心の方向性が善に向かわなければ、いくら発展しても意味がないと、考えが変わりました。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

今でも科学が発展することは大変結構なことだと喜んでいます。科学の発展を否定したり無価値だと言っているわけではないのです。科学の強い力を手に入れた人には、その力に見合った責任を果たせるような自制心や、善悪を峻別する判断力、悪の誘惑や圧力に打ち勝つ強靭な精神力が、必要だと思うのです。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

科学の強力な力を手にした人に、善の道を説き、その力を善用させ、悪用の手から保護する道を示すことができるのは誰でしょうか。僕はそれは、イエス・キリストしかないと信じます。人類の科学力を遥かに超える神そのものの力を自在に行使できたのに、イエス・キリストはそれを一切悪用しませんでした。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

神の子を不遜にも冤罪を被せて殺そうとする者たちを、天使の軍勢を呼び寄せて一瞬で皆殺しにして罰する権力も、天候すら自在にできる力も、イエス・キリストは持っていましたが、あえて使いませんでした。父なる神が善い方であるように、神の子も善い方だからです。最善とは何か。神になら分かります。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

どんなに強い政治的権力を持っても、どんなに多くのお金を持っても、人間に最善は分かりません。最善の判断はくだせません。最善を知り、判別することのできる神の子イエス・キリストの教えに従う時のみ人は最善の判断を下せるのです。科学という道具をどう使うかの判断においても、同様だと信じます。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」これが最善の判断の一つの基準になると思います。他人の命を犠牲にしてまで、自分の利益を得ようとしても良いのか。逆なんです。ことばだけでなく、人を救うため神の子は自分の命を十字架で失うほどに愛を実践され復活しました。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

科学をどれだけ学んでも、その使い道を誤りなく判断する判断力は身につきません。それは善悪の問題だからです。人間の能力では、善悪の判断力も、実行力も、不十分です。だから、人は、イエス・キリストの生き方、教え、死に様、そして復活をとおして、最善たる神の愛を知る必要があると僕は信じます。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

僕は全世界に福音をのべつたえる必要があると固く信じています。キリスト教という宗教の覇権などはどうでもいいんです。権力や金や科学力を持つようになる将来の人が、現在の子供が、まだ生まれてもない人の親が、友のために命を捨てるほどの神の愛から人の道を、善悪の判断力を得ると信じるからです。

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

科学という道具の性能の向上よりも、科学という道具を使用する権力や知力や財力を持った人の人間性の向上のほうが、より緊急な課題であると、考えるから、僕はイエス・キリストの生き方を、教えを、彼の十字架の死を、復活を、その全てで示された神の愛を、少しでも多くの人に知ってほしいと願います。