【軍(いくさ)の主兵は】ロシア軍の大隊戦術群(BTG)の真価と連隊数を増やす自衛隊【此処に在り】

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Ministry of Defence 🇬🇧 @DefenceHQ

(1/4) Over the last three months, Russian forces in Ukraine have likely largely stopped deploying as Battalion Tactical Groups (BTGs).

2022-11-29 15:51:36
Panzergraf @GdPanzergraf

1/ 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 29.11.2022 ⚪︎ここ3カ月の間で、在ウクライナ・ロシア軍は大隊戦術群(BTG)としての部隊展開をほぼ取り止めた可能性が高い。 [※図表: BTG編制例。“Getting to Know the Russian Battalion Tactical Group”より rusi.org/explore-our-re…] twitter.com/DefenceHQ/stat… pic.twitter.com/UXu6UebdjX

2022-11-29 19:44:12
Ministry of Defence 🇬🇧 @DefenceHQ

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 29 November 2022 Find out more about the UK government's response: ow.ly/SHIA50LPF1g 🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/G6IYZE2HDK

2022-11-29 15:48:02
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Ministry of Defence 🇬🇧 @DefenceHQ

(2/4) The BTG concept has played a major part in Russian military doctrine for the last ten years, and saw battalions integrated with a full range of supporting sub-units, including armour, reconnaissance and (in a departure from usual Western practice) artillery.

2022-11-29 15:51:55
Panzergraf @GdPanzergraf

2/ ⚪︎この10年間、BTGのコンセプトはロシア軍事ドクトリンにおいて大きな役割を担ってきた。このコンセプトは、大隊にあらゆる兵科の支援部隊を統合したものであり、その支援部隊には機甲部隊・偵察部隊に加え、(西側諸国の通常運用とは異なり)砲兵部隊も含まれている。

2022-11-29 19:44:13
Ministry of Defence 🇬🇧 @DefenceHQ

(3/4) Several intrinsic weaknesses of the BTG concept have been exposed in the high intensity, large-scale combat of the Ukraine war so far. BTGs’ relatively small allocation of combat infantry has often proved insufficient.

2022-11-29 15:52:11
Panzergraf @GdPanzergraf

3/ ⚪︎ウクライナ戦争で今まで経験した高強度・大規模戦闘において、BTGのコンセプトに内在する幾つかの弱点が明らかになっている。BTGに割り当てられた歩兵は比較的少なく、これでは不十分であることがたびたび示されている。…

2022-11-29 19:44:13
Ministry of Defence 🇬🇧 @DefenceHQ

(4/4) Decentralised distribution of artillery has not allowed Russia to fully leverage its advantage in numbers of guns; and few BTG commanders have been empowered to flexibly exploit opportunities in the way the BTG model was designed to promote.

2022-11-29 15:52:25
Panzergraf @GdPanzergraf

4/4 … また、砲兵の分散配置は、ロシア軍が砲数の優越性を完全に活かすことを妨げてきた。さらに、BTGモデルは好機の柔軟な活用を促進するように設計されていたが、そうできるような自由裁量権を与えられたBTG指揮官はほとんどいなかった。

2022-11-29 19:44:14

中国軍によるBTG評

Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

ちょっと前に買った中国軍事誌にロシア軍BTGの評価に関する記事を発見 pic.twitter.com/0c9Uhxg0bl

2022-03-13 14:10:06
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Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

中国軍事誌による”ロシア軍BTG(大隊戦術群)”関連記事 「坦克装甲车辆」誌2021年9月上半期号において、ロシア軍のBTGについての評価などについて掲載されました。 7ページに及ぶ長文の記事(日本語訳だとおよそ2倍のページ数)のため、全文訳をツイートすることは避けますが、以下要約を紹介します。 twitter.com/SonodaHiroki/s…

2022-03-15 00:00:26
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

①BTG戦術の概要 ロシア軍BTGの起源は、ドイツがWW1より実践していた戦闘団に基づく。WW2東部戦線の死闘を通じ影響されたソ連軍は同様の「混成部隊」を編成した。 ソ連軍には、これら部隊の規定はなかったが、 当時大量に編成された独立戦車旅団の場合、戦車師団に比べ規模が大幅に縮小されていた。

