中国・人民解放軍の戦略核兵器の変遷と今後の展望

まとめました。
テクノロジー 人民解放軍 中国 第二砲兵 戦車神の教導
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JSF @obiekt_JP
中国の弾道ミサイルについて語ってみよう。正直あまり詳しくはないが、アメリカ政府の年次報告書「中国の軍事力」などを参考に。
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中国の軍事力2010年度版より。 http://t.co/atucepVQ ミサイルの見方としては、準中距離弾道弾以上 {・旧式で退役中(CSS-2、CSS-3、CSS-4)・新型で更新中(DF-31、DF-31A、CSS-5)}、短距離弾道弾(CSS-6、CSS-7)…
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DH-10は巡航ミサイル、JL-2は開発中の潜水艦発射弾道ミサイル。
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重点的に扱うのが準中距離弾道ミサイル以上の戦略兵器について。先ず目に付くのは、これまで中国人民解放軍軍第二砲兵(戦略ミサイル軍)は、中距離弾道ミサイル2種類(射程3000km級と5000km級)を保有していたのに、わざわざこれを射程の短い2000km級で更新している事。
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退役の進む旧式のCSS-2は射程3000kmの中距離弾道弾で最も多い時代は100発ほど、同じく旧式のCSS-3は射程5000~6000km級で中距離弾道弾(大陸間弾道弾に分類される場合も)で生産は進まず、最盛期でも10~20発程度。
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旧式から新型に順次更新中なので正確な数は把握し難いが、中国の中長距離弾道ミサイルは大陸間弾道ミサイルが20~40発、準中距離~中距離弾道ミサイルが100発でここ数十年推移している。80発ほど量産の進んだCSS-5(DF-21)は採用されてから20年の間、年数基のスローペース生産。
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つまり中国軍は射程の長い戦略ミサイルについては「数を大きく変化させずに旧式を新式に更新しているだけ」で、積極的な軍拡を避けている。中距離弾道ミサイルについては射程を落とすような真似もしている。それは技術的、軍事的、政治的な思惑がそれぞれ絡み合っている。
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射程3000~4000kmのCSS-2(DF-3)弾道ミサイルの後継であるCSS-5(DF-21)は潜水艦発射弾道ミサイルJL-1の転用品であり、若干射程が短くなったのは技術的な仕様である事、そしてCSS-2の射程がかなり微妙だった点。中距離弾道弾ながらモスクワに届きかねない。
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中国とソ連は敵対していたが、CSS-2をモスクワ攻撃用ではなくフィリピンの米軍基地攻撃用と位置付けていたので、モスクワにぎりぎり届くかどうかという射程は要らなかった。その為、後継であるCSS-5は射程が落ちても問題は無かった。
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CSS-2の射程は対アメリカでも微妙で、中国沿岸からぎりぎりグアムまで届くかどうか。つまりCSS-2の後継機は少し射程を伸ばせば、中距離弾道ミサイルながらモスクワとグアムを攻撃圏に収める事が出来た。しかし中国はそれをせずに逆に射程を落とした。80、90年代の中国は国力の躍進前。
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現状、中国の大陸間弾道ミサイルでアメリカ東海岸まで届くものは約30基。それを除いてモスクワまで届くものが約30基。日本、ロシア東部、インド向けが100基。中国の戦略ミサイルはこの数を数十年変更していない。
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一方で戦術ミサイルである短距離弾道ミサイルは急激に増やしている。CSS-7は台湾まで、CSS-6は沖縄まで届く。その数は1000発を大きく超えた(ただし移動式のランチャーは300基未満)。この10年で数倍に膨れ上がっている。巡航ミサイルも含め戦術ミサイルは大増強へ。
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弾道ミサイルは大型になればなるほど技術的に難しくなり値段も跳ね上がる。昔の中国では大陸間弾道弾の量産は技術的にも資金的にも無理だった。今の中国ですら潜水艦からの弾道ミサイル発射は戦力化出来ていない。だけれども地上発射型なら量産は可能になった_けれどもしない。
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中国は政治的に米露と正面からの本格対決を望んでおらず、また潜水艦発射弾道ミサイルの実用化も出来ていないなら技術的にも時期尚早、軍事的にも不利なので、故に戦略ミサイルを敢えて増やしていない。また迂闊に増やせば米露の核軍縮条約に中国も呼ばれてしまう。
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今後、中国の長距離ミサイル戦略が大きく切り替わるとしたら、潜水艦発射弾道ミサイルの実用化に成功した際に、潜水艦発射弾道ミサイルと共にもしも陸上発射大陸間弾道ミサイルも一気に量産し始めた場合、覇権国家への道を突き進んで行く事になる。ただしそれは米露を完全に敵に回す。
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もう一つの路線は中距離弾道ミサイルの拡張でグアムを十分に攻撃できる数を揃えて、西太平洋の米軍の行動を大きく制約する事。その兆候は既に見え始めており、米軍はそれに対応する為に弾道ミサイル防衛システム(THAAD)をグアムに配備する。中距離ミサイルが相手ではPAC3では荷が重い。
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ただし兆候が見えるといっても、中国のグアム直接攻撃用弾道ミサイルの量産は実際には始まっていない。しかし本格的に量産が始まったらグアム配備のTHAADでは手が足りなくなる恐れが高く、洋上に配備されるイージス艦が重要になって_そして米軍は海上自衛隊のイージス艦にも迎撃を期待する。
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可能ならば沖縄にMD用前進配備レーダーを置ければ_非常に効率良くグアム防衛が出来ると考えられる。都合の良い事にこれは空輸可能なので_何時でも配備が出来る。
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簡単に纏めると、中国は中・長距離弾道ミサイルは増強しておらず、短距離弾道ミサイルと巡航ミサイルを増強し、潜水艦発射弾道ミサイルは試験中で戦力化できていない。この中国のミサイル戦略が大きく切り替わるとしたら、今後の潜水艦発射弾道ミサイルの戦力化ないし中距離弾道ミサイルの量産開始か。
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但し問題点として、中国からグアムを直接攻撃出来る中距離弾道ミサイルの射程(最低3500~4000km)を得た場合、それはモスクワまで届く。アメリカにとっては前線基地を狙うミサイルでも、ロシアにとって首都まで届く事になる。
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モスクワとグアムを中心に3000km、3500km、4000kmの円。この円内にその射程のミサイルを置けば目標まで届く圏内。 http://t.co/6HAJNwxg

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