
早川書房『「社会正義」はいつも正しい』 訳者解説WEB公開中止問題 (2022/12)/まとめのまとめ
2022年(令和4年) 12月
2022/11/15 『「社会正義」はいつも正しい』(早川書房) の「訳者解説」全文WEB公開

明日発売(一部の書店さんにはすでに並んでいるようです)の『「社会正義」はいつも正しい』より、訳者解説9000字を全文公開しました。ぜひ読んでみて下さい。 差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説! hayakawabooks.com/n/n3856ec404c2f
2022-11-15 18:09:14- 差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!〔2022/11/15〕|Hayakawa Books & Magazines(β) https://www.hayakawabooks.com/n/n3856ec404c2f
2022/12/06 早川書房、「訳者解説」記事の公開を停止
- 記事の公開停止につきまして〔2022/12/05〕|早川書房 https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2022-12-05-182401.html
記事の公開停止につきまして (2022/12/05)
〔2022年〕11月15日に弊社noteに掲載した記事「差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!」につきまして、読者の皆様から様々なご意見を頂いております。出版社がなんらかの差別に加担するようなことがあってはならず、ご指摘を重く受け止めております。
掲載した巻末解説は本文とあわせて読まれることを前提に書かれ、ポストモダニズムの三つのフェーズ、カッコつきの〈社会正義〉といった本文のキー概念にはあえて触れていません。そうしたテキストのみを、本文と切り離した形でウェブ公開すること自体が不適切でした。
つきましては、当該記事の公開を本日停止しました。
弊社はあらゆる差別を許容せず、それを大前提としたうえで多様な出版活動を行なってまいります。ウェブ・SNS上での情報発信に関して編集部内でのチェック体制を新たに整えるとともに、熟慮を重ね、不適切な情報発信の再発防止に努める所存です。
株式会社早川書房編集部

『「社会正義」はいつも正しい』解説記事の公開を停止しました。私はテキストが持ちうる具体的な個人への加害性にあまりに無自覚でした。記事により傷つけてしまった方々に対して、深くお詫び申し上げます。記事の公開後、多くのご批判を社内外で直接・間接に頂き、
2022-12-06 00:30:36
問題を自覚するまでに一週間を要しました。結果、対応がここまで遅れてしまったことにつきましても、誠に申し訳ございません。取り返しのつくことではございませんが、今後の仕事に真摯に向き合い、熟慮を重ねてまいります。
2022-12-06 00:30:55
(まとめ)
- 『「社会正義」はいつも正しい』解説記事が誰かの逆鱗に触れる→編集者は己の加害者性を自覚して自己批判し、解説記事も公開停止に - Togetter https://togetter.com/li/1982879
- 〔初出〕『「社会正義」はいつも正しい』解説記事が誰かの逆鱗に触れる→著者が加害者を自覚して反省し、公開停止する&編集者も謝罪。 - Togetter https://archive.md/m16Qp
- 【奴は業界で最弱。四天王の面汚しよ…】「社会正義はすべてただしい」の訳者解説記事取り下げは自作自演の炎上マーケティングという説 - Togetter https://togetter.com/li/1983181


(資料リンク)
- 差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!〔2022年11月15日 18:05〕|Hayakawa Books & Magazines(β)
https://www.hayakawabooks.com/n/n3856ec404c2f
- 記事の公開停止につきまして|早川書房 https://web.archive.org/web/20221205105847/https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2022-12-05-182401.html
記事の公開停止につきまして (2022/12/05)
〔2022年〕11月15日に弊社noteに掲載した記事「差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!」につきまして、読者の皆様から様々なご意見を頂いております。出版社がなんらかの差別に加担するようなことがあってはならず、ご指摘を重く受け止めております。
掲載した巻末解説は本文とあわせて読まれることを前提に書かれ、ポストモダニズムの三つのフェーズ、カッコつきの〈社会正義〉といった本文のキー概念にはあえて触れていません。そうしたテキストのみを、本文と切り離した形でウェブ公開すること自体が不適切でした。
つきましては、当該記事の公開を本日停止しました。
弊社はあらゆる差別を許容せず、それを大前提としたうえで多様な出版活動を行なってまいります。ウェブ・SNS上での情報発信に関して編集部内でのチェック体制を新たに整えるとともに、熟慮を重ね、不適切な情報発信の再発防止に努める所存です。
株式会社早川書房編集部
(論評リンク)
- 早川書房の著者の James Lindsay のユダヤ人差別が尋常じゃないので記事にしてみた──"文化的マルクス主義陰謀論"とは?〔2022年11月22日〕|アズロのデンジャラスゾーン|note https://note.com/azuro_danger/n/n5264bcc7b983
- 『「社会正義」はいつも正しい』の掲げた「リベラリズム」の空虚さ〔2022年12月9日〕|田楽心(田中ラッコ)|note https://note.com/rakkoblog/n/nef5d5186c9ba
- 『「社会正義」はいつも正しい』についての、いくつかの雑感〔2022-12-07〕 - 道徳的動物日記 https://davitrice.hatenadiary.jp/entry/2022/12/07/120831
- 科学における「キャンセルカルチャー」論争〔2022-11-20〕 - わが忘れなば https://wagawasurenaba.hatenablog.com/entry/2022/11/20/172234
- The Cynical Theorists Behind Cynical Theories – Liberal Currents https://www.liberalcurrents.com/the-cynical-theorists-behind-cynical-theories/