文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(第2回2010/05/10)実況 by @himagine_no9 さん

平成22年5月10日(月)14時~開催の文化審議会著作権分科会基本問題小委員会(第2回)を @himagine_no9 さん(谷分章優さん)が、傍聴、ツイート実況したものをまとめました。 今回は有識者の方のプレゼンがメインなので、配付資料とあわせて読むとわかりやすいかも。まだ公開されていませんが。 【議題:有識者よりヒアリング】(以下3名) 続きを読む
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Norimasa Taniwake aka みうらゆう🐬🌊⛩️🧸 @himagine_no9

著作権分科会の基本問題小委員会#2の傍聴。2時より開始予定。

2010-05-10 13:52:52
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今日はヒアリングを実施。プレゼン予定は3名。筑摩書房編集局編集情報室部長・平井彰司氏、NHKライツ・アーカイブスセンター業務主幹・石井亮平氏、フジテレビジョン編成制作局知財情報センター著作権部長・千葉晋也氏。

2010-05-10 13:55:39
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プレゼンタイトル:筑摩書房・平井氏が『出版の現在』、NHK・石井氏が『デジタル・ネットワーク時代の新しいサービスと課題』、フジテレビ・千葉氏が『フジテレビのネット配信について』

2010-05-10 13:57:52
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事務局から配付資料の説明中。フジテレビのプレゼン資料がもう1部、『不正流通について』というのがあった。

2010-05-10 14:01:54
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筑摩書房・平井彰司氏が資料に沿って説明中。

2010-05-10 14:09:21
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平井氏「企業の立場から発言。出版事業の現状。出版社が約4000社。年間推定販売部数が約34億冊。なお、公共図書館個人向け貸出部数が6億9164万冊。取り次ぎルート経由の販売実績、ピーク時の1996年から減少の一途(2009年では96年から27%減少)」

2010-05-10 14:10:58
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平井氏「出版社の企業規模。年間100冊以上出すところ10%に満たない。従業員10名以下の出版社が半数を超える。多くの出版社の存在により出版物の多様性が確保される反面、そのほとんどは零細で経営基盤は脆弱。先進国で見ても希有」

2010-05-10 14:11:23
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平井氏「広告に大幅な落ち込み、特に雑誌広告費。ライツビジネスは、コミックや一部のエンターテインメント作品に限られる。教育産業は、少子化で市場縮小、競争激化」

2010-05-10 14:11:58
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平井氏「書籍出版の一例として——企画立案から入稿、組上りから校了、印刷から配付、刊行と以後の対応。作家の人生に立ち会っているのが出版社の誇り。日本語を守る観点からも、一定の役割を果たしている。最近は二次使用、たとえば映像化や試験問題への採用がある」

2010-05-10 14:14:38
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平井氏「出版社の機能の一例。才能の発見、著作者との対話、法令確認、権利処理。そして紛争解決——思想信条に即したものなので、いろいろな揉め事がある。出版社がファイアウォールとして作家を守る」

2010-05-10 14:16:45
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平井氏「研究成果の集成、最終テキストの確定。読者に対してはフィルタリング。情報の波に溺れるのを防ぐ」

2010-05-10 14:18:16
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平井氏「日本の出版界はデジタル化の取組が世界でも長い。97年に光文社電子書店オープン、まだネットはブロードバンド化されていなかった。2000年に電子文庫パブリがサービスイン。03年にケータイ向け配信スタート」

2010-05-10 14:22:01
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平井氏「04年ソニーと松下が電子書籍専用端末発売。日本では結果として失敗したビジネスだが、米国ではソニーリーダーとしてKindleのライバル。06年に携帯コミック市場100億円到達、電子書籍取次事業開始。08年iPhone3G国内発売、10年に日本電子書籍出版社協会発足」

2010-05-10 14:22:33
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(資料内の電子書籍の「様々な課題」の項目が興味深い。豊かな日本語表現の追求、デジタル特有の機能の実現、多用なデバイスへの対応、収益モデルへの構築。項目詳細は資料参照のこと。)

2010-05-10 14:24:53
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平井氏「出版権というものがあるが、著作権者の複製権の一部が移転される。出版行為によって新たな権利が生み出されるわけではない。出版社が行っている仕事と出版社が置かれている状況には対応できない」

2010-05-10 14:27:51
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平井氏「海外事例。英国、「発行された版の印刷配列」を著作物として(最初の発行から25年間)保護。ドイツ、学術的な整理の成果として「学術的刊行物」を(発行後25年)保護」

2010-05-10 14:29:43
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平井氏「出版社も他の隣接権者と同じように、伝達者としての役割を果たしている。刊行物にフリーライドされることがあってはならないと思う(例として、著作権切れの宮沢賢治作品の書籍を挙げた)」

2010-05-10 14:30:13
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平井氏「今後20年の課題。デジタルネットワーク社会の爛熟——クラウド化・ソーシャル化、著作権侵害のカジュアル化・スピード化・大規模化・常態化。合法ビジネスへシフトしても回復されない被害。フリーやオプトアウト(グーグル的文化)」

2010-05-10 14:37:25
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平井氏「(課題つづき)出版物の二次利用の拡大——対外翻訳、原作使用、朗読・障碍者支援、ウェブ利用(ユーザーへの許諾、侵害対策)、電子書籍(フリーライド防止、リソース投下)」

2010-05-10 14:38:16
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平井氏「プロデューサー機能を維持するには権利が必要 「このままだと出版産業自体が保たない」「日本から出版文化が消えてしまう」。国民がそれでよしとするのなら仕方ないけれども、我々のことも考えていただきたい。権利があればグーグルサーチ問題のような事例にも積極的に対応できる」

2010-05-10 14:38:37
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平井氏「隣接権の試案。権利の対象を出版物の組版面、出版物自体とする。権利内容は、版面において複製権のうち複写行為、従来の出版物においては譲渡権と貸与権。組版面データと電子出版物においては、複製権のうち電子的・磁気的または光学的手段によるもの、および送信可能化権・譲渡権・貸与権」

2010-05-10 14:41:51
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平井氏「保護期間はレコード製作者に準ずる。一定期間の遡及適用が望ましい。権利行使は許諾権を基本、一部報酬請求権も。権利制限はレコード製作者に準ずる」

2010-05-10 14:42:52