土壌中のストロンチウム/セシウム比―文科省100地点調査と横浜マンション屋上のSr検出に関連して
9/30、文科省で「放射線量等分布マップの作成等に関する検討会」が開かれました。そこで福島第一原発80km圏内のいわゆる「100地点調査」の結果が公表され、これまで十分調べられてきたとは言えなかった広範囲でのα線核種プルトニウム(Pu)とβ線核種ストロンチウム(Sr)の土壌汚染が明らかとなっています。
文科省プレスリリース (PDF)
検討会配布資料 (福島原発事故緊急会議情報共同デスクより)
この調査結果では、原発由来と思われる微量のプルトニウムが飯舘村でも検出されたことが話題となりましたが、このときの文科省プレスリリースにはもうひとつ注目すべきことが記されていました。
それは、それまでセシウム(Cs)に対してベクレル(Bq)値でみて1/1000程度と想定されてきたストロンチウムの値が、奇妙にも場所によって大きなばらつきがあり、Cs137に比してSr90が数%にもなる地点が特異的に見つかったことです。これは測定しやすいγ線を出すCsの量だけを測っていても、そこからSrの量を安易に推定できない可能性を示しています。
ストロンチウム89/セシウム137の比は0.056%から19%(平均約1%)、Sr90/Cs137だと0.016%-5.8%(平均0.26%)なのか。ばらつき大きい。 http://t.co/68VP8qTg 時間によって成分が違ったりした影響だろうか?Srも広域的に測らないと。
2011-10-01 08:49:39Sr89,90土壌マップ(9/30)、Cs137土壌マップ(8/30)、電子国土地図の重ね合わせ(2900×4500、3.8MB)。 相馬市の「7800/2400」ではSr90/Cs137比が8%以上となるので錯誤か? http://t.co/mtPjyRqI
2011-10-01 18:03:489/30公表資料で、90Sr/137Cs比が5.8%ある場所というのは、相馬市の「7800/2400」ポイントかも(プロット位置を隣と間違えたのでは。)No.044N008(137Cs:42,843Bq/kg)だと計算が合う。 http://t.co/mtPjyRqI
2011-10-01 20:51:45これに先立つ6/6には、保安院が第一原発各号機での炉のシミュレーションを元に、さまざまな核種の大気中への放出量を試算していました。この試算結果では全体としては2号機からの放出が飛びぬけて多いものの、Srに関しては3号機からのものが多く、Sr-90/Cs-137の比率はチェルノブイリに匹敵する10%を越えるものとなっていました。
保安院資料 (PDF)
このことに牧野さんが気づき、文科省の調査結果と合わせて野尻さんとコロラドさんの間で炉の状態などに関する議論が行われています。
飯舘村がどんなに Cs が多くても 4000 万ということはない (Cs-134 と合わせると 線量率で 200uSv/h を超えてしまう ) ので、飯舘村では Cs と Pu の比は 6 桁以下、。つまり、 何故か敷地内より飯舘村のほうが Pu の相対的な割合は桁で高いよ
2011-10-02 01:07:25@jun_makino 6/6の保安院のシミュレーション用?核種放出量の試算値 (http://t.co/QgFL2dER 表5) ではCs/Puが6桁強のようです。どうやって逆算したのかわかりませんが、保安院も敷地内測定値より割合が数倍多いと考える根拠があったように見えます。
2011-10-02 01:30:39@MuiMuiZ 情報ありがとうございます。これはシミュレーション結果ですね。3号機からでたものの Sr/Cs 比が 10% 以上、、、3/21,22 に関東にふったものはどこからでたものか、とか気になります。
2011-10-02 09:45:15教えて頂いた http://t.co/SrXQXfVv 6/6 の保安院のシミュレーション。 Cs は 2 号機がメインだけど Sr は 3 号機が結構、、、関東にきたのはなんでしょう?
2011-10-02 10:52:03なるほど。号機毎にSr試算値の割合が大きく違いますね。Srのばらつきの一因か RT @jun_makino: @MuiMuiZ (…)3号機からでたものの Sr/Cs 比が 10% 以上、、、3/21,22 に関東にふったものはどこからでたものか、とか気になります。
2011-10-02 11:28:23ストロンチウム90/セシウム137保安院試算値 1号機 1.0%、2号機 0.3%、3号機 12%、合計 0.9%。3号機からの放射能雲が落ちたところはSrが相対的に多いかも? http://t.co/QgFL2dER
2011-10-02 11:33:47@jun_makino Puは検出したところがあんまりないけど、 Sr /Cs 比率は炉の温度がどの期間にどのくらい高かったか決めるのにいいんじゃないかと思ったり。
2011-10-02 14:36:47そうですね。東電シミュレーションでは3号機でSr妙に多くて、どういう出方か?な、、、 RT @Mih oko_Nojiri: @jun_makino Puは検出したところがあんまりないけど、 Sr /Cs 比率は炉の温度がどの期間にどのくらい高かったか決めるのにいいんじゃないかと
2011-10-02 15:00:46ああ、そういうのありました?温度の時間変化でてませんでしたか?3号はたしか400mSv/h を3月15日につけてたはず。RT @jun_makino: そうですね。東電シミュレーションでは3号機でSr妙に多くて、どういう出方か?な、、、
2011-10-02 18:18:29@Mihoko_Nojiri これです。 http://t.co/SrXQXfVv 温度もありますが、うーん、信用できるかどうかはとっても疑問です。まあ、そういう意味では放出量ももちろん信用できませんが。
2011-10-02 18:40:44@jun_makino おお、たしかにあるじゃん。これはかなり大きな差ですね。なんだなんだ。読みます。ありがと。
2011-10-02 18:43:24@jun_makino @BB45_Colorado @kentarotakahash 3号炉の方が高温の時期が長くて、沸点越え(1382C ) しているから(モデルによるけどSr は3号炉?http://t.co/dokvjTUq
2011-10-02 19:17:41@jun_makino 2号炉の圧力低下は圧倒的に15日の8(図の 2-2-3 ) 3号の圧力低下は3/15 の午後遅くにドンとあって、北西に進路とってくれそうな気がする。正しその前にもちょっとある。
2011-10-02 19:28:24@Mihoko_Nojiri @jun_makino @kentarotakahash だって、沸点といっても、Sr単体でしょう。合金になっていたり、塩になっていたりしているから、単体の沸点では考えられないとおもうんです。(正直、溶融炉心の物性なんて原子炉屋でないとわかんない。)
2011-10-02 19:21:19@Mihoko_Nojiri だから、水溶性の塩なら、炉心温度が鍵にはあんまりならないとおもう。どっちかというと、水蒸気やらがシューシュー吹き出した方が、バブリングされてミストと一緒に出てくるんじゃないかな??
2011-10-02 19:27:05