- DamMidorikawa00
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日本唯一の森林ジャーナリストにして日本一の森林ジャーナリスト。本名/田中淳夫。著書に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)『鹿と日本人』(築地書館)『絶望の林業』(新泉社)、『獣害列島』(イースト・プレス)、SDGsの落とし穴を暴く『虚構の森』、殖林興国を掲げ近代日本をつくった『山林王』(新泉社)など多数
奈良県平群町のメガソーラー問題。住民と県の面談が行われると聞いたので、私は「見学」に行ってきた。部外者の私は「参加」ではなくオブザーバーである。両者の雰囲気を知りたいという気持ちだった。話し合いは2~3時間?だが、昼の2時から深夜12時超えまで10時間。仰天の風景を目にすることになる。
2022-12-17 11:34:54県側は「水循環・森林・警官環境部」次長と森と人の共生推進課の森林保全係。なぜ長引いたのか。とにかく県側の対応が塩対応だったことに尽きる。問いかけに対して無言なのだ。文書も出さない。疑問に対してだけでなく、矛盾や法令違反の指摘に対しても無言。そして今までどおり進めるの一辺倒。
2022-12-17 11:36:11そもそもメガソーラー建設は、2年前に計画に不備があったとして知事が工事を差し止めた。それが今年9月に急に再開のための計画変更が出された。ところが計画は変わっていない。最大の仰天は、業者の申請書類がまともにそろっていないこと。それでも受理した?審議を進めている?これ、お役所の仕事か?
2022-12-17 11:37:57とくに仰天したのは、申請に必要な排水に関する「河川協議」の書類がないこと。町民側が情報開示請求をすると、10月時点まで存在しないことがわかる。ところが「今はある」という。いつ添付されたのか日付を応えない。9月時点ではなかったのに、なぜ受理したのか。そもそも本当に協議は行われたのか。
2022-12-17 11:40:22また工事で地形を変えて分水嶺を変更することも林地開発では違反行為。ところが6haの林地に降る水の排水路を変えている。分水嶺を変更してはならないのは国の指針でも基本。川の下流の流量が変化してしまうから。それは水利権にも係わる。だが、水利権者の了解も取り付けていない。
2022-12-17 11:41:26さらにびっくりなのは、川の流速の計算式(3年確率降雨)が間違っていた。集水域の面積はヘクタールなのに平方メートルで計算していた。直すと8割の地点でNGとなる。秒速6~8メートルで流れる地点もある。これは土石流の速度を上回る。河川は住宅地の中を流れるから水害が危惧される。県側は無言。
2022-12-17 11:44:39住民説明会も開いていない。説明会開催は審査条件でもある。だが県は、業者側の開いた(住民のほとんどに告知せず?)という主張を鵜呑みにしている。ほかにも細かな問題点は山ほどあるが、県担当者はとにかく塩対応と無言を貫き通す。知事の意見を聞いてくれという最後のお願いも拒否。なぜ?
2022-12-17 11:45:30私は工事を止めた知事が心変わりして推進しているのかと思っていたが、知事の意向も無視して動いているのか。知事は記者会見で住民説明会は県が主導して開かせると発言していた。手続き的には、23日開催の森林審議会が過ぎれば事実上の審査は終わる。そして審議会には止める権限がないという。びっくり
2022-12-17 11:46:47びっくりが続きすぎて、気軽な「見学」気分が吹っ飛ぶ。県側担当者には、何がなんでも通すという意志を感じる。よほどの政治的利権的な圧力?がかかっているのか。ひたすら聞くだけで、10時間座っているのも辛かった。まあ、口を開いたら爆発しかねないけど(笑)。
2022-12-17 11:50:24