(2023/03/30更新)TwitterAPI有償化に関する最新報告はこちら。有償化後も可能な限り対応予定です。
2022年11月28日

有名人ではないゲーム実況アカウントの人が誹謗中傷で情報開示請求を行い和解金支払いを受けたお話

150万円もかかって和解金が87万円+費用回収だけというのはつらいな……
25
すいろ @Suiropoke

ご報告です。 Twitterで私を含む数名の方への誹謗中傷の投稿を行っていた人物に対する発信者情報開示請求を行い、その結果和解金の支払いと和解が成立しました。 本件の経緯を個人が特定されない範囲で公表する事を和解条件の1つとして相手方と合意しているため、以下に経緯を記載していきますpic.twitter.com/5g0jisVsf4

2022-11-26 22:02:18
拡大
すいろ @Suiropoke

以下長くなるので要点を先に。 ・ゲームに関するTwitterアカウントでも誹謗中傷は成立する ・開示請求されたら覆すのはよほどの事がないと厳しい ・解決まで時間がかかる上、リターンもない(今年10月から緩和の動きあり) ・和解に100万円以上吹っ飛ぶ ・マジで不毛なので止めとけとしか言えない

2022-11-26 22:03:05
すいろ @Suiropoke

事の発端ですが昨年12月末くらいに本当に偶然の形で、私を含む主に社会人勢数名への誹謗中傷の投稿を繰り返しているアカウントを発見した事です。 投稿の期間は数ヶ月に渡っており、下品かつ暴力的な言葉や明確に人物評価を貶める意図の言葉の数々が書き連ねられていました。

2022-11-26 22:03:46
すいろ @Suiropoke

文章の内容の過激さからこれは関わっても無駄なタイプだろうと無視を決め込もうと思っていたのですが、ある事がどうしても自分の中で引っ掛かりました。 「これはもしかして、自分と表向きは親しくしている人や、対戦の実績もあって人とオフ等の交流が多いような人がやっているんじゃないか?」と。

2022-11-26 22:04:41
すいろ @Suiropoke

加害者の発言がある程度の期間、加害の対象をフォローしており、過去に発言したような内容を踏まえているように見える部分もあったのです。 自分は過去、実際に会った事もあるような人から別のアカウントを使い分けての愉快犯的な中傷を受けた経験をしていたという事もその疑惑に繋がりました。

2022-11-26 22:05:24
すいろ @Suiropoke

自分が何か訴えの行動を起こしたところで事態は解決するのか?という不安はありました。 「誰に相談したらいいの?」「そもそもゲームや日常生活に関するツイートを投稿してる程度のアカウントが被害を受けたと主張して通るのか?」「法的な手段は可能なのか?」等々、何もかも分からなかったのです。

2022-11-26 22:06:03
すいろ @Suiropoke

しかし丁度その時期と前後して 「Vtuberへの中傷」「eスポーツ選手の暴言」「侮辱罪の厳罰化」等が話題に挙がっており、 インターネットやゲームに関連したトラブルに対して世間的な注目度が高まりつつある流れがあったので、 「今行動すれば主張は通る」と判断して法的な行動に踏み切りました。

2022-11-26 22:06:51
すいろ @Suiropoke

まず始めに、ネットトラブルに強いというPRの弁護士事務所を検索する事としました。 有難い事にすぐに見つかりましたので面談の予約です。それだけトラブルが多いという事でもあるのでしょうが…。 当然相談は有料でしたが、平日無料という所もあるので多少ハードルは下がるかもしれません。

2022-11-26 22:07:30
すいろ @Suiropoke

面談の予約が決まってからやった事は、相談料の払い込み、加害の投稿のスクリーンショットの確保、自身の主張の整理といったところです。 面談はこの御時世故、リモートで行われる事となったのでこれも心理的なハードルを下げる事に繋がるかなと思います。

2022-11-26 22:08:10
すいろ @Suiropoke

そして弁護士さんとの面談当日、 スクリーンショットを一見して「名誉毀損や侮辱の罪に問われて然るべき文章である」と即答してくれた時はとても安心した事を覚えています。 どのような言葉が罪に問われるか、といった基準については今回伏せる事とします。 個人的な感覚では意外に基準は緩いです。

