「テスラコイルと馬の骨」第一章　消えた総帥　第十一話

お富士 @fujishiro1127

「テスラコイルと馬の骨」第一章　消えた総帥　第十一話

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あやつの歌っている曲は何がなんだかわからなくて、周りにいた奴に聞いたら、テクノポップというそうじゃないか。聞いたことがなかった。そんな音楽…。平沢を、あやつを、すごいと思ったよ。」「オゾノ様…。」To Be Continued…

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懐かしいなぁ…と、マスター秋山がしみじみ言った気がしたが、まあ無視。「仕事の都合で日本に出てきて、始めて見たバンド。それがP-MODEL。」「そうだったんですか…。」「私は衝撃を受けたよ。日本の歌なんて、演歌やフォークソングばかりだと思っていたからな。

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「私はもとはソ連、今のロシアの出身でな。平沢とは、あやつがP‐MODELというバンド活動を始めた頃に知り合った。あの頃は日本に出てきて間もない時で、何気なく入ったライブハウスで、あいつのステージを見たんだよ。」

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「はあ…。」「まあ、とりあえず私が創設者の一人ということは覚えておいてくれ小僧。」小僧と言われる年じゃないとまた思ったが、相手はどうやら創設者らしいので、ここもこらえる。「わかりました。それで…オゾノ様は、何故そのようなお姿に？」

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というわけなのだが。そこにすかさずマスター秋山の突っ込みが入った。「目玉っていうのやめなさい！オゾノ様だオゾノ様っ！！」僕はしぶしぶ頷く。「わかりましたよ…。」目玉、じゃなくてオゾノ様の方は、もはや意に介さない様子だ。「まあ、そうだろうな。」

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「私、オゾノ・コブラノスキーは、平沢進とともにこの研究所、CHAOS UNIONを創設した者だ。」目玉は、実に当たり前の様に言った。しかし。「創設者？この目玉が？この研究所は平沢総帥お一人で立ち上げられたと聞いていますが…。」