2022-03-15 00:02:06
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

②その編成内に機動歩兵や防空などの支援部隊が存在したため戦車師団隷下連隊より連隊戦闘団に近いものであった。 同時期のソ連の平均的な歩兵師団が数千人の戦闘員を擁していたのに比べ、このような戦闘集団は人数に比しはるかに戦闘能力が高かった。

2022-03-15 00:03:10
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

③このWW2の経験は、1980年代のアフガン戦争でソ連軍が従来の大規模戦に対処するその構造上、人員が過剰であることに気づいたときに再び注目された。 アフガニスタンは山岳地帯のため、連隊を展開させることが難しく、指揮系統もレジスタンス掃討に必要な柔軟な戦闘スタイルに適応できなかった。

2022-03-15 00:03:43
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

④ソ連は大隊規模の戦闘部隊が作戦上の需要を満たすのに十分な規模であることに気づいた。 また、運用の柔軟性も高まったが、大隊組織内の支援火力がやや不足した。 その結果、戦車中隊、砲兵大隊または砲兵中隊、工兵中隊、化学小隊からなる「大隊任務部隊」を複数編成し、これらを機動運用した。

2022-03-15 00:04:28
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑤この”大隊 "は戦時の「パッチワーク」であり、増強された支援部隊は指揮関係や平時の訓練不足による限界のほか、歩兵部隊指揮官の支援部隊への命令の理解不足という問題もあったが、実際の作戦効果は明白であった。

2022-03-15 00:05:04
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑥しかしソ連軍上層部は「アフガンゲリラを相手にするのと、NATOを相手にするのは別」として、この体制は推進されなかった。 当時のソ連参謀総長オガルコフは、この戦闘部隊の柔軟性を見抜き、当時やや肥大化していたその指揮系統と部隊構造の改革を決意したが、ソ連末期の混乱で実現されなかった。

2022-03-15 00:05:52
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑦2001年、プーチンは軍事改革に着手するが、イワノフは保守派に阻まれ前に進めない。2008年のロシア・グルジア戦争はロシアの勝利に終わったが、それでも戦力不足、戦闘移行の遅さ、独立戦闘能力の弱さ、上部リソース依存の高さなどが明らかになった。 続くセルジュコフは抜本的な改革に着手した。

2022-03-15 00:06:40
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑧米軍にならい、柔軟性の高い旅団レベルの戦闘部隊を創設し始めたのはこの改革期であった。 しかし改革は、ロシア軍の基本体制には手をつけず、情報技術や人材育成の面でも実質的な進展がなかったため、大隊の旅団戦闘部隊への統合のレベルは非常に低いどころか、全くないに等しいものであった。

2022-03-15 00:07:22
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑨しかし重歩兵旅団は偵察など支援部隊で強化された。 セルジュコフは「将校と部下の均衡」として合成訓練を受けた指揮官を減らし、旅団長を大佐に固定した。 従来部隊を指揮していた連隊長は、短期間に専門を超える多くの部隊を指揮することを学ばなければならず無理があった。

2022-03-15 00:09:39
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑩それだけではない。ロシア軍は情報化レベルが低いため、指揮などまだ多くを手作業で行う必要があったが、セルジュコフは師団長や旅団長を大幅に削減したうえ、幕僚業務を分担できる人員もカツカツだった。

2022-03-15 00:10:04
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑪ロシア軍は、部隊間調整のため旅団と大隊の間に指揮系統を設けざるを得ず、縮小された指揮系統は元に戻ってしまった。 このような背景からショイグは就任後、旅団とされたが実態は師団であった部隊の一部を師団に戻した。

2022-03-15 00:10:33
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑫その一方で、本来の師団・旅団・連隊から大隊に至る基本的な合成単位の実験を始め、30年間の堂々巡りを経て、ロシア軍は再び大隊編成の中で合成を行うようになったのである。 これはロシア軍が近代的な「大隊戦術群」戦術を構築するための基本的な組織的・構造的条件を提供するものとなった。

2022-03-15 00:11:05
Sonoda Hiroki @SonodaHiroki

⑬東ウクライナでの実践 典型的なBTGは通常31台のIFVからなる歩兵大隊を中核に、自走砲大隊、ロケット砲中隊、戦車中隊、偵察、防空、電子、兵站、通信のための部隊が増強される。各部隊は平時は旅団に所属、戦時に歩兵大隊を支援する形態。歩兵大隊は有事に旅団級の支援を得て”戦闘の拳”を形成する。

2022-03-15 00:12:59
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