初発の腫瘍自体で免疫が誘導されないのはどういうことなのでしょうか
先にモデルナが出してきた。がんの組織特異的な抗原を患者さんのがん組織から同定して、それをmRNAワクチンで作ってその癌特異的な腫瘍免疫を誘導する。進行メラノーマで44%の再発死亡抑制はすごい。 reuters.com/business/healt…
2022-12-14 06:10:33不勉強なのですが、初発の腫瘍自体で免疫が誘導されないのはどういうことなのでしょうか。腫瘍上タンパク質として存在しているときは免疫獲得機構が作動しないのでしょうか? twitter.com/kazbowen/statu…
2022-12-14 09:22:28@hamajit がん細胞には自分の免疫を抑える機能があります。もともと自分の細胞なので、自分のふりをして免疫を逃れる感じですね。あと違いがあっても必ずしも効率よく異物として認識されるわけではないです。特に自己と認識されていると少し違っても見落とされることが多い。最近がんの治療に導入されている
2022-12-14 10:09:43@hamajit 免疫チェックポイント阻害剤はこのがん細胞による免疫抑制を解除してやることで大変高い効果を発揮しています。ここで更にがん細胞しかない抗原を異物であると強く認識させるとこの効果が倍増すると考えられてます。ようはがん細胞をより選択的に攻撃するようにする方法ですね。すぐに患者さんに合わせ
2022-12-14 10:13:52@hamajit 少し正確に言うとがん細胞上のタンパクー抗原はほぼほぼどっかの正常細胞にも見つかるものです。ただ場所や量や組み合わせが違う。もともと自分の細胞なので持ってる部分のレパートリーは同じですから(細かい修飾の違いはあります)そのためどうしても免疫反応が起こりにくい。実際にこの方法では
2022-12-14 11:27:07@hamajit がん細胞の発現している遺伝子をカタログ化して正常組織と比べて、正常組織に少なくてかつがん細胞に大量に存在するタンパクを選んでワクチンをすぐに調整、免疫して免疫細胞に教え込む方法を取ってます。だから患者一人一人のがんに合わせることができて、より副作用の少ない免疫反応を誘導できそう
2022-12-14 11:30:59@KazBowen ありがとうございます。丁寧なご教示恐縮です。初発腫瘍と免疫回避の関係、それをmRNAで乗り越えるストラテジーが非常にわかりました。
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