2022-11-26 22:09:02
すいろ @Suiropoke

自分の主張はこんな感じです。 「ポケモンは公式非公式を問わずユーザーによる大会や交流会、動画配信等の活動が活発に行われている。未成年飲酒防止等の目的で機会によっては身分証明書を提出する事もあるため、実在の人物の情報とTwitterアカウントの情報が結び付いていると考えていいのでは?」と。

2022-11-26 22:09:32
すいろ @Suiropoke

自分の主張は弁護士さんからも正当な理由と認められ、相手方の情報の開示請求を行う流れとなりました。 この御時世、インターネットトラブルの事例が蓄積していた背景もあるでしょうし、 弁護士さんもビジネスですから「これは有利な案件」という判断もあったのかもしれません。

2022-11-26 22:10:04
すいろ @Suiropoke

時期は2月。ここから本格的に事は進行していきます。 開示請求の申し立てを地裁に行うにあたり、自身の主張や被害状況をまとめた陳述書を作成する事になったのですがこれが個人的に1番しんどかった気がします。 情報の正確性が求められるため、多量の中傷の文章を見返さねばならなかったのですから…。

2022-11-26 22:10:44
すいろ @Suiropoke

中傷の投稿者への情報開示請求までの流れは 地裁に開示命令を出すよう訴え→IPアドレスの開示→IPアドレスを元に回線業者の特定→回線業者に中傷の投稿者の情報を開示するように訴え、となります。 要はとにかく時間が掛かるという事です。(現在は短縮化の動き有り)

2022-11-26 22:11:23
すいろ @Suiropoke

なんとか陳述書を書き上げ、弁護士さんに提出。 それを元に弁護士さんが地裁へ情報開示を許可するように訴えを起こすという流れとなり、 「投稿は明確に人権を侵害する悪質なものであり、原告の主張は認められる」という判決が下されました。 これが4月くらいです。

2022-11-26 22:11:56
すいろ @Suiropoke

裁判というとゲームやドラマのように証拠を突き付けあい最後までどうなるか判らない…というイメージを持っている方も多いかと思います。 ただ、中傷に関する裁判は本人が知らない間に話が進行し、 「この投稿は罪に相当するから加害者を特定する手続きを進めていいよ」と一方的に判断されるのです。

2022-11-26 22:12:30
すいろ @Suiropoke

要するにこの時点で自分に超有利な状況だったわけです。 ポケモンに例えれば、相手に「訴えられてますよー」と連絡が行った時点で滅びの歌のカウントが既に2ターン経過してるようなものなのです。 Twitter社からIPアドレスが開示され、それから回線業者の特定、これはすぐに話が進みました。

2022-11-26 22:13:10
すいろ @Suiropoke

次に国内の回線業者に中傷の投稿者の情報開示するように訴え、ですがこれがとにもかくにも時間掛かりました。 ひたすら待ちの時間です。 といっても、自分は報告を待つだけで特にやる事もなかったのですが…。

2022-11-26 22:13:42
すいろ @Suiropoke

その間も時折証拠集めのために加害者のアカウントは監視していましたが、中傷は続いていました。 「言いたい奴には言わせておけ」とか「本当に賢い人は相手を無視できる」といった言葉って本当にアテにならないなぁとか、加害者側に都合が良いなぁと思った事をよく覚えています。

2022-11-26 22:14:35
すいろ @Suiropoke

そして8月になってようやく相手方の情報が開示されました。 本名、住所、電話番号がこちらに筒抜けです。 当然ですが全く知らない人でした。 回線業者から加害者へ「あなたは開示請求の訴えを起こされていますよ」という予告の連絡が行った時点で相手は観念したようです。

2022-11-26 22:15:04
すいろ @Suiropoke

これ今回1番怖いなと思った事なのですが、回線業者から見て「誰が」投稿をしたかは判らないのです。 だから、連絡は「回線の契約者」に行くようになっているのです。 今回は契約者が本人ではなく同居家族であったため言い逃れが出来ない状況になってしまったのだと思われます。

2022-11-26 22:15:37
おすすめオリジナル動画