未定着の英単語を大量に特訓する為の #未定着選抜 学習法

#Anki というデータベースで、通常の学習間隔が正常に機能しないというトラブルに見舞われたひとが、苦しみ続けた後に編み出してみた紙上特訓の手順です。たぶん他の外国語や専門用語の暗記にも使えると思います。
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#Anki のスリム化をして勉強法をまた改良する。語彙DBはできたが暫く読んでない書籍に戻るとまるごと忘れてるので、覚えていないものをミスしたものから書き出すなどした。

2022-11-26 20:32:21
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今日でいうと stilt, vex, evict, gallant, rally, garment, ancillary, expatriate, cremation など。それぞれ大言する、苛立たせる、追いやる、凛々しい/色男気取り、集会する/持ち直す、衣類、補助的な、国外離脱する、火葬。

2022-11-26 20:34:48
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「いまだにそんな単語も定着してないのかよ、最初に見たの10年以上前じゃないのそれ」とかよくあるんだけど、初遭遇かどうかじゃなくて、ほっとくと勝手に緩むネジを何度でも締め直すというつもりでやってる……。

2022-11-26 20:45:21
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5年がかりでおそらく4000本のネジ(=未定着語)のうち2500本くらいは弛まなくなったので……

2022-11-26 20:48:29
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紙ノートはA5版リング綴じ以外使わなくなりつつある。Macbookの傍に置いて書けるサイズの限界なので。

2022-11-26 20:55:32
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追加の新規用語:affidavt, forthright, deterrence, apple-pie(比喩としての), urchin, whisk, detrimental, cogent, duchy, leaderboard, munch, far-flung, grueling(gruelling), unobstructed, spate, eudaimonic(eudaemonic)

2022-11-26 23:56:20
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こう、10-40くらいの未定着語を紙の方に取り出して、適宜別色で端的に意味を書いておいて、わかったら脱落させて、綴りだけでまだピンとこないものだけ選抜してゆく。上が今日の総合抜き出し、下が選抜後の未定着語。 pic.twitter.com/VAEaEkgFX9

2022-11-27 00:14:11
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仕上げ: 「今日はもうこれ以上進展がなさそうだな」と思ったら、その周回で止める(目安はボールペンの誤字が0になった時)。次に途中で消したやつをcleared枠で別途まとめて下に書く。これらを一晩寝かせて、明日見て定着に進展があるか再確認する。簡約意味は初手でメモってるから確認は容易。 pic.twitter.com/Hcexk3G8Df

2022-11-27 00:28:08
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これは #Anki に複数辞書の意味が約4000語登録されてる状態でやってるので、単語の意味の確認自体は他の人より高速かつ網羅的にできる(Macbookか iPhoneのAnkiアプリで検索して出す)。ただしAnki単体の周回は気長に過ぎるのでこのインテンシブな訓練を必要とした。

2022-11-27 00:30:21
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昨日の続き: #Anki に外部復習を入れる手順の試行メモ。昨日最後まで未定着だった14件と、定着中間判定をつけた(=途中で周回から外した)14件を、直前のメモを何も見ずに再開する。外したものは今日もほぼ定着済、昨日未定着のものはまだ怪しい。昨日よりはマシだけど。 pic.twitter.com/z3Ps51ChcG

2022-11-27 15:13:54
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紙には #未定着選抜 から徐々に外れていった足跡が残っているので、たとえ定着済中間判定から記憶が後退したとしても、この日最後に書いた未定着/中間判定リストだけマイルストーン(+その日書きつけた意味の簡約メモ)として見返せばすぐに思い出せるという仕組み。今日は未定着の囲いだけ引き継ぐ。

2022-11-27 15:18:03
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そもそも #Anki は、本来であればアプリ内で暗記作業が完結する仕組みになっており、自分自身アプリの復習機能だけで済ませてきた。ただ、自分はAnkiをフリーの未習得アカデミック語彙DBとして使っており、内部に約4000語弱(2022年11月現在)の登録がある。そのうち未習得判定が1400強。

2022-11-27 15:21:39
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#Anki 英語デッキ状況(最近、フルセンテンスデッキを全保留で単語デッキ側に統合させたので保留のほとんどは暗記対象と無関係)。Ankiは基礎的な定着状況はこうして見える化してくれる。ただし……(続く) pic.twitter.com/Nh71N7dfZI

2022-11-27 15:23:22
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……Ankiからpopする「その日の復習」は、登録したすべての語から、定着度に応じてランダムに出てくる。それは合理的なのだけど、自分みたいに複数の文献から数千語単位で既に放り込んでるユーザにとっては、次の回が来るまで復習日が間延びして最適な復習日がいつまでもやってこない。

2022-11-27 15:25:42
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図: 登録過多のために学習間隔がAnki本来の間隔として失効している状態を表す。英語DBの4000枚弱のうち43.5%、1713件が「(理想の復習間隔に対して)期限超過している」状態であることを示す。これが全て均されるまで、Ankiをいくらアプリ標準で回しても、この1713件を適切に学習することができない。 pic.twitter.com/McuCotHFrJ

2022-11-27 15:30:27
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そのため、この「期限超過件数が過多」な状態が解消されるまでは、Ankiの外部でも学習プロセスを立てる必要がある(ここ一年ほどはAnki内でのカスタム学習を使っていたが、ご覧の通り1700件超を完全ランダムでやっても文脈が形成されず、断念した)。

2022-11-27 15:42:11
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intensive(=集中特訓の)学習として紙でやることの意味はさっき書いた通りだが、#Anki 側ではどうするか。Ankiでは復習間隔を自動で算出してくれるのでそれはありのまま受け入れてよいが、別個に特訓対象にしたいものに、それ専用のフラグを立てておくとよい。後で1発検索できるようになる。 pic.twitter.com/eFYZkvFy9D

2022-11-27 15:46:40
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ということで、 (1)「前日の選抜残り」+「今日の特訓対象追加分」を合わせたものを書きつけて、スタート。 (2) 別色(今回は青)で簡約な意味を書きつけておく(※詳細はAnkiにすべてあるので簡単に、イメージ喚起的なものでよい)。 (3) ラウンドを重ねて #未定着選抜 してゆく。 pic.twitter.com/QaLtVVdfF6

2022-11-27 16:16:53
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#未定着選抜 で中間判定を与える基準は2つあって、 (a) その綴りを描き終わる前から、今日最初に書きつけていたその語の簡約意味が脳内をよぎったなら、その回でその単語は中間判定とする。 (b) 意味がわかっていても綴りをミスったなら、もう1ラウンド持ち越す(一発書きできるまで外さない)。

2022-11-27 16:19:05
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この基準で先ほどやった結果、Round4まで篩から落ちなかったしぶとい未定着語は {vex, evict, detrimental, grueling, aloof, behest, coalesce, custody, insurrection} の9件となり、今日中間判定を出せた語は19件となった。(写真参照) pic.twitter.com/KPM3rq8zDf

2022-11-27 16:24:20
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この手法をやってみてよかった点: 1.「原書を読んでる時に調べずに済む」定着度まで迫ることができる。中間判定の基準を「綴りを書き終える前に意味が思い浮かぶ」にしてる為、その速度の想起をリーディング実践に持ち込める。

2022-11-27 16:27:07
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2. 未定着の中で特に自分にとって攻略対象とすべき語を絞り込める。英語論文を読んでると、「この語、別の論文(or書籍)でも当たったのに、また今辞書を引かないとわからなかったよ……」となる語がある。それは「しぶとく未定着な語」の存在それ自体を忘れる為に起こる。それをなくすことができる。

2022-11-27 16:29:05
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3. 同じ単語を1つ書きつけるごとに脳内チェックができる、かつ、1単語ごとに異なる語を書きつけるので、一周あたりの飽きがこない。(同じ単語を10回書きつけるより脳内テスト機会を明確に増やすことができる)。 4. 格闘したログが未定着/中間判定ともに残るため、次の日の学習の目処を立たせやすい。

2022-11-27 16:31:33
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特徴としては、こんなところでしょうか。しばらくこの方法で #Anki の個人特訓を続けて、超過分1700件をやっつけようかと思います。Ankiを使ってない人も、自分の未習得語のリストさえあれば同じことができるので、試してみてください。単に英単語書いてるだけですが、案外飽きずに続けられますよ。

2022-11-27 16:33